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是枝裕和監督、NHKの東日本震災特集番組で1放送人として継続報道の重要性を訴え

2014年2月27日 21:28

被災地の子どもを追ったドキュメンタリーを制作

被災地の子どもを追ったドキュメンタリーを制作
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[映画.com ニュース]東日本大震災から3年という節目に向けて制作されたNHKの特集番組「未来への手紙2014 あれから3年たちました」(3月8日午後5時~)の完成試写が2月27日、東京・渋谷区の同局で行われ、総合演出・プロデュースを手掛けた是枝裕和監督と長嶋甲兵氏が上映後に会見した。

震災から約半年後に、被災地の子ども100人にカメラを渡し撮影したビデオレターを基に、その中から6人をピックアップしたドキュメンタリー「未来への手紙 子どもたちが見た被災地」を震災後500日に当たる12年11月に放送。今回はその続編的な意味合いを持ち、6人を追加取材して震災から3年を経ての成長、心境の変化などをつづっていく。

震災直後にテレビ局、プロダクション、個人を問わず多数のカメラが被災地に入ったが、報道規制が入ったことに憤りを感じたという是枝監督の思いを長嶋氏が受け止め、制作プロダクション約120社が加盟する全日本テレビ製作社連盟(ATP)に働きかけたのが、そもそものきっかけ。是枝監督は、「映画監督ではなく、1人の放送人として参加した。プロダクション所属のディレクターやプロデューサーがコミットするすべがなく、これでいいのかというアイデンティティの揺らぎを感じた。制作者として映像を残すべきという思いだった」と当時を振り返った。

3年前には、原発が電気を作っている東京で暮らす人々への不満を漏らした少年や、努めて明るく振る舞う少女たちにも成長とともに、さまざまな悩みやつらさ、そして希望が浮き彫りになっている構成。是枝監督は、「子どもたちが圧倒的にいろいろな意味で成長している。震災直後よりも重みを感じ、撮ってもらってありがとうという気持ち。素晴らしい経験ができた」と手応えを感じている様子だ。

一方の長嶋氏は、「ずっと見続けているカメラは必要だし、もともと長期的なプロジェクトになると思っていた。実際に取材拒否をした子も3人いたけれど、継続していくことに意味がある」と継続することの意義を強調。是枝監督も、「プロダクションの中には、もういいんじゃないか、五輪の企画ないのという雰囲気もあると思うが、逆らってでもやり続けなければならない番組はある。制作者として単なる下請けではなく、公共性の高いものをこちらから発信していく」と訴えていた。

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