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ディズニーによるミラマックス売却がクライマックスへ

2010年4月16日 11:29

買い戻しを狙うハーベイ・ワインスタイン「恋におちたシェイクスピア」

買い戻しを狙うハーベイ・ワインスタイン
Photo:Rex Features/アフロ
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[映画.com ニュース] 米ウォルト・ディズニーによるミラマックス・フィルムスの競売が佳境に入った。4月5日に入札を締め切ったディズニーは、売却額として7億ドルを希望しているが、これに近い額を提示した3社が有力な落札候補と見られている。

情報筋によれば、ミラマックスの創設者ボブ&ハーベイ・ワインスタイン兄弟のワインスタインCo.は、スーパーマーケット界の大物ロン・バークルの支援を受け、6億ドルでオファーしているという。ワインスタイン兄弟にとって、ミラマックスは母ミリアムと父マックスの名前をとって設立した愛着ある会社であり、買い戻しには特別の思い入れがある。1979年に同社を設立したワインスタイン兄弟は、93年に8000万ドルでディズニーに売却。その後、05年に同社を離れ、ワインスタインCo.を設立した。

ワインスタインCo.の対抗馬は、億万長者のアレック&トム・ゴアズ兄弟だ。アレック・ゴアズのゴアズ・グループとトム・ゴアズのプラティナム・エクイティが共同戦線を張り、オファー額は5億5000万ドル。提示額はワインスタインCo.より低いが、ゴアズ兄弟のオファーはすべてキャッシュによるもので、キャッシュと数年のローンの混合による支払いを希望するワインスタイン兄弟よりも有利と見られていた。

だが、ミラマックス買収が成立しないことを懸念したワインスタイン兄弟は、ここへきて6億ドルすべてを現金で支払うというオファーに切り替えた。また先週末、ハーベイはディズニーのボブ・アイガーCEOの自宅を訪問し、契約条件について話し合ったという。これによって本命はワインスタインCo.と見られるが、14日にはゴアズ兄弟が提示額を引き上げたというニュースが飛び込んできた。金額は明らかになっていない。

そして大穴は、サウジアラビアの投資家やドイツ銀行などから出資を受け、6億5000万ドルをキャッシュでオファーしている、デイビッド・バーグスタイン率いるパンゲア・メディア・グループだ。提示額は最も高いが、バーグスタインは強制破産手続きの渦中にあり、所有する数社に資産管理する暫定役員が派遣されていることから、関係者は契約実行の可能性を疑問視している。

当初、買収に興味を示していたサミット・エンタテインメント、ライオンズゲートなど数社は、ディズニーの希望価格と価値評価の違いから、すでに撤退。ミラマックスは「恋におちたシェイクスピア」「シカゴ」「ノーカントリー」「グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち」などのアカデミー賞受賞作品をはじめとする700本以上のライブラリーを擁しているが、これらの作品はすでにあらゆるプラットフォームで視聴されつくしている。そのため、これ以上のビジネス展開は見込めないといった理由から、適正価格は4億から5億ドルだとも言われている。

ディズニーは現在、それぞれのオファーの条件について検討中だ。ディズニーも、入札社側も、売却プロセスにある間のコメントを避けている。

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