グルジアの画家ピロスマニを描いた映画がオリジナル版で37年ぶりに再上映!
2015年7月30日 07:10

[映画.com ニュース]グルジア(現・ジョージア)を代表する画家・ピロスマニの半生を描いた名作「ピロスマニ」が「放浪の画家ピロスマニ」の邦題で、デジタルリマスター・グルジア語オリジナル版で11月21日から37年ぶりに再上映される。
1969年製作の本作は、19世紀後半のグルジアのチフリス(現・トビリシ)に生きた独学の天才画家ニコ・ピロスマニ(1862-1918)の半生を、ギオルギ・シェンゲラヤ監督がグルジアの風土や民族の心とともに映像化。日本では1978年にロシア語吹き替え版で劇場公開された。今回デジタルリマスター・グルジア語オリジナル版による37年振りの日本再上映となる。
幼くして両親を亡くしたピロスマニは、店の看板や壁に飾る絵を描きながら、放浪の日々を送るようになる。庶民は画家のそんな姿に一目置いていたが、酒場で見初めた踊り子マルガリータへの報われない愛は、画家を孤独な生活へと追い込んでいく。そして、第一次世界大戦、そしてロシア革命前夜のチフリスを、一杯の酒を得るために、画材をかかえ居酒屋を渡り歩く。ある日、作品がこの地を訪れた芸術家の眼にとまり、中央の画壇に注目されるようになる。
ピロスマニは貧しい絵描きが女優に恋焦がれる悲恋を歌った「百万本のバラ」のモデルとしても知られているほか、正規の美術教育を受けずに独自の手法で描いた、のびのびとした素朴な画風が高く評価され、巨匠パブロ・ピカソが「私の絵はグルジアには必要ない。なぜならピロスマニがいるからだ」と評した逸話がある。
「放浪の画家ピロスマニ」は、11月21日から岩波ホールほか全国で順次公開。
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

キャンドルスティック
【予告編だけでこんなに観たくなること…ある!?】阿部寛、10秒でAIを騙す――狂おしいほど面白そう
提供:ティ・ジョイ

映画「F1(R) エフワン」
【語れば語るほど、より“傑作”になっていく】上がりきったハードルを超えてきた…胸アツをこえて胸炎上
提供:ワーナー・ブラザース映画

たった“1秒”で爆発的に話題になった映画
【この夏、絶対に観るやつ】全世界が瞬時に“観るリスト”に入れた…魅力を徹底検証!
提供:ワーナー・ブラザース映画

でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男
【あり得ないほど素晴らしい一作】この映画は心を撃ち抜く。刺すような冷たさと、雷のような感動で。
提供:東映

すさまじい“魂震作”だった――
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント