染谷将太、クランクイン直前「寄生獣」について語る
2014年1月4日 10:05

[映画.com ニュース] 山崎貴監督の最新作「寄生獣」の撮影が、1月にクランクインする。この話題作の主演に抜てきされたのが、映画界で引っ張りだこの俳優・染谷将太。静かなる闘志を燃やす21歳の新鋭が「寄生獣」、メガホンをとる山崎監督への思いを語った。
2009年に「パンドラの匣」で長編映画初主演を果たした染谷は、11年に園子温監督作「ヒミズ」での演技が評価され、共演した二階堂ふみとともに第68回ベネチア国際映画祭で、最優秀新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を日本人としては初めて受賞している。
映画出演は軽く40本を超えているが、昨年は「ストロベリーナイト」を皮切りに「脳男」「インターミッション」「千年の愉楽」「リアル 完全なる首長竜の日」「清須会議」「永遠の0」など、公開作品は10本を突破した。今年も主演作「WOOD JOB!(ウッジョブ) 神去なあなあ日常」をはじめ、中村義洋監督作「白ゆき姫殺人事件」、大泉洋との共演作「ぶどうのなみだ(仮題)」と目白押しだ。
この状況について、染谷本人は「今のうちじゃないですか(笑)。運がいいのでしょうね。一番驚いているのは僕自身ですから」と謙虚に話す。今年についても、「何かしらの現場にいると思うので、今までとあんまり変わらないと思います」と平常心を貫く。ただ、その中にあって「『寄生獣』という超大作があることが違いますね」と言いながらも、「映画に出てお芝居をするということは今までと変わりません。これまで通り、ちゃんとまっとうできたらなという気持ちでいます」と明かした。
現在は、「寄生獣」撮影に向けて「アクションの練習をしています。あとは、CG絡みのテストとか、いろいろやっていますよ」とクランクインを心待ちにしている様子。山崎監督とは、「ALWAYS 三丁目の夕日’64」「永遠の0」と3本連続でタッグを組む。山崎監督のデビュー作「ジュブナイル」(2000)公開時は小学生だったそうだが、「大好きだったんです。ジュブナイルボールペンとか、持っていますよ」とニヤリ。現場での山崎監督については、「まるで少年のようです。すごく目がキラキラしているんです。少年のように楽しそうに映画を撮って、すごく大きなお金を動かしているって、すごいことですよね」と話し、全幅の信頼を寄せていることをうかがわせた。
今後については、「顔を一切出さない設定の役をやってみたい」という。「たとえるなら、『Vフォー・ヴェンデッタ』という映画。ガイ・フォークスの仮面をかぶる謎の男“V”というのが、1度も顔を出さないんですよ。顔っていう情報を渡す機能をなしにした状況で演技をするということが楽しそうだなと思って」と表情を和らげる様子は実に楽しげで、この俳優からは今後も目を離すことはできない。
累計発行部数1100万部を突破する岩明均氏の人気漫画を映画化する「寄生獣」は、ある日、空から飛来した正体不明の生物「パラサイト」が、鼻や耳から人間の頭に侵入、脳に寄生して全身を支配してしまうという設定。主人公の高校生・泉新一は、右腕に宿ったパラサイト「ミギー」と共生することにより数奇な運命をたどることになり、ほかの寄生獣たちとの戦いや別れを経験していく。染谷のほか、第34回モントリオール世界映画祭で「悪人」での熱演により最優秀女優賞に輝いた深津絵里が、「ステキな金縛り」以来約3年ぶりに銀幕復帰し、新一の同級生で幼なじみのヒロイン・村野里美を「桐島、部活やめるってよ」「あまちゃん」の橋本愛が演じる。2014年12月にPART1、15年にPART2が全国で公開される。
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