バービーのレビュー・感想・評価
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めっちゃかわいい!ちょーバービー!
全部がかわいい!昔遊んでたバービー思わず掘り出した!
結構感動するしバービー好きな人が見たらいろいろな種類のバービー人形とかお洋服とか出てくるからめちゃめちゃ面白く観られると思う。
内容的には『魔法にかけられて』のような要素を期待していたのですが、予想と異なり、どうも理解しがたい女性差別に対するメッセージが含まれていました。
バービー人形は昔から存在してはいましたが、日本人の中でバービー人形で遊んだことのある人はほとんどいないと思います。
日本ではリカちゃん人形が主流ですよね。
バービー人形についての話題が出ても、多くの日本人には理解されにくく、興味を引かないかもしれません。
主演のマーゴット・ロビーがバービー人形に似ているかどうかよくわからなかったですし、あまり可愛らしいとは思えず、さらにケンなどのキャラクターについてはなおさらです。
キャラクター的には盛り上がりに欠けているように感じました。
内容的には『魔法にかけられて』のような要素を期待していたのですが、予想と異なり、どうも理解しがたい女性差別に対するメッセージが含まれていました。
女性差別はもちろん反対ですが、同時に男性差別や伝統的な男性らしさに対する期待もなくしてほしいと思います。
アメリカの状況はわかりませんが、日本では女性が出世や社会での成功を追求しなければ、比較的平等な環境で生きていけるのではないかと思います。
この映画でも同様に女性差別を許さない姿勢が描かれていますが、一方で男性に対する差別的な表現は許容されるというのは矛盾しているように感じます。
こうした点がフェミニズムの奇妙な部分であり、自身の主張は通す一方で、同じことを男性に対して行うことは許容されるというのは筋が通らないと思います。
映画の中では男性に洗脳されていた女性が、男性からの期待に疑問を呈し、反抗するシーンが描かれています。
しかし、男性もまた女性から期待されることがあり、同じように反抗すればどうなるのかと考えさせられます。
こうした対立が続けば、結局互いに遠ざかり、それぞれが自分勝手に生きることになるでしょう。
コメディ映画であれば面白ければ何でもありだと思いますが、この映画は個人的には面白みを感じませんでしたので、戸惑いを感じました。
ただし、最終的には対立を乗り越えてお互いが一緒になる結末を期待していましたが、実際にはそれは実現せず、物語は最後まで平行線のまま終わってしまいました。
このような混沌としたコメディ映画であっても、これはちょっと納得いかない展開だなと思いました。
ラストシーンも不思議で、物語とはあまり関係のない場面であり、時間的にも飛ばされすぎており、続編への導入というわけでもないように感じました。
おそらく推測ですが、コメディ映画の奇想天外な展開があまりにも混乱したため、最後だけでもきれいに終わらせたいという意図があったのかもしれません。
また、中東での上映禁止についても、なんとなく理由が理解できる気がしました。
はばたけバービー
個人評価:4.0
転機と決断を描く監督グレタ・ガーウィグ。
今回はバービーの世界観を用いて、苦悩する一人の女性の転機と決断を、社会風刺をスパイスに描いている。
前作では、シアーシャ・ローナンという瑞々しい女優の、さなぎの時期から蝶へと成長する時期を2作品描き、今回のさなぎはマーゴット・ロビーという贅沢なキャスティング。
パワーバランスが偏った社会風刺もよかったが、やはり女性の自然である事へのナチュラルな美しさを、美の象徴であるバービー自身が気付いていく部分が素晴らしかったので、そのパートにもっと尺を使ってほしかった。
しかしながら女性監督らしい作品でよかった。
ライアン・ゴズリングの一貫性
「バービー&ケンじゃなくて単体で見てほしい」というケンをライアンが演じるのをみて、『ブルー・バレンタイン』で逆に「You&I」をいつまでも歌って「君と僕の世界」に浸ろうとする成長しないパパとのコントラストが浮かびますよね。人形に恋するて『ラースとその彼女』だし、なんか先導的にイケてる男として振る舞おうとする姿は『ラヴアゲイン』が重なる。マーゴロビーもええがこのライアン君の『ブレードランナー』にも通ずる作り物っぽさ、報われないキャラクター、アクションもやれる肉体性つまりマチズモ、なんて一貫性のある俳優人生なんだと感心しました。
この映画はフェミニズムものだが、彼は彼で役割を押し付けられていたケンのアングルが盛り込まれているのが凄くよかった。あの展開が一味違う
全てを笑い飛ばす!
映像・演出・演技(20)
『反転の演出』。これこそが『バービー』において最も特筆すべき点であろう。もちろんバービー役のマーゴット・ロビーはまさに女性の理想たるバービーの実写にぴったりであったし、ケン役のライアン・ゴズリングも然りだ。しかし、現代の男女の社会的性差を性別を逆転させて表現したり、ヴィランとなったケンを言動があらゆる活動家の過激派に見せたりと、反転させることにより現実に潜む事象を浮き彫りにする手法は単純だが力があるといえるだろう。俳優のコメディー調の演技も結構楽しめた。映像は標準的。
16点
世界観(20)
『バービーの世界』はとことん作り物の世界を再現しており、この世界が『(誰かの)理想』であることがわかりやすく表現されている。一方現実は『男性中心の社会』の属性を皮肉って描いており、とてもわかりやすい構造となっている。そして、理想の世界の変容という作中の出来事はもはや『バービーの世界の理想は理想たり得ない』という現実の様相を反映しているのかもしれない。なんにせよ子供にもわかりやすい喜劇的世界観は高評価。
15点
脚本(20)
この映画を一行で表すのなら『バービーが己を知るために、楽園を出ていく。』となるのではないか?コメディー描写や皮肉描写、メッセージ性を強調させたぶん、脚本は可は多少あり、不可はなしといった印象。
12点
キャラクター造形もしくは心理描写(20)
キャスティングのうまさも相まってコメディー作品としてのキャラクターは全員立っていた。個人的に好みなのは、マテル社のCEOだ。コミカルさの中に権力欲が透けて見えるなかなかにいい性格をしているのだが、俳優の喜劇的な演技のおかげで愛すべきキャラとして成立している。
キャラクター造形優先評価で17点
メッセージ性(20)
本作の目玉である。男性社会の批判がかなり前面に押し出されており、注目が行きがちだが、本作のメッセージは終盤と老婆との邂逅シーンに凝縮されていると考えた。
本作は男性社会のみを批判しているように見えてバービーが世界の秩序を取り戻すシーンで女性中心の理想の社会さえもケン達の態度を見せることで批判しているように見える。もはや女性達の理想が理想として成立しないことを悟ったからこそバービーは現実の人間として生を全うすることを決めたのかもしれない。
もう一つのメインとなるシーンはバス停での老婆との邂逅シーンである。
『美しいわ。』と伝えるバービーに老婆は
『知ってる。』と満面の笑みを見せ返事を返したのである。
(ここ結構感動しました。)
『美の根源は他者の目にあらず。己にあり。』
このメッセージこそがこの映画の中核をなる思想であろう。
20点
総評
問題の当事者たる男性の一人としてモヤモヤしたシーンが完全になかったといえば嘘になるし他者との関係や評価を完全に無視した自己評価はあり得ないと確信している。しかし、マジョリティーとなっているからこそ気づかないこと、そしてこれからの理想像を多少強引にそして愉快に浮き彫りしたこの映画の功績を評価したい。全てを笑い飛ばしたような皮肉なコメディー映画としても結構楽しむことができた。
80点
バービーの理想郷は永遠か
これは、バービーとケンの恋愛ものなのかな、と思ってる人がいるかもしれないけど全く違う。
バービーが世界中の女子にかけた魔法というか、女の子の憧れの理想郷みたいな世界観は大人になっても永遠に続くのか否か。
途中、Mad at Disney が頭の中をぐるぐるしたわ。
この世に男性性と女性性がある限り、性差の問題は消えないのかもしれない。がしかし、バービーがチャレンジし続けた女子も平等に様々な職業に就くのだというメッセージ、これを着せ替え人形の特質を存分に活かして女子受けもよいデザインで表現してきた功績はすごいのだ、と映画を通して学んだわ。
途中、マテル社の秘書が女子はしんどいよな、の思いの丈をぶちまける場面は本当に泣けた。
仰る通りだよ。
男性方にとって丁度良い加減の女性像は、女子にとって全く自由がなく我慢辛い制約だらけだわ。
好きにさせてよ!!
そんな都合よく生きられるかァァァァ!!!
誰かウケじゃなくて自分ウケ、他人の気分が上がる私じゃなくて、私の機嫌は私が取って気分を上げるの。
バービーが教えてくれたことは、今後の私にもいろんな勇気をくれると思う。
バービーは正義!
めっちゃ面白かった!
Hi Barbie!
バービー=ケンは無限大。憧れだけど着飾る必要なんて。人間⇄バービーで溢れんばかりの喜怒哀楽。弾けても真っ向から本気で生きる素晴らしさ。無邪気に今を彩る映画バービーは幼き頃の忘れ物。Hi Barbie!で挨拶の大切さも改めて。小さな煌めきもきっと誰かに。これ以上ない最幸の実写化♪
Born this way,this is MY WAY!
観ようかどうしようか、迷っているなら観るべき。そして誰にも邪魔されず、自分の感じたことを大切にするべき。簡単に言うと、「バービー」はそういう映画。
夏休みでもあり山の日でもあり、ほぼ満員の客席には何かしらピンクを身に着けた女性客もかなり多くて、みんな思い思いに「バービーを楽しもう!」としてるんだな、とウキウキした。
映画は誰かのために観るものじゃない。もしも誰かの悪意でその意図が歪められているのなら、それも自分の眼で確かめるしかない。この映画が伝えたがっているものは一体何なのかを。
まず、大事なことだから初めに書いておくと、「バービー」めちゃめちゃ面白かった!テンポが良くてコミカルなくせにシリアス。バービーランドと現実世界の落差も良い。
世界中のピンクを独占したバービーランドのファンシーでファビュラスな世界(ビーチの砂すらもピンク!)から見たら、現実世界はなんて無機質なグレーなんだろうと(笑)。人間世界のほうが見慣れてるはずなのに、なんて味気ない世界なんだろうと。
思った以上にミュージカルなノリなのも良いし、所々に遊び心が滲み出てるのも良い。
「ラ・ラ・ランド」でピアニスト役だったライアン・ゴズリングにキーボード弾かせてたり、「マトリックス」でネオ(アンダーソン君)が働いてたみたいなオフィスで追いかけっこしたり、そもそもハイヒールとサンダルを選択させるくだりも「マトリックス」だろうなぁ。
映画好きをクスリと笑わせるセンス(「ザック・スナイダー版のジャスティス・リーグ」や「マーゴット・ロビーが言っても説得力がない」などのメタ発言)もありつつ、女性たちの実感のこもったセリフの数々や「男って本当アホやな」というシーンの毒気と優しさも見どころ。男ってアホやな、と書いたけど馬が走ってるだけの映像が延々と流れてること(そしてそれが「男らしさだ!」っていうノリ)に気づいたら、笑うなっていう方が無理だと思う。
そうは言っても、ケンの視点からバービーランドと人間界を比べて見たら、バービーランドはピンクな現実世界でもある。言い方が難しいけど、色味が違うだけで二つの世界の構造は一緒だ。人間界は男が社会を牛耳り、バービーランドはバービーだけが全てを手にしているという点で二つの世界は同じ世界なのだ。
この二つの世界で、支配される側の存在は同じ惨めさを味わって生きている。それは自分の存在意義を実感できない辛さだ。「女なら誰でもいい」役割しか与えられないことと、「ビーチの人」としか見られないことはイコールなのである。
家父長制、有害な男らしさ、マンスプレイニング、ハラスメントなどなど、抽象的な言葉でこの映画を語ることは無限に出来ると思うけど、私の心に突き刺さったのは「考えなくて良いってことが、スゴく楽ちん」という物理学者バービーのセリフ。
それなんだよね、結局のところ。生きている中で一番心が折れる瞬間は。
考えようと思えば考えられるはずなんだよ、本当のことを言えばね。でも「お前は考えなくていいよ」って言われちゃったらやる気は削がれるし、自分が無能になった気がするし、それに何も考えなくて良いのは楽チンなのも事実。
だが私は嫌なのだ。
それを「良し」とする人がいても全然構わないけど、それを世界の半分だと決めてかかられることは御免被りたいのだ。でも「良し」派の人を否定するつもりは無いのだ。だから難しい。
世界はピンク1色でもなく、グレー1色でもなく、色んな人がいて色んな色で出来ている。この沢山の色に満ちた世界で、どう生きるのかは「自分のしたいようにする」以外にはない。
思えばグレタ・ガーウィグ監督は「レディ・バード」から一貫して「自分の生きる道は、自分のしたいようにする」だよ、と伝えている気がする。巧妙に世界との関わりを織り交ぜながら、それでも結局最後は自分の気持ちに正直に行動するしかないし、それは誰かに許可してもらうことでもない。
