日南響子「つらい経験たくさんした」主演作初日に涙ぐむ
2011年8月20日 16:22

[映画.com ニュース] 女性ファッション誌「non-no」の専属モデルを務める日南響子が8月20日、映画初出演にして主演を果たしたサスペンススリラー「七つまでは神のうち」の初日舞台挨拶を東京・シアターN渋谷で行った。演じたヒロイン・繭はトラウマを抱え、心を閉ざしている女子高生という役どころ。日南は「繭ほど大げさではないが、自分も似ている部分があって……。私自身、つらい経験をたくさんしてきて、それが今回役に立ったと思う。生きるって何だろうと考えさせる作品」と心境を吐露し、涙ぐんだ。
複数の失踪事件を軸に、人間の奥底でうごめく深い悲しみを丹念に描き出す。偶然目撃した少女監禁を放置できず、父とともに走り去ったワゴン車を追跡する繭。しかし、森の奥深くへと進むうちに、彼女もまた姿を消してしまう。メガホンをとるのは「怪談新耳袋 怪奇」「呪怨 白い老女」の三宅隆太監督。全国11スクリーンで封切られ、順次拡大公開される。
日南は「すてきな役柄だが、自分に演じられるか不安もあった。主演として周りの皆さんについてきてもらえるように頑張った」。現場は「暗い雰囲気かと思ったが、実際は監督がギャグを言ってくれたり(笑)。楽しい経験でした」と振り返った。この日は共演した飛鳥凛、藤本七海とともにあでやかな浴衣姿を披露。飛鳥が舞台挨拶の司会を務めたほか、くじ引きの結果、辛さ100倍カレーを食べさせられる場面もあった。三宅監督は「最近は説明過多な映画が多いが、モヤっとした気持ちを持ち帰ってもらえることが映画体験だと思う。テーマは罪と罰。見るたびに違った視点の物語が立ち上がるはず」と胸を張った。
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