コラム:ニューヨークEXPRESS - 第45回

2025年2月27日更新

ニューヨークEXPRESS

ニューヨークで注目されている映画とは? 現地在住のライター・細木信宏が、スタッフやキャストのインタビュー、イベント取材を通じて、日本未公開作品や良質な独立系映画を紹介していきます。


日本式教育に“光”を当てる――題材は「日本の公立小学校」 アカデミー賞ノミネートを果たした山崎エマ監督が語る撮影秘話

1月23日の朝、吉報が届いた。

山崎エマが手がけた短編作品「Instruments of a Beating Heart」が、第97回アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門にノミネートされたのだ。

山崎エマとの出会いは、今から9年前、2016年に遡る。私は既にニューヨークの記者として活動していた。当時、ニューヨーク映画祭を主催するフィルム・ソサエティーの広報を担当していたデヴィッド・ニンがKickstarterに仕事場を変え、そんな彼からこんな依頼が届いた。

「Nobu、日本人の女性監督(=山崎エマ)が『おさるのジョージ』の原作者を題材にしたドキュメンタリー映画を手がけるんだ。同作のクラウドファンディングに関する記事を書いてくれないか?そのために彼女を取材してくれないか?」

製作資金を募ったクラウドファンディングは目標額を超え、映画「モンキービジネス おさるのジョージ著者の大冒険」が完成し、日本国内だけでなく、海外でも高い評価を受けた。

その後、山崎エマは日本とアメリカの二拠点で暮らしながら、野球に全力を注ぐ高校球児を描いた「甲子園:フィールド・オブ・ドリームス」を手がけた。この作品は、高校野球独自の“選手と監督の関係”を見事にカメラに収め、ニューヨークのドキュメンタリー映画の祭典「DOC NYC」にも出品され、さらに今年のアカデミー賞では、「Instruments of a Beating Heart」がアカデミー賞長編ドキュメンタリー部門にノミネートされている。

そんな著しい活躍を遂げている山崎エマ。今回は「Instruments of a Beating Heart」をフックにしつつ、日本の学校教育への想い、海外の教育の違いやインターナショナル・スクールで学んだことなど、子どもを持つ母親としての視点も含めて語ってもらった。


●「Instruments of a Beating Heart」の製作経緯 世田谷の小学校に焦点を当てた理由は?

――「Instruments of a Beating Heart」は、日本の公立小学校を撮影しています。コロナ渦から撮影を始めたそうですが、どういった経緯で世田谷の小学校に焦点を当てることになったのでしょうか? その経緯を教えていただけますか?

10年前から小学校を舞台にした作品を撮りたいと思っていました。最初の5、6年は、他の仕事もしながら、色々な学校に行かせてもらっていました。知り合いの知り合い、友達の子どもがいる小学校の運動会を見に行ったり。ただ、そういうことをしていても、なかなかドキュメンタリーを撮影するところまでは至らず、前作「甲子園:フィールド・オブ・ドリームス」を完成させ、「次は絶対に小学校を撮りたい」と思っていた時に、東京オリンピックの開催が迫っていたんです。

東京オリンピックでは、世田谷区がアメリカのホストタウンをやる予定だったので、このタイミングで「自分たちの小学校を世界に見せる」みたいなことを提案したら、話だけでも聞いてもらえるんじゃないかと。そんなアイデアが思い浮かんで、世田谷区の小学校に呼びかけました。

その結果、本当に奇跡のように世田谷区の区長と教育委員会からご協力頂けることになりました。色々な小学校を見た後に、映画の舞台になった学校(=塚戸小学校)を選んでいます。選んだ理由としては、自分が6年間通った大阪の公立小学校に雰囲気が一番似ていたという面もありますし、校長先生が一番協力的だったということもありました。

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――本作の魅力のひとつは、子どもや先生たちの大半が、カメラを意識していないような“自然体”の姿で撮影されていることです。映画は150日間、約1年間をかけ、およそ700時間も撮影されたそうですね。撮影前、先生や生徒たちに色々お話をされたのでしょうか? ある程度会話をしたうえで、撮影に臨まれたのか。それとも自然とカメラが入っていき、彼らが慣れていくような形で、撮影が進んだのでしょうか?