「なりたい自分になるのに許可はいらない」、バービーの産みの親であるルースがバービーに伝えたように、誰の許可も求めず、自分の選択に責任と誇りを持って、そうやって生きていくのが一番自分にとって悔いが残らない生き方だから。
女性が観て共感出来ることは太鼓判を押すけど、男性にももちろん観てもらいたいと思う。ケンの視点にちょっと触れたけど、「バービー」はケンや男性のことも、彼らの抱える悩みや辛さもちゃんと描いてるし。
中々本音を言ってくれない彼女や妻や娘の気持ちがわかるかもしれないし。
むしろ「そんなところ見てたの?!」とか「そんな風に思ってたの?!」とかに気がついてちょっと恥ずかしい気持ちになるのかもしれないけどさ。
あと、なんか勘違いしてる人がいるみたいだから、一応言っておくと、ラストシーンでバービーが婦人科に行ったのは「人間」になりに行ったんだよ?妊娠したわけじゃないから。
女として生きていくことが苦しくて、死を意識したバービーを産み出したグロリアが、女性性を押しつけられることを辛辣に批判したサーシャが、人間の女になろうと婦人科を訪れるバービーに「応援してる!」って言えるようになったんだ。
こんなに素敵なことってないよね。
ちょっと残念なのは、カメオ出演の企画もあったシアーシャ・ローナンとティモシー・シャラメのバービー&ケンが実現しなかったこと。
あの2人のバービー&ケンだったら、どんな感じだったのか…。時代がかった衣装も似合いそうだし、伝説のバービー&ケンとかでバービーランドに飾られてたりしてね。
バービー人形をメタファーにして描くフェミニズム
ピンク満載の「バービーランド」
脚長スタイル抜群のマーゴット・ロビー。
オマケのケン(ライアン・ゴズリング)は終始
間抜け顔(ライアン、私の理想の男性なのに!!)
やたら女性の権利とか、男が牛耳る現実世界とか、
女性の側からみたらありがたいような、くすぐったいような・・・
気分でしたね。
そもそもバービーランドって架空のユートピア。
そんなものオモチャの世界だけの話で、
女性大統領、女性の最高裁判事とか、今だって各国で居ますし、
だいたい一晩中踊り狂う「バービーナイト?!?」
(バービー人形は歳を取らないし、疲れ知らず・・・)
トイストーリーならご主人から見向きもされなくなった玩具の悲哀とか
胸に迫ってきますが、バービーは軽い!!
この映画では
「バービー」はある人間の女性の憂鬱が乗り移りブルーになったりして
「変てこバービー」の勧めで人間界に行き、憂鬱の種を見つけに行く。
そんな、
バービーが人間になったことから起こる大騒動と、バービー&ケンの、
“おまけのケン“がマッチョ宣言して大変なことになる。
ドタバタ・コメディ要素強め!!
バービー人形が誕生したのは1959年3月9日生まれ、
(今年で誕生64歳なのですが、人形は歳をとりませんので、)
アメリカのマテル社も全面協力とかで実名登場です。
バービー人形への八頭身。
そりゃあ羨ましいですよ。
ルッキズムが根強いこと、無くならないことは自明のこと。
そして着せ替えの楽しさは鏡の前で私も経験済みだけど、
ピンク塗れにお砂糖をたっぷりかけた「バービーランド」に
特に思い入れもなく、バービーの悩み・・・
死の不安や劣化にも、ウーン、特に共感も持てず・・・。
人間界に行けば完璧な「男社会」で、女はメイドやサポート役。
おまけに「オマケのケン」が「ケンランド」を作って威張り出す。
女性優位の「バービーランド」・・・Barbieちゃんの世界こそ、
空想つまり「仮想現実」だったんですものね。
女性の権利云々とか言われても、
パーティー三昧で、洋服山ほどのBarbieの、浮かれた日常。
スカしてムキムキ・ナイスバディで歌って踊るゴズリング。
そんな映画より、権利なんて主張せずに、
例えば、ホテルで黙々とベッドメイキングして
トイレ掃除している女の子(外見もいけてない)の、
報われない労働と日常を描いた映画の方が好きだな。
でもBarbieも生きることの意味に目覚めて、
人間として出発するんだけど、
現状を打破する程の破壊力は、この映画に感じなかったのね。
体調のせいなのか採点不能なほど爆睡してしまった…
今夏とても楽しみしていた作品であり、ムビチケまで買って公開を待っていたというのに…
9月最初の日曜日の夜にパートナーと共に鑑賞したのですが、なんと二人とも爆睡!
