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妻夫木聡主将「久しぶりに青春した」バンクーバー映画祭観客賞作引っ提げ凱旋

2014年10月15日 19:45

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バンクーバー国際映画祭で観客賞を受賞
バンクーバー国際映画祭で観客賞を受賞

[映画.com ニュース]第1次世界大戦前にカナダ・バンクーバーに実在した日本人野球チームの真実を描く映画「バンクーバーの朝日」の完成報告会見が10月15日、都内で行われ、妻夫木聡亀梨和也勝地涼ら主要キャストと石井裕也監督が顔をそろえた。

ワールドプレミアとなった地元、バンクーバー国際映画祭では観客賞を受賞。上映に立ち会った妻夫木は、「僕が初めてバントを決めて必死になって走るところで、皆が大笑いしてくれて、受け入れてくれたんだと感動で涙が出た。不安が払しょくされ、心底この作品をやって良かった、生きていて良かったと感じるひと時だった」と感慨深げに振り返った。

亀梨は、「芝居の前に、ランニング、ストレッチ。キャッチボールをして本当にチームだった。皆が真摯に野球と向き合い、チーム1人1人が野球に飢えていた」と強調。小学校から高校まで野球をしていた池松壮亮も、「いいチームだった。最初からではなくて、どんどんいいチームになっていく過程が面白かった」と満足げに振り返った。

クランクアップの日には、ロケ地の栃木・足利のクラブチームOBと試合をしたことを、勝地が告白。そして、主将の妻夫木を中心に円陣を組んだそうだが、「皆で肩を組んで、久しぶりに青春しちゃった。ひと言言ったけれど、涙で詰まって『ありがどな、みんな』みたいになっちゃった」と照れながら明かした。

そんな男優陣の結束の強さに、宮崎あおいは「映画、野球を通してひとつになっていくのを、いいなあと思いながら眺めていた」と笑顔。石井監督は、「日本映画として海外を舞台にするのは挑戦だったが、努力が報われたというか、作品の強度は証明できたと思う」と手応えをつかんでいた。

バンクーバーの朝日」は、20世紀初頭、アメリカ大陸に渡った日本人移民の野球チーム「バンクーバー朝日」が、差別と過酷な労働に耐えながら実力をつけ、地元の人たちにも認められていく感動作。12月20日から全国で公開される。

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