コロナでさまざまなことがずれたりしていたんですが、2021年4月から撮影すると決まった時、同年の1月ぐらいから学校に通い始めて、テスト撮影のようなものを重ねていました。それは私達の手法の研究ともなったわけですが、子どもたちに「これからこういうことをします」と説明をしたり、先生や親御さんと会話を重ねていきました。

あとはどういう子がいるのか、あるいはどんな先生がいるのかを見ていました。どなたが新6年生と新1年生の先生になるかはわからなかったのですが、興味を持ってくださる方には趣旨を説明したり「4月からお願いします」とお話ししたり。

新1年生は、塚戸小学校の周りにあった保育園経由で入ってくる子たちを紹介してもらいました。親御さんにもなるべく会いたいと思っていたので、入学前にはたくさんの方々にお会いしました。撮影趣旨の説明をしたり、学校での撮影も4月前に行っていました。撮影開始前は、私ができるだけコミュニティの皆さんとお会いする機会を増やしたいという思いがあって、3カ月ぐらいはその準備期間に費やしました。

山崎エマ
山崎エマ

●日本の教育の魅力と課題は? 海外映画祭での反響はどうだった?

――日本の教育は他者との調和性や協調性を教えることをとても重視していると、私は思っています。今回撮影されてみて、どのような部分が日本の教育の魅力だと思いましたか?

私自身は大阪出身で、大きな公立小学校に6年間通い、その後、インターナショナルスクールで中高を過ごして、ニューヨークに移住したという経緯があります。けれど大人になって人生を振り返った時、小学校で学んだ“当たり前”の価値観が、海外に行ったときに自分の強さになったなという感覚がありました。普通にしているだけのつもりが「なんだかすごく頑張りますね」「よく協力できますね」「配慮がありますね」なんて言われていました。

それって、私自身がどうだというよりは「何故自分はこうなったのか?」と考えていくと、日本の小学校教育にたどり着いたんです。

ですから、自分自身のそういう感覚がスタートラインとなりました。アメリカの友人にも、日本の教育のことを話していると「全然違う」と言われることも。行事に力を入れたり、掃除や給食の配膳なども含めて「そうか、とてもユニークなんだ」と考えるようになりました。ある意味、集団だからこそ、周りの人のことも自分ごとに思える。協力し合ったり、思いやりが生まれる――特に小学校の間は、プラスのことが多いように思います。それを世界の方々に見てもらうことで、(日本教育の)純粋なヒントのようなものになるんじゃないかと思いました。

もちろん「個が弱い」という課題もあります。集団でも良いところと悪いところが、本当に紙一重。行き過ぎてしまうと同調圧力や連帯責任に繋がっていきます。でも、その課題はもう日本の中で十分議論がなされているので、意外とその裏にあるというか、表の良いところに当たり前すぎて気づけていないんじゃないかと。そういう思いがあって、それを原点に、このプロジェクトに挑んだということになります。

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――教室の掃除、給食の配膳、運動会の準備などは、海外ではあまり見られない行事だと思いますが、本作を海外の映画祭で上映した際には、どういったところが、外国人の心に響いたと思いますか?

自分たちと全然やり方が違うからこそ面白く、(自分の国の教育)のヒントになったんだと思います。この映画では、そういう風に世界もやるべき、あなたたちもやるべきみたいなこと言っているわけではなくて、あくまでも日本のやり方として、どうして日本はこうなのか、ある意味一つのヒントというか、答えとして見せてるつもりです。

今、日本はとても注目されていて、世界中から多くの観光客が訪れてきて、いろいろ褒めてもらえますよね。「電車が時間通りに来る」「ゴミも落ちていないし、綺麗」など。世界のどこに行っても「こういう教育を受けているから、サッカーのワールドカップで試合の後に、ファンの皆さんがゴミを拾ったんですね」みたいなことを言われたりしたことも。現代の日本の姿において、本作が一つの答えになったと思っています。

