矢口史靖監督の新作は「サバイバルファミリー」!小日向文世&深津絵里が夫婦に
2016年7月15日 05:00
[映画.com ニュース] 矢口史靖監督が自らのオリジナル脚本で製作した新作「サバイバルファミリー」に、小日向文世が主演していることが明らかになった。電気が消滅してしまった世界を舞台にしたサバイバルムービーで、妻を深津絵里、息子を泉澤祐希、娘を葵わかなが演じていることも発表された。
既に撮影を昨年11月30日に終えている矢口監督は、「ようやく新作ができました!今まで僕が作ってきた作品とは、かなり違います。もしある日突然『電気』がなくなってしまったら、現代人は生きていけるのか?という、異色かつハード!笑っているだけでは済まされない映画になりました」と話している。
映画は、テレビ、冷蔵庫、スマホ、パソコン、電車、自動車、ガス、水道など電気を必要とするあらゆるものが完全にストップした世界が舞台。乾電池さえ使えない原因不明の電気消滅によって廃墟寸前となった東京から、亭主関白な父・義之(小日向)の決断により鈴木家の4人は脱出を試みる。
小日向は、「主演のオファーを受けた時、嬉しい反面、『本当に自分でいいんですか!?』と思った久々の矢口組。妥協しない矢口監督が頼もしくもあり、時々憎たらしくもあり……豚を追いかけ回していたら振り落とされてあばらを強打したり、12月目前の川の中で泳がされたり、突然素っ裸になれと言われたり……が、とても楽しい現場でした!」と振り返る。矢口監督は、企画段階から「役者の皆さんにボロボロになってもらいましょう!」と決め手いたそうで、過酷を極めれば極めるほどに鈴木家の4人の結束は高まっていった。
これまでに手がけてきた「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」「ハッピーフライト」「ロボジー」などでリアルな絵を求めてきた矢口組は、今作でも全国でオールロケを敢行。仙台、山口をメインに、大阪、神戸、静岡、千葉、横浜、羽田空港などで行われ、ロケ隊の総移動距離は約1万キロを突破したという。深津は、「監督は常にリアルっぽい簡単なことなど求めてはいないのです。父、母、息子、娘、矢口監督が描く欲深い家族の物語です。もしかしたら、いざという時に役に立つ映画かもしれません」とコメントを寄せた。
なお今作には、アウトドアが趣味で“イケてるけどイケ好かない”斎藤家の面々として時任三郎、藤原紀香、大野拓朗、志尊淳が出演している。さらに渡辺えり、宅麻伸、柄本明、大地康雄らが脇を固める。
「サバイバルファミリー」は、2017年に全国で公開。
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