アビス

劇場公開日:1990年3月24日

解説

深海に潜む生物体との遭遇を描くアドベンチヤー・ロマン。製作はゲイル・アン・ハード、監督・脚本は「エイリアン2」のジェームズ・キャメロン、撮影はミカエル・サロモン、音楽はアラン・シルヴェストリが担当。出演はエド・ハリス、メアリー・エリザベス・マストラントニオほか。後に171分の完全版が発表されている。

1989年製作/140分/アメリカ
原題または英題:The Abyss
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1990年3月24日

あらすじ

深海。アメリカ海軍の原子力潜水艦が謎の物体に襲われ、救助活動の基地として選ばれたのは海底油田採掘用試作品住居<ディープコア>だった。バッド・ブリッグマン(エド・ハリス)を始めとする9人のクルーのもとに、コフィ大尉(マイケル・ビーン)が指揮する海軍のダイバー・チームと、ディープコアの設計者リンジー(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)がやって来る。実はバッドとリンジーは離婚間近の夫婦で、ふたりは事あるごとに対立するのだった。そんな折、クルーのジャマー(ジョン・ベッドフォード・ロイド)が救助中に巨大な光る物体を目撃し、ショックで昏倒してしまう。そしてリンジーも、その光を見た。一方コフィたちは、バッドたちに無断で原潜から何かを回収する。その頃海上は嵐に襲われ、基地を結ぶ連絡ケーブルが切れた挙句、音信不通となり、クルーからも犠牲が出た。被害状況を調べるために外に出たリンジーは、海溝から姿を現わしたあの光る物体と再び接触するが、バッドたちはその事を信じない。やがてリンジーは、コフィが原潜内から回収したものが核弾頭であることを知り激しく詰め寄るが、彼は潜水病とストレスからの緊張感で狂気の世界に入り始めていた。そんな時、光る訪問者がやって来てクルーとコミュニケーションをとり始めるが、それによってコフィの狂気はエスカレートし、海溝で核弾頭を爆発させようとする。その危機を救ったのは昏睡から醒めたジャマーで、バッドは潜水艇で海中に出たコフィを追ってリンジーと共に、必死の追撃戦を展開する。激しい戦いの末に、コフィの艇は海溝に落ちてゆき、水圧で爆死した。バッドとリンジーを乗せた艇も損傷が激しく、バッドが潜水ヘルメットをかぶってディープコアまで到着した後、溺れたリンジーを蘇生させるのだった。そしてバッドは、海溝に落ちた核弾頭の起爆装置を解除するため、液体酸素で満たしたヘルメットと潜水服を着て、底知れぬ深淵へと潜ってゆく。そして彼は起爆装置のコードを切断することに成功するが、液体酸素はディープコアに戻るまでなかった。こうして死を迎えようとしているバッドを救出するのは、あの光る巨大な物体だった。やがて嵐は去り、地上と交信が再開され、リンジーたちはバッドが生きていることを知り歓喜する。そしてふたりは夫婦としての絆を取り戻すのだった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第62回 アカデミー賞(1990年)

受賞

視覚効果賞  

ノミネート

撮影賞 ミカエル・サロモン
美術賞  
音響賞  
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映画レビュー

4.0 久しぶりに視聴

2025年9月17日
iPhoneアプリから投稿

難しい部分(軍人さんの話・核弾頭・深海での素潜り問題)は脳内編集して鑑賞しました。

海水が細く長く伸びてきて先端部分に人の顔を作るシーン、面白かったです、懐かしい。好奇心旺盛でユーモラスでキュートな知的生命体にワクワクした記憶が蘇りました。深海もとい深い淵(アビス)に潜んでいた自分たちの領域にやってきた、主人公たちと船に興味が湧いたんでしょうかね。

最後の。彼らの船のとてつもない大きさと、真珠色に輝く船の美しさに見惚れました。

特別なお水の中で息をするシーンは今見ても衝撃的でした。

自分にとって都合のいいシーンばかり集中したので評価は満点の星5ですが、、流石に無視ばかりしたら失礼なので、一応視聴した軍人さんの話・核弾頭・深海での素潜り問題を考えて…………メチャクチャ甘めに星4失礼します。。 素潜りについては、まあ、、、昔の娯楽映画ですから、で許されてた気がしなくもない…。

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…話は変わりますが、アビスのサントラのほとんどを、昔の世にも奇妙な物語にあった "峠の茶屋" というお話に使われていることも若干の衝撃を覚えました。

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共感した! 2件)
tabotyoko

3.5 美麗な映像ハイスペックなSFX!でも長い!!