ほぼ全編寝てしまって、評価不能なほど何も覚えていない。なんてこった…
午前中ジムで筋トレしたのが悪かったのか、連日の暑さでバテていたのか。悔しい。
外国人の観客さんが気の毒に思えて。
これ、どちらかというと積極的に観に行くような映画じゃなかったんですよね。
けれど、フライヤーがめっちゃ可愛かったから、それに惹かれて観に行きました。←どっちやねん。
例によって例の如く、一番乗りでシートにパイルダーオ-ン!して予告編の上映を堪能している間に、ちらほらと他の観客さんの姿が。
その中に、多分、米国人と思しき男女グループが5~6人。
これ今までありそうでなかったシチュエーションでした。
まずね、初っ端から大笑いさせていただきました。
米国人さん(多分…)も遠慮がちな笑いで「クスクスクスw」でしたよ。
これ、きっと本国で鑑賞していれば、もっと盛大にお腹抱えて大爆笑していたでしょうね。ポップコーンとか吹きながら。
そのあたり、ちょっと気の毒に思えて。
お行儀よく映画鑑賞するマナーは大切だけれど、本来の鑑賞スタイルって、喜怒哀楽をもっとストレートに出して観てもいいんじゃね?と思いました。
“あんな”歴史的超有名作品のパロディから始まって、セルフパロディまで、あちらこちらに散りばめられているんだから、笑わずにいられようか!って話です。
YouTubeの解説動画では「男女の人権がなんちゃらで…」と難しい理屈をつけて絶賛されていましたけれど、アホの子の私は、そこまで読み解きながら観ていませんでした。
ひたすら「ピンクの世界」の“甘々感”に浸りつつ(実はプリキュアとか好き♡おい!)次なる笑いを求めて観続けていました。
ここのところ『キングダムⅢ』以外はパンフレット買う気になるほどでもない映画ばかり観ていたのですが、久しぶりに買いましたとも!パンフレットを!
このパンフレットが、また可愛いのよん。
表紙がラメ入りでキラキラ光っていて、900円とは思えない仕上がりなのよん。
これ、レビューか?
アメリカの友達イチオシ
アメリカの友達イチオシ作品。アメリカで大ブームなのに、日本であまりウケなかったらしい。ノリが合う人と合わない人はいるかも。個人的にもっと尖っている方が好み。もっと振り切れてほしかった。全体的に明るく楽しいバービーワールド全開映画ですが、共感できる部分があって途中でホロリときました。挿入歌がとても良くてこの映画のあとずっとニッキー・ミナージュ聞いてます。
バービーの足、人形の足そのものでびっくり
最初のシーンからして、元ネタ知ってる人なら、ああ、って思って、映画が面白そうだと期待するだろうし、
途中で出てくる、テレビで映画観ている場面の映画がいかにも男が好きな映画の象徴だったりとか、前情報あったらさらに楽しめると感じる部分多かった。
女の希望・不満も男のそれもどっちもストレートに出していて、男性の共感も呼びそう。と思った。大きな声では言えないけれど、持ってる不満、普通なら多かれ少なかれあるだろうから。
単純にビジュアル的に、色々盛り込んでて、よくこういうシンボル的なもの集めたなーと感じるし、俳優もほんとしっかり役をやり切ってて、あんぐり、感心って感じ。
作るの結構大変そう・・・
マーゴット・ロビーがほんんっとバービーそのもので凄い。
昔、アメリカのバービー持っていたが、そう、その足!その足だった―――って思った。
こだわり再現度、抜かりない。
ライアン・ゴズリングもよくやったw
ストーリーはそんなふざけたピンク世界でなく、男女がずっと抱えていくだろう問題を目の当たりに出してきた感じ。それで何かすっきりする結末迎えるわけでもないが、
まあ、言いたいことはわかる。見る人によって、気に入りポイント違いそう。
映画始まる前は湧き立っていたのに、終わった後、みんなあんまりしゃべりまくってる感じではなかった。ただの派手で能天気な世界ではなかったから、どう感想言えばいいかちょっと困る感じだったのかなと思った。
美術とライアン・ゴズリングが素晴らしい
女児向けファッションドール・バービーの世界と人間の世界が、「普通のバービー」の変化と行動をキーに交錯する物語。
同名異種の「バービー」「ケン」が多数存在することを始めとした、ライトなものからブラックなものまでユーモアが効いたメタ描写やバービーランドの人間関係、トイ感を保ったまま立体化したバービーランドの作りは見事だった。
