日本在住の米国人監督による福島ドキュメンタリー「A2-B-C」が公開
2014年3月14日 12:45
[映画.com ニュース] 日本在住の米国人監督イアン・トーマス・アッシュが、テレビでは報道されない福島の現実を映したドキュメンタリー「A2-B-C」が、5月劇場公開することが決定した。
アッシュは東日本大震災による原発事故発生から11日後、福島の取材を決意し現地を訪問。カメラを片手に町や人々の様子を撮り続けた。そんな中、無邪気に声をかけてくる子どもたちにある異変が起きていることを知る。
本編では、嚢胞(のうほう)や結節(しこり)の大きさを調べる甲状腺検査結果で、A2判定を受ける子どもたちが増えていることに不安を抱く母親、子どもたちをとりまく校庭や通学路の汚染除去の日常の実態など、テレビでは報道されない福島の厳しい現実と、福島に住む人々の切実な訴えを静かに映し出す。
なお、本作を鑑賞したチェルノブイリ博物館館長は「この映画は、日本だけなく世界中の人々のために重要な映画です。ここに描かれている問題は、国境を越え、地球の全ての住民に関連するものです」とコメントを寄せている。
「A2-B-C」は5月ポレポレ東中野ほか全国順次公開。