第38回日本アカデミー賞に「永遠の0」旋風巻き起こる!作品賞、監督賞、主演男優賞など8冠
2015年2月27日 22:52

[映画.com ニュース] 第38回日本アカデミー賞の授賞式が2月27日、東京・グランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで行われ、「永遠の0」が最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞など8部門を制した。同作に主演した岡田准一は最優秀主演男優賞とともに、「蜩ノ記」で最優秀助演男優賞を獲得。男優でのダブル受賞は史上初の快挙となる。
興行収入87億6000万円を記録した山崎貴監督の大ヒット作「永遠の0」が、第38回日本アカデミー賞で旋風を巻き起こした。最優秀作品賞を筆頭に、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞(岡田准一)、最優秀撮影賞、最優秀照明賞、最優秀美術賞、最優秀録音賞、最優秀編集賞を戴冠。作品賞を発表するために登壇した日本アカデミー賞協会の岡田裕介会長が「意外な作品です」と口にしたことから場内をどよめかせたが、大本命が栄冠を手にした。
山崎監督は「岡田さんが怖いことを言うからドキドキしました」と苦笑いを浮かべたが、「本当に多くの人に愛していただいて嬉しいです」と安堵の面持ちで主演・岡田と握手を交わした。そして、「日本アカデミー賞がものすごく好きなんです。というのも、この賞の存在意義は、僕らがつくるエンタテインメント作品にも光を当ててくれるということ。皆が死に物狂いでつくった作品に賞を頂けて誇りに思う。これからも監督を続けていいんだと言われた気がします」と感慨に浸った。
最優秀主演女優賞には、「紙の月」の宮沢りえが輝いた。宮沢は舞台公演のためオープニングのみの参加となったため、メガホンをとった吉田大八監督が代理でトロフィーを受け取った。吉田監督は、「彼女は7年ぶりの主演作でした。演劇のカレンダーはすごく早い。映画の方も、もう少し野心的な作品を持っていかないといけない。彼女がもう7年空いちゃったら、もったいないと思う」と話し、“座長”にエールをおくった。
最優秀監督賞:山崎貴(「永遠の0」)
最優秀主演男優賞:岡田准一(「永遠の0」)
最優秀主演女優賞:宮沢りえ(「紙の月」)
最優秀助演男優賞:岡田准一(「蜩ノ記」)
最優秀助演女優賞:黒木華(「小さいおうち」)
最優秀脚本賞:土橋章宏(「超高速!参勤交代」)
最優秀撮影賞:柴崎幸三(「永遠の0」)
最優秀照明賞:上田なりゆき(「永遠の0」)
最優秀美術賞:上條安里(「永遠の0」)
最優秀録音賞:藤本賢一(「永遠の0」)
最優秀編集賞:宮島竜治(「永遠の0」)
最優秀音楽賞:周防義和(「舞妓はレディ」)
最優秀外国作品賞:「アナと雪の女王」
最優秀アニメーション作品賞:「STAND BY ME ドラえもん」
新人俳優賞:池松壮亮、上白石萌音、小松菜奈、登坂広臣、能年玲奈、福士蒼汰
話題賞:作品部門「るろうに剣心 京都大火編」「るろうに剣心 伝説の最期編」、俳優部門:岡田准一(「永遠の0」)
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