2024年10月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

幸せ

今夜(2024/10/14)観ました。

アマプラの配信が近日中に終了するとの事で、ずっと先延ばししていましたが、今回視聴を決意しました。
139分という長尺が二の足を踏んでいた主原因です😅

ジェームズ・キャメロン監督らしさが随所にみられる作品で、潜水艇のシーンなど『タイタニック』を彷彿とさせますし、『アバター』や、『ターミネーター』っぽさも感じました。海底探索のシーンや、潜水艇内のセットのリアリティは手抜きを一切感じさせません。狭苦しくて暑苦しそうな最悪な環境が容易にイメージ出来ます(笑)ただ、艇内の騒音に関しては映画なので、表現できなかったのでしょうね。

海底で未知の物体を発見、友好関係になるも艇内でトラブル発生、悪者と対峙、主人公のピンチ、感動のクライマックスからのエンドロールと、大まかにこんな流れでしたが、とにかく長く、途中でだらけてしまいました。

面白い映画ではありますが、一気に観るよりは数回に分けて観るのがいいと思います。
宜しければご覧ください!

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蜷川吝塀

2.0 内容はイマイチだが「エイリアン」と「ターミネーター」の監督らしさが随所に感じられるのが面白い。

2024年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

「ツイスター」(1996年)は本作の構成を真似たのではないか。
技術職の男と、男勝りな妻が命知らずな冒険をする。物語のはじまりではふたりはぎくしゃくしているのだが、冒険の中でお互いを認め合う。

本作は海底に沈んだ原子力潜水艦の調査がミッションだが、海底に潜む未知の生物とのコンタクトがテーマとなっている。キャメロンが高校時代に書いた短編小説がもとになっているというが、善良な「エイリアン」のようなストーリーだ。「エイリアン2」(1986年)の次に撮った作品だから似ているのかもしれない。もしくはキャメロンの中でこのパターンがテンプレート的に持っていたのかもしれない。

潜水艦から核弾頭を奪う兵士とそれを阻止しようとする主人公、というプロットと、未知との遭遇を合体させるアイデアは斬新ではあるが、物語のベクトルが分散してしまっている感は否めない。海底の生物がいないほうが映画としてはうまくいっただろう。
ただし、本作のクリーチャーを表現する際に水の表現をILMのCG技術によって実現し、「ターミネーター2」につなげたという意味では、必要な要素ではあったのか。

本作が製作されていたであろう1988年はアメリカ経済が好調な時期だった。また、1989年は「インディジョーンズ最後の聖戦」や「バック・トゥ・ザフューチャー2」、「ゴーストバスターズ2」といった作品が公開されていた。今でも話題にのぼるエンターテイメント大作が公開されていた時期だったのだ。
本作もそんな時期に公開された楽しい娯楽映画だった。
が、
製作費104億円
興行収入130億円
意外と売れなかった。もしくは製作費をかけすぎたか。

いささか地味な位置づけではあるが、キャメロンとしてはそれなりに大切にしているらしくリストア版のプロジェクトも進んでいるらしい。

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あふろざむらい

1.5 海底でのひっちゃかめっちゃか、

2024年9月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

もっと現実的な救出劇とかならまだよかったかと個人的には思うけど、なんか出てきていろいろあって、ちょっと興醒めしたー。

緊迫した場面もありつつ、ディズニーみたいな場面もあったり、いったいなんの映画だったんだろうか、と。(笑)

最後も最後で、これまた、まあ、なんちゅー終わり方だ、と。

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共感した! 1件)
みけい

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