【25作品紹介】“アメコミ界の伝説”スタン・リー、カメオ出演したマーベル作品まとめ
2023年6月16日 13:00
数々のマーベル・コミックの人気ヒーローたちを生み出した漫画原作者で、2018年に他界したスタン・リーさんのドキュメンタリー「スタン・リー」が、6月16日からディズニープラスで配信される。ホームビデオ、インタビュー、音声録音など、保管されていた素材を使用して、彼自身の言葉でその人生をたどるファン必見の内容だ。
そんな“アメコミ界の伝説”リーさんといえば、マーベル作品へのカメオ出演が、ファンの大きな楽しみになっていた。生前カメオ出演した作品は、なんと40作以上。そこで特に印象的だった出演シーンを、ディズニープラス配信作品から公開順に25個ピックアップし、紹介したい。
●1.「X-メン」(2000)
リーさんがカメオ出演した、初めてのマーベル長編映画。ミュータント化した議員が、海岸に上陸したシーンで、ホットドッグスタンドの群衆に紛れている。
●2.「スパイダーマン」(02)
ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン(ウィレム・デフォー)がお祭りを襲撃した際、パニックになり逃げ回る市民のなかに、リーさんの姿が確認できる。
●3.「スパイダーマン2」(04)
オットー・オクタビアス/ドック・オク(アルフレッド・モリーナ)が銀行を襲撃するシーンで、落下したコンクリート片から女性を助ける男を演じている。
●4.「ファンタスティック・フォー 超能力ユニット」(05)
演じているのは、リード・リチャーズ/Mr.ファンタスティック(ヨアン・グリフィズ)に荷物を届ける郵便配達員。リーさんが初めてセリフを発した記念すべき作品だ。
●5.「スパイダーマン3」(07)
米ニューヨークのタイムズスクエアにある電光掲示板に流れるニュースを見つめる主人公ピーター・パーカー/スパイダーマン(トビー・マグワイア)に対し、「ひとりでも世界は変えられる」と励ましの言葉をかけている。
●6.「ファンタスティック・フォー 銀河の危機」(07)
リードの結婚式に出席したが、招待者リストに名前がないと式場への入場を断られてしまう。男は「スタン・リー」と名乗っており、本人役でカメオ出演する珍しいケースになった。
●7.「アイアンマン」(08)
パイプをくわえ、美女たちに囲まれたリーさんのことを、トニー・スターク/アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)は、プレイボーイ誌を創刊したヒュー・ヘフナーだと勘違いする。
●8.「インクレディブル・ハルク」(08)
ガンマ線を浴びたブルース・バナー/ハルク(エドワード・ノートン)の血液が混入したドリンクを飲んでしまった老人役。その後、病院に運ばれた彼の様態は不明だ。
●9.「マイティ・ソー」(11)
地上に落下したソー(クリス・ヘムズワース)のムジョルニアを、自慢の4WDで引き抜こうと奮闘する運転手。チャレンジむなしく、トラックの荷台が吹っ飛んでしまった。
●10.「アメイジング・スパイダーマン」(12)
ピーター・パーカー/スパイダーマン(アンドリュー・ガーフィールド)とリザードが、激しいバトルを繰り広げるが、リーさん演じる図書館員はヘッドフォンで音楽を聞いていて、背後の様子に全く気付いていない。
●11.「マイティ・ソー ダーク・ワールド」(13)
マインドストーンで洗脳されたエリック・セルヴィグ博士(ステラン・スカルスガルド)と同じ精神病棟に収容された患者役。“靴”をめぐって、セルヴィグ博士とひと悶着。
●12.「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」(14)
スミソニアン博物館の警備員を演じている。キャプテン・アメリカのスーツが盗まれているのを発見し、「なんと……、わしの首が飛ぶ」と、茫然自失の表情。
●13.「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」(14)
女性を口説いているザンダー人。その様子は、ロケット(声:ブラッドリー・クーパー)にしっかり監視されていた。
●14.「ベイマックス」(14)
実はマーベル・コミックが原作になっている本作。登場人物のひとりであるフレッドの父親は、リーさんがモデルになっており、声も担当している。
●15.「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」(15)
戦勝パーティで、ソーが飲んでいたアスガルド産の酒をねだる老人役。べろべろに酔っぱらい、ソーとスティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ(クリス・エバンス)に抱えられて、その場をあとにする。去り際には、編集後記の締めに用いる言葉「エクセルシオール」(Excelsior)のセリフも飛び出した。
●16.「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」(16)
トニー・スタークに荷物を届ける配達員役。「あなたがトニー・スタンク?」とわざとらしく名前を間違える。
●17.「デッドプール」(16)
ストリップクラブのDJを演じている。
●18.「X-MEN:アポカリプス」(16)
核ミサイルの発射を見上げる夫婦役。共演したのは妻のジョアンさんで、17年に亡くなり、本作が遺作になった。
●19.「ドクター・ストレンジ」(16)
車内でオルダス・ハクスリーの「知覚の扉」を読んでいるバスの乗客。外で繰り広げられるドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)とカエシリウス(マッツ・ミケルセン)の激突に全く気づかない。
●20.「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス」(17)
全宇宙をただ見続ける“ウォッチャー”たちと共演。宇宙飛行士の衣装で、これまで経験したカメオ出演の苦労を愚痴るというユニークなシーンになっている。
●21.「マイティ・ソー バトルロイヤル」(17)
惑星サカールで、ソーのロン毛をカットした半分サイボーグの理髪師役。「動くなよ。年で手が震えるからな」と聞きたくないセリフも(笑)。
●22.「ブラックパンサー」(18)
韓国の闇カジノで、チップを横取りしてしまう男を演じている。
●23.「アベンジャーズ インフィニティ・ウォー」(18)
ピーター・パーカー/スパイダーマン(トム・ホランド)が乗るバスの運転手。突如現れた宇宙船に、乗客が大騒ぎするなか、「一体どうしたんだ。宇宙船を見たことがないのか?」とひとり涼しい表情だ。
●24.「アントマン&ワスプ」(18)
目の前で、自分の車が“縮小化”してしまったドライバー役。予想外の出来事に、思わず「60年代にラリったツケが回ってきたな」とぼやいてしまう。
●25.「アベンジャーズ エンドゲーム」(19)
リーさんにとって、最後のカメオ出演作。トニー・スタークとスティーブ・ロジャースが1970年代にタイムスリップし、ニュージャージーの軍事施設を訪れた場面に登場している。デジタル技術で若返り、ヒッピースタイルに変身したリーさんは「戦争より、メイク・ラブだろ!」とご機嫌に叫んで、美女と走り去っていった。
ちなみに「アベンジャーズ エンドゲーム」の映像特典として、「スタン・リーの功績」という約8分間のインタビュー映像が、ディズニープラスで配信されている。そこでは、「カメオ出演は最初からすべて覚えている。全部好きだよ、気に入っている」と振り返っている。