あとはやっぱり教育制度。欧米は「個」から入るやり方なので「あなたは誰なの?」「周りの子と何が違うの?」と問われて教育されてから、“2番目”に「皆でやっていく」みたいな流れになっています。日本とは逆ですよね。両方の制度に強さと弱さがあって、課題と良いところがある。自分の国の教育の鏡として見ている皆さんが、多かったように思います。

●インターナショナル・スクールを経て――アメリカの教育と日本の教育を比較してわかったこと

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――山崎さんは、中学・高校ではインターナショナル・スクールに行かれて、アメリカの大学では映画を専攻されていたわけですが、アメリカの教育で日本の学校教育に取り入れるべき要素や、アメリカの学習で学んだ良い点みたいなものはありますか?

やっぱり、インターナショナル・スクールにはインターナショナル・スクールの良さがいっぱいあって。自分は日本とアメリカの教育の良いとこどりができたと思っています。小学校の頃はまだ自分がやりたいことがわからなかったし、監督になるという夢も持っていなかったので、そこで学んだのは「協力の仕方」「頑張れば楽しいことが待っている」「達成感が待っている」といった人間的な部分を、日本の教育では学んだ気がしています。

インターナショナル・スクールは、ちょうど私の場合は映画監督になりたいという夢を見つけ、好きなことに熱中したいと思った時。そういう気持ちを環境が後押ししてくれました。もちろん普通の授業もとりましたが、休み時間や放課後にビデオカメラを借りることができました。自分の夢に向かっていろいろ練習したり、(将来を)妄想できる時間を見つけた気がしています。おそらく日本の中学校・高校に行っていたら違う道があったのかなと。やっぱり個性を見つけた後は、アメリカの環境が今の自分を作ってくれたと思います。

本当に良い(日米教育の)コンビネーションだったと思います。ただ「今後どういう人間になっていきたいか?」「どういう人生を歩みたいか?」みたいものを小さい頃から考えていくというのは、日本の教育の中でももっとできることだと思います。

私の場合は、日本の小学校がアメリカの学校のように“個を尊重するやり方”をしていたとしても、もしかしたら年齢的に中学校・高校までは“気づかなかった”かもしれないので、年齢に合ったやり方があると思っています。本当にアメリカは自由な提言(=自分の考え方を出すこと)が多く、中学校から入ると最初は戸惑ったりもします。自由だけど責任もある。でも、自由すぎると自分勝手にも繋がる。ただそれでも、本当はもっと自由にしたら良いとか、そういうところの加減が本当に難しいところです。

(日本の教育を)全部アメリカの価値観にするのではなくて、日本教育の良いところに気づけたり、課題を明らかにすることができればいいと思います。でも、生徒たちはやることが多くて大変で、集団が強くなりすぎているからこそ、不登校が1番の課題になっていました。その課題に向けて、何かもう少し議論をしたいために、映画を作ったという感じです。完成した映画が自分にとっての正解かどうかまではわからないのですが、これがやりたかったことでしたね。

●先生の職業としてのやりがい、生きがい、素敵なところを社会に見せたかった

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――先生の教育に関しては、日本の教師育成教育は本当に素晴らしいと思っています。映画内では、先生の1人が昼休みを使って生徒に音楽を教えたり、人生で必要なことを伝えていたりもするんですが、そんな彼らの献身的なアプローチについてどう思っていますか?

“世界”がどうしてこの作品を良いと思ったのかという理由のひとつに、先生と子供の距離が近いという点があります。とてもウェットな感じで、感情もいっぱい使って、寄り添って――国によっては「勉強を教える」ことが先生のメインですから、やっぱり海外の人たちにとっては驚くことが多かったんだと思います。

日本社会の話題は、先生たちが非常にブラックな環境で働いていて、教員をやりたい人が減っているというようなニュースばかり。でも、そういうことだけを発信していると「教員になりたい人はいるのか?」という空気が社会を覆うようになって、誰も得しない状況です。先生がいなくなったら、国は崩れるのに……という思いがあります。

