「RRR」のラージャマウリ監督最新作「VARANASI」27年日本公開決定！製作発表には観衆5万人詰めかける【ファーストルック＆PVあり】

2025年11月17日 17:00

「RRR」「バーフバリ」のS・S・ラージャマウリ監督の最新作のタイトルが「VARANASI（原題）」（ヴァーラーナシー）に決定し、2027年に日本公開されることが分かった。併せてファーストルックとプロモーションビデオが披露された。

2022年に公開され、日本で公開されたインド映画の中で最も高い興行収入25億円の大ヒットを記録。全米興行ランキングでも初登場3位の快挙をあげ、第95回アカデミー賞では、インド映画史上初となる歌曲賞を受賞するなど、世界的な大ヒットを記録した「RRR」。同作を手掛けたラージャマウリ監督の最新作の製作発表イベントが11月15日（現地時間）、インドのハイデラバードにある世界最大の映画スタジオ、ラモジ・フィルム・シティで行われ、タイトル「VARANASI」が解禁となった。

「GLOBETROTTER」という名でプロモーションが行われていた本作の製作発表には、世界各国のメディアに加え、総勢5万人にも及ぶ観衆が詰めかけた。会場に設置されたスクリーンの大きさは幅51メートル×高さ30メートル。これは日本最大級の大きさを誇るグランドシネマサンシャイン池袋にあるIMAXシアター（幅約25.8m×高さ約18.9m）の約2倍の大きさとなり、高さは約10階建てのビルに相当する。ステージ上での一挙手一投足に地鳴りのような歓声が会場を包みこむ盛り上がりの中、イベントが開催された。

壇上にはラージャマウリ監督に加え、主人公ルドラを演じる国民的スーパースターのマヘーシュ・バーブ、ヒロインのマンダキニを演じるプリヤンカー・チョープラー・ジョナス（「マトリクス　レザレクションズ」）、本作のヴィランであるクンバ役のプリトヴィラージ・スクラーマン（「SALAAR サラール」）が各キャラクターのイメージムービーに合わせてド派手なパフォーマンスで登壇した。

悪役・クンバに扮するプリトヴィラージ・スクラーマンは、「数年前にラージャマウリ監督からメッセージが届いたんだ。次回作のヴィランを演じないか？　会心の出来と言っていい、と。脚本を読んで5分で心を奪われた。監督のスケールとビジョンと野心。それはインドを代表する映画監督が、未踏の世界に挑む姿そのものだ。僕が受けた最初の衝撃は映画を見たら皆さんにも分かる」と興奮した様子で熱弁。

ヒロイン役を務めるプリヤンカー・チョープラー・ジョナスは、「愛するインドの映画に再び参加できて嬉しい。ラージャマウリ監督にも感謝しています。あなたは先見の明を持っていて、"誰もできなかった方法“でインド映画を世界に導いた。私をマンダキニ役に選んでくださって感謝します"」とコメント。

一方、ラージャマウリ監督は、「私はいつも新しい映画の制作に入る時はどんな映画になるか語るのが慣例だ。もちろん語れない映画もあったが、本作に関して言えば"言葉より映像“で物語らなければならない」とプロモーションムービーの制作のきっかけを語り、「マヘーシュの父であり偉大な映画監督、クリシュナはテルグ語映画の技術を刷新した。そんな監督の息子が主演の映画で。私も新たな技術を導入できるのを誇らしく思う」と、本作を全編IMAXカメラで撮影していることを明かした。

イベント内で世界初お披露目となったプロモーションムービーの上映が終わると、ステージ中央から続く花道に、主演のマヘーシュ・バーブが“牛”に乗って登場。常識を覆す演出が続く中、本作の製作発表を祝う無数の花火がハイデラバードの夜空を照らし出した。マヘーシュ・バーブは、「まるで夢のような映画です。一生に一度関われるかどうかの企画だと思う。だから必要な努力は惜しまない。皆の期待に応えたい。そして何よりも監督の期待に応えたい。『Varanasi』の公開は全インドの誇りとなる。今日のイベントでタイトルが発表され、映像が公開された。この後に続く世界は人々の想像を間違いなく超えていきます」と熱い思いを語り、大観衆の興奮の声が鳴りやまない中、イベントは幕を閉じた。

ファーストルックは、3名のキャラクタービジュアル。ヒンドゥー教では「神の使い」として神聖な動物と見なされている牛に跨る勇猛果敢なルドラのビジュアルを筆頭に、「VARANASI（原題）」がどんな物語となるのか、想像力を掻き立てるビジュアルとなっている。プロモーションムービーは、紀元前から言い伝えられているインドの神々が描かれる壮大な映像に仕上がっている。