本編の中核となる「バービーが少女たちに語ってきた未来」と「バービーで遊んだ少女たちが経験する現実」とのギャップに端を発する物語については、主張が非常にストレートで、本編の終盤は作り手が観客に主張を投げつけ続ける演説状態だった。メッセージの内容やそれを伝えたい熱意は理解するが、実在の有名トイとその生みの親に映画制作者の主張をそのまま代弁させるのは少々乱暴ではないだろうか。
この作品の制作陣には、バービーランドの光と影を上手く映像と物語に落とし込む力があるのだから、主張したい意見があるならばもっと丁寧に物語を作りこむか、有名IPの発信力を借りることなくオリジナルのキャラクターや世界観で勝負して欲しかった。
マテル社の懐の深さと、ライアン・ゴズリングの職人ぶりを讃えたい。
ポップで楽しいのに哲学的メッセージが深い
理想の世界に楽しく暮らしていたバービーが、リアルな世界を知り、自己喪失してしまうが、再び自己を取り戻す。
ポップで楽しいのに哲学的メッセージが深い。
そして最後にちょっと幸せな気持ちになる。
グレタ・ガーウィグ素晴らしい。
映画みてから1日経過して…
「私もバービー人形持ってた!」
全く忘れていた記憶が蘇った(^-^)
哲学とコメディ映画の融合
哲学すぎる人類のテーマをコメディにして説教臭くなく面白く見せる映画。
この路線で戦争、差別、環境破壊もやって欲しい、いくらでも話は膨らむし尽きない。
マーゴットロビー流石、演技は言わずもだが、プロデューサー、監督選出など一流。
観るべき映画であり、アカデミー賞を取る可能性もある。
是非映画館で観るべき映画であり、価値がある。
素晴らしい社会風刺作品。
型にはまった人形の世界のバービーがふと自分に疑問を持ったことから始まる物語。
現実世界の男社会とバービーランドの女社会の対比をバービーのパロディや社会風刺コメディを混ぜ、世間にあふれるポリコレを揶揄しながら、バービーという人形を使って型にはまった生き様ではなく人のあるべき生き様はこうだと描いてみせたのは凄いと思った。
唯一残念なのはバービーが●になりたいという動機が分からないこと。
変わりたくないと泣いていたバービーが何故●になりたいと思うのになったのか描いてほしかった。
●の演説や革命を起こした経験などバービーが進みたい道を見つける材料はいくらでもあったのだから、彼女の心の変化をもっと分かりやすく見せて欲しかった。
ユーモアたっぷり
キラキラで可愛くて、女性パワー全開!女性って素晴らしい!みたいな映画かなと思っていたら何とも皮肉感たっぷりのとんでもない作品でした笑
フェミニズムやら多様性やら現代の様々な課題を悪意とユーモアをもって提起しつつ、
作中では特に何も解決しないという、悪意ある破茶滅茶さがとても面白かったです。
舞台となるバービーランドは一昔前の現実世界の男女逆転版という感じで、全てが女性中心に回っており、一方、ケン達男性陣はバービーに認められることでしか自己価値を見出せない世界。
面白いのはバービーの世界でもやはり大統領だとか科学者だとか、現実世界で偉いとされる職業に就いているバービーが尊敬されていて、しっかり現実の価値観が反映されている点。
また、後半のケンダムでグロリアがバービーの洗脳を解くシーンは現代のフェミニズムに感化される人々を見ているようでとても興味深かったです。バービー達はグロリアが主張する女性ならではの理不尽な仕打ち・肩身の狭い思いなんて受けたこともないはずなのに、あたかも自身が経験したかのように「そうだわ!」と共感してしまうのです。
男達(ケン達)からの洗脳を解く代わりに、別の洗脳に切り替わっただけという皮肉。
色々な思想から学ぶことは大事ですが、結局全ては自分自身の考え方で生きていくことが大事なのかなと思いました。
ラストはケンはケンのままで素晴らしい、定番型バービーは何でもないからこそ何にでもなれると気付き、皆ありのままで良いのだという事で終わります。
作中、人間界もバービーランドも社会的な課題自体は何も解決しませんが、一人一人がこんな考え方になっていけば、少しずつ世の中の課題は自然に解決していくのだろうなと思いました。
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