だからこそ、職業としてのやりがい、生きがい、素敵なところを社会に見せたかったんです。日本社会の未来を担う子どもたちの幸せを、先生は祈っていますし、生徒たちも悩みながら日々を過ごしています。そして、先生だって「人間だ」というところも伝えたかったんです。

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親御さんも、先生方も、地域の方々も、みんな人間として、子どもたちのより良い未来や幸せを考えているはず。そこを描けば、議論が進むんじゃないか?みたいなことを思っていて。毎日先生方を見ていましたが、カメラで撮っていても、撮っていなくても、本当に熱心にやっていらっしゃいました。ただ、正解がない中で本当に難しいことを、社会が課しているというか……今は特に多様な対応が必要な時代。昔みたいに怒鳴っていれば良いわけじゃないんですよね。

皆さん悩みながらやられていますが、誰も手を抜こうとか、子どもたちを傷つけようとは思っていません。本当に考え抜いてやっているということを見せたかった。本当に色々な先生がいて、さまざまなスタンスがありました。優しい先生、ちょっと厳しい先生。それぞれがいるから、学校が成立している。そんなところも含めて、映画にしたかったです。

●長編ドキュメンタリー映画「小学校〜それは小さな社会〜」との関係性

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――今回は、長編ドキュメンタリー映画「小学校〜それは小さな社会〜」を先に撮影されて、公開。その後、そのエッセンスを凝縮したような形で、短編「Instruments of a Beating Heart」を作られていますが、編集過程においてどういった要素に気をつけて短編を制作されたのでしょうか?

もともと1年間は小学校を撮りたいと思っていたので、何百時間もの素材を撮るのだろうと思っていました。もちろん、長編映画を目指して制作していましたが、色々な形で作ることができるとも思っていました。

1年生の子どもたちが、春に入学してくる新1年生のために音楽を演奏すると決まった最初の何日かで、さまざまなシーンが撮れました。オーディションがあって、児童たちが、落ちたり受かったり、泣いたり笑ったりしていて、もうこれだけでも別の作品が、すぐに作れると思ったんですよね。

その時、「涙のオーディション」みたいな仮題まで考えていて。ある意味、長編とは別の考え方で、短編もあれば、長編とは異なる形で色々な人たちに届けられるとすぐに思いました。

「小学校〜それは小さな社会〜」
「小学校〜それは小さな社会〜」

編集期間中、このプロジェクト全体を色々なところに売り込みしていたとき、ニューヨーク・タイムズの方から「このプロジェクトを一緒にできませんか?」という話をいただきました。ニューヨーク・タイムズの配信は短編しかやらないので、そこで私は「あの、もう(短編が)あります! 待ってました!」みたいな感じでお受けしました。編集も含めて長編と短編を進めて、たまたま先に長編が映画祭などに出品されていったのですが、基本的には「同時に作った」という感じですね。

長編は、学校という場所を主人公に、公共施設におけるシステム的なものを描いてみたかったんです。でも短編は、なかなかそうはいかなかった。短編は、あやめちゃんという主人公の女の子がいて、彼女を中心にある一つのストーリー構成にしましたが、目指していた“見せたいテーマ”は一緒でした。ある意味、1つのストーリー、1人の人間、それを取り巻く先生、そして何人かの子どもたちを描くうえでは「短編は見やすい」という利点があると思っていました。

そういうことを考えて、短編として一番効果的な方法であのような作品になりました。もちろん長編に入っているシーンも、短編には沢山ありますし、長編で描ききれなかったストーリー部分を、短編に詰め込むというプロセスでした。

――山崎さんのドキュメンタリー作品は、海外映画祭に出品しているケースが多いですよね。ご主人でプロデューサーであるエリックさんとは、どのように海外映画祭を選んでいるのでしょうか? 海外の映画祭へのアプローチ方法を教えてください。

なるべく、「良い」と言われている映画祭で“ワールドプレミア”を目指しています。(映画祭の評価次第では)作品の将来が決まっていくところもあるので。私たちはよくNHKと組んで“NHKバージョン”を作りますが、作品に関しては、日本での配給もあえて公開日を決めず、映画祭の結果を見てから、最大限に作品が世に残る形を探しています。

