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妻夫木聡と池松壮亮が語る、石井裕也監督作「ぼくたちの家族」

2014年5月21日 10:05

母のために奔走する兄弟役を熱演「ぼくたちの家族」

母のために奔走する兄弟役を熱演
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[映画.com ニュース] 日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた「舟を編む」の石井裕也監督の最新作、「ぼくたちの家族」がまもなく公開。主人公とその弟を演じた妻夫木聡池松壮亮が、作品について語り合った。

若菜家は両親、長男の浩介と大学生の次男・俊平のごく普通の一家だったが、ある日突然、母が脳腫瘍で余命1週間の宣告を受ける。こうした事態に直面したことで、これまで見えなかった家族の本当の姿が徐々に浮き彫りとなる。

山田洋次監督作品をはじめ、家族を描いた作品に多く出演してきた妻夫木だが、今回の浩介役について「僕自身が次男だし、やってきた役も次男や三男ばかりで、実は長男はほとんどないんです。周りはそう思わないかもしれないけど、僕の中では自分と最もかけ離れた役だった」と語る。

浩介はこの状況で、思い詰めたかのようにすべてを自分で背負おうとする。妻夫木はスクリーンで泣く演技を求められることが多い俳優だが、本作に関しては「“泣かない”ということを、ずっと石井さんと話していた」という。「それは長男だからという理由でもないし、もちろん、僕が普段は泣く芝居が多いからでもない。『泣かない』というよりも『泣いていちゃいけない』んだと思います。その上で最後に見せる表情が“最終地点”になるけど、そこを目指すような芝居をしてもいけない。役を作り上げていくなかで、“そういう人間になる”ということが必要でした」。

池松は、石井監督とは元々サッカー仲間で、「勝ち戦しかしない人」と表現する。「特殊な人ですよ。きっちりと撮影前にすべてを詰めた上で現場に入るけど、そこから俳優に考えさせる。種のまき方、人を動かす力がすごいですね。勝算があってやっているけど、それさえも超えて来いという感じ。渋い監督です」。

ちなみに2人は、現在製作中の石井監督の最新作「バンクーバーの朝日」でも再共演している。すでにこちらも撮影は終了したが、池松は立て続けの共演となった妻夫木について「メチャクチャかっこよかった。これだけ役と演じている人間が重なる瞬間を見たのは、正直、初めての経験でした」とすっかり心酔した様子だ。

妻夫木は池松、そして石井監督という自分よりも若い逸材を「いつも何かと戦って……いや、抗(あらが)っている」と評する。「僕が若い時はもっと染まっていましたから。でも壮亮も石井さんも、いい意味で生意気で絶対に染まらないでしょ。そこが好きなんです」と結んだ。

ぼくたちの家族」は、5月24日から全国公開。

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