岩田剛典、主演作で放つ静かな闘志 撮影後は斎藤工&北村一輝と“朝までハシゴ酒”
2018年1月19日 12:00

[映画.com ニュース] 「EXILE」「三代目J Soul Brothers」の岩田剛典が主演を務める「去年の冬、きみと別れ」の撮影現場がこのほど、東京・大泉学園の東映撮影所で報道陣に公開された。本格サスペンス初挑戦となる岩田が取材に応じ、本作にかける思いや撮影の裏話を明かした。
芥川賞作家・中村文則氏の傑作小説を、「犯人に告ぐ」の瀧本智行監督が実写映画化。新進気鋭のルポライター・耶雲恭介が、盲目の美女が巻き込まれた不可解な焼死事件と、容疑者の天才写真家・木原坂雄大の調査を進めるなかで、抜けることのできない罠に迷い込んでいく姿を描く。耶雲役の岩田のほか、斎藤工が木原坂、山本美月が耶雲の婚約者・百合子、北村一輝が週刊誌編集者の小林良樹を演じている。
7月に撮入し、クランクアップまで残り約1週間。この日撮影されたのは、映画序盤、耶雲が事件資料に目を通すシーン。セリフは一言程度で、大きな動きはないため、視線や表情の僅かな変化だけで心情を表現しなくてはならず、岩田の背中からは並々ならぬ緊張感が漂う。スタジオ内は静まりかえり、カメラが回った瞬間に空気が張り詰める。ステージの上でも、これまでの作品でも見せたことがない、俳優・岩田剛典の新たな姿があった。
撮影の合間、取材部屋にやってきた岩田は、ようやく表情を崩し「見ていただいた通り、良い緊張感のなかで現場が進んでいます」と穏やかな笑みを浮かべる。だが「役者として何が問われている現場だと思いますか」という質問があがると、途端に「全てです。僕の生きてきた全てですね。魂をかけて臨んでいます」と凛々しい顔に様変わりする。
岩田にとって大きな刺激となっているのが、瀧本監督の作品に対する熱量。「1シーンごとに、目線の送り方、セリフ回し、仕草ひとつにまで細かく指示をくださる。自分なりの芝居のパターンを用意して現場に入り、監督と相談しています」と明かし、「監督の狙い、監督が思う耶雲像に近づき、いかに寄り添っていくかということを大切にしています」と信頼を寄せる。
そして撮影期間は、瀧本監督との根性合戦でもある。「撮休の日もありますが、ずっと作品のことを考えています。監督がそういう方なので、『僕もそういう気持ちで向き合わないと!』という思いがあります。重要なシーンの前には、監督から『当然、今夜は寝ないよね?』という前振りがきて、こっちも気合いが入っているので『おお! そう言ってくるなら、もう寝ないぞ』と(笑)」
また共演者の話題では、多くのファンを魅了するキラースマイルが飛び出した。「3日くらい前に、息抜きとして、初めて(斎藤)工さんと北村(一輝)さんと飲みに行ったんです」と告白し、「結局5軒はしごして、朝の4時半くらいまで。ベロベロになりました(笑)。3人でダーツバーに行って、僕と工さんばかり勝つので、負けず嫌いな北村さんが『勝つまで帰らねえぞ』となって。最後は勝って帰られました(笑)」と楽しげに語った。
撮影期間は残り僅か。ここまでを振り返り、「こんな経験は初めてです。ほとんど笑うことがなく、ずっと考えている。役を作っています。声のトーンひとつ、所作ひとつ、全てが繊細です」と噛み締める。ラストスパートに向け、「正直プレッシャーもあります。プレッシャーがあるからこそ、これほどナイーブになっているのだと思います。ずっとトンネルの中にいる気分です。クランクアップの日に、ようやく息ができるのだと思います」と静かな闘志を燃やしていた。
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