ドキュメンタリー映画の場合は、ドキュメンタリーとフィクションを対象にしているベルリン国際映画祭、サンダンス映画祭。その他にドキュメンタリー専門の映画祭も多くあって、両方を考えながらやっています。もちろん、選べるものではないというか、本当にその年の(映画祭の)プログラミングの中に、上手くハマるかもあるので、予想はつかないんです。

今回の小学校プロジェクトに関しては、「Autlook Filmsales」というセールス・エージェントが早い段階でついたので、配給、映画祭のプロの皆さんの話を聞きながら、進めた形です。最終目標は「この作品を世界中に届けたい」ということ。映画祭を経て配給からの契約依頼が来ることが多いですし、将来的にいつでも、誰でも、観たいときに多少のお金を払えば観ることができる。そういう形に残すのが私の理想です。

●アカデミー賞ノミネート! 現在の心境は?

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――これが、最後の質問です。本作はアカデミー賞にノミネートされましたが、そのお気持ちをお聞かせください。

まさかというか……、本当にノミネートされるなんて。ドキュメンタリー短編部門では、日本人監督が日本を題材にして撮ったということに関しては初。それがとても嬉しいです。

今までは、海外の人が日本のことをドキュメンタリーとして撮ったものがノミネートされたり、オスカーをとっていますが、私がニューヨークに住んでいながら日本に帰ってきた理由のひとつに、日本の中で、日本の皆さんと作ったドキュメンタリーを世界に発信して行きたいという思いがありました。

この何年かやってきた中で、ある意味一つの形を作ることができたというか。今後のドキュメンタリー業界の新たな章というか――新たな幕開けみたいなことまで言ったら、少し格好良すぎですが、そういう風に今後はやっていきたいと思っています。

それと、もう10年ぐらい前から、日本の教育に光を当てたいと思い続けていて、さまざまな困難があっても、諦めなくて良かったなぁと思います。きらびやかなレッドカーペットへの期待などもありますが、教育に関心を持ち、より光の部分に焦点を当て、会話をする人を増やしていく。そういう時期にしたいと思っています。

それは日本だけじゃなくて、今、世界中にある教育の課題を考えたいということです。アメリカでは教育の現場がポリティカル(政治的)になっていて、それで良いのかという思いがあります。世界のさまざまな場所で、先生という職業が大変なポジションに置かれている。社会の中で重要な役割を担ってるはずなのに、給料、ステイタス、リスペクトの面で問題が生じ、リソースが本当に足りない。このような状況をどうサポートしていくのか、そういうところに議論を振りたいと思っています。そのために、本作が明るい印象になれば良いと思っているところです。


我々日本人は、海外と比べて劣っている部分を比較しがちだが、海外の人たちにとって、日本がどれほど規律や規則、そして調和、協調性を大切にしている素晴らしい国であるかを、今作を通して小学校教育から垣間見ることができた。そして、そんな教育を支える子どもたちの親や先生、そして教育機関、彼ら全てが子供を育てる認識を分かち合うことで、まさに日本人を形成(長編ドキュメンタリーのタイトル(「The Making of a Japanese])するということの意義を、彼女は伝えたかったのであろう。そして、それは今後も教育現場での永遠の課題なのかもしれない。最後に、世界にどんどん羽ばたいていく彼女に、心からのエールを贈りたい!

筆者紹介

細木信宏のコラム

細木信宏(ほそき・のぶひろ)。アメリカで映画を学ぶことを決意し渡米。フィルムスクールを卒業した後、テレビ東京ニューヨーク支社の番組「モーニングサテライト」のアシスタントとして働く。だが映画への想いが諦めきれず、アメリカ国内のプレス枠で現地の人々と共に15年間取材をしながら、日本の映画サイトに記事を寄稿している。またアメリカの友人とともに、英語の映画サイト「Cinema Daily US」を立ち上げた。

Website:https://ameblo.jp/nobuhosoki/

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