ウォルト・ディズニーが愛したアニメ画家「メアリー・ブレア展」開幕
2009年7月21日 12:00

[映画.com ニュース] ウォルト・ディズニーに才能を見出され、「シンデレラ」(50)、「ふしぎの国のアリス」(51)、「ピーター・パン」(53)といったディズニー・アニメの往年の名作でカラースタイリストを担当。また、ディズニーランドの人気アトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」のデザインも手がけた女性アーティスト、メアリー・ブレア(1911-78)の日本で初めての展覧会「メアリー・ブレア展」がスタジオジブリ協力のもと、東京都江東区の東京都現代美術館(MOT)にて7月18日から10月4日まで開催されている。
ブレアは日本では無名だが、大学在学中から水彩画家として活躍後、世界大恐慌の影響で女性の社会進出が難しかった39年にディズニーに入社。数々の名作アニメを手がけ、華々しいキャリアを築き上げた人物だ。
同展では、長年「門外不出」だった色彩豊かな彼女らしいディズニー作品のコンセプトアートなど約500点が、ジブリにより厳選され展示される。彼女のアトリエも再現、貴重なスナップ写真や愛用品も初お目見え。ブレア本人の人生がクロニクル形式で4つのゾーンに分けられ、思い思いに彼女のライフスタイルに触れることができる。
7月17日には、ブレア女史の姪らが参加するなか、プレス内覧会&開会式が開催された。ジブリの星野康二社長が挨拶を行い、展覧会ポスターの写真がブレア本人であることに触れ、「こんなに美人なんだから本人をキチンと紹介しよう、と言い張ったのが、鈴木敏夫プロデューサーでありまして(笑)」と暴露し、爆笑を誘った。

もちろん、黄金期のディズニーや現代のピクサーのアニメファンには見逃せない展示が多い。映画「カーズ」(ジョン・ラセター監督)に多大な影響を与えたとされる短編「小さな青いクーペ、スージー」(52)のコンセプトアートも初公開され、「モンスターズ・インク」「カールじいさんの空飛ぶ家」のピート・ドクター監督が「彼女は僕にとって丘の上の灯台。どこを目指したらいいのか、いつも照らしてくれる」とコメントを語るビデオ映像も上映される。また、ティム・バートン監督&ジョニー・デップ出演の来年公開される実写版「アリス・イン・ワンダーランド」の“予習”として、アニメ「ふしぎの国のアリス」のブレアの配色は今見ても強烈なインパクトがある。

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