A24製作「テレビの中に入りたい」、注目の新鋭ジェーン・シェーンブルン監督が作品に込めた思いを語るスペシャル映像
2025年8月31日 18:00

A24が製作したスリラー映画「テレビの中に入りたい」で、脚本・監督を務めた注目の新鋭ジェーン・シェーンブルンが、「テレビの裏側」と題して本作を語るインタビューと本編シーンが融合したスペシャル映像が披露された。
本作は、第74回ベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品され、海外メディアから「この映画を表すなら“リンチ的”という言葉を使いたい」と評されたスリラー。シェーンブルン監督の脚本に惚れ込んだ俳優エマ・ストーンが、自身が設立した映画制作会社フルーツ・ツリーでA24と共同製作を務め、1990年代のアメリカ郊外を舞台に、自分のアイデンティティにもがく若者たちが深夜番組の登場人物に自らを重ねる姿を、不穏かつ幻想的に描く。
数々の映画祭で上映された本作は、メディアから「唯一無二の傑作」「変幻自在の不穏さ」「型破りな映画」と絶賛を集めた。全米では、2024年5月3日、4館での限定公開から始まったが、瞬く間に評判を呼び、5月17日には469館に拡大。公開から1周年記念で新たなグッズが発売されるなど、多くのファンを生み出した。
(C)2023 PINK OPAQUE RIGHTS LLC. ALL RIGHTS RESERVED.スペシャル映像は、「あんたは女子が好き?」というマディ(ジャック・ヘブン)の問いかけに、「好きなのはテレビ番組」と主人公のオーウェン(ジャスティス・スミス)が答え、笑顔を見せるふたりの劇中での印象的な会話シーンから始まる。シェーンブルーン監督が登場し、「本作はオーウェンとマディの物語で、がハマるテレビ番組が『ピンク・オペーク』」と、ストーリーを紹介し、マディが「ピンク・オペーク」について、「怖いし、子供向きじゃない」と少年時代のオーウェンに語りかける本編シーンが映し出される。続いてシェーンブルン監督が「でも打ち切りになり、その直後にマディが行方をくらましてしまう」と説明すると、「この町を出る。知ってた?」とマディが劇中で語る本編シーンが。大切な相棒だったマディが何も言わずに行方をくらませ、「町に残されたオーウェンは、番組が持っていた意味を問い直すことになる」とストーリーの骨子を明かしている。
ダークかつポップな世界観でオーウェンとマディを魅了し、本作の重要なキーとなる謎めいた深夜のテレビ番組「ピンク・オペーク」を生み出すにあたって、シェーンブルン監督は「自分が好きだった番組を参考にした」と語り、「Are You Afraid of the Dark?」「グースバンプス」「バフィー 恋する十字架」の名を挙げ、「当時の衝撃が今でも残っているような番組」だと説明している。

そして、「私が若い頃、抱いていた苦悩を描きたかった。自分のことが理解できず、フィクションやTV番組にその答えを求めていた」と、自身の葛藤が本作製作のインスピレーションへと繋がったことを明かし、「この作品の根底に描かれているのは、クイアの若者による自分探しの旅。ミステリーの解明も楽しんでもらえるはず」と観客にメッセージを送っている。
新たに披露された場面写真は、アメリカ郊外で閉塞的な日常を過ごすオーウェンが、どこかへ行きたいのにどこへも行けない葛藤を抱えながら街の小さな遊園地で綿菓子を持ち退屈そうに歩く姿や、「ピンク・オペーク」を見ようと自宅のリビングに座るマディと学校の友達を捉えたカット、さらに「ピンク・オペーク」で一心同体のガールズヒーロー、イザベルとタラの前に立ち塞がる邪悪な月の男“ミスター・憂鬱(メランコリー)”の怪しげな姿を捉えている。
「テレビの中に入りたい」は、9月26日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国で順次公開。
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