余命10年のレビュー・感想・評価
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実話に基づいた小説の映画化
坂口健太郎は「おかえりモネ」で見て気に入ったので、この映画を楽しみにしていた。
「余命10年」のとおり、限られた時間をどう生きて行くのか、末期が見えるストーリーである。過去の思い出のスナップがたくさんでてくるし、季節もスノボ、桜、海などほぼ1年通しての撮影で大変だったのではと思う。
二人とも人知れず辛い心の葛藤を抱え、感情抑えめのカップルで、それほど劇的なシーンがあるわけでもなく、時は過ぎていく。私にはあまり感情移入もできず淡々と見てしまった。
これは実話に基づいたものだろうと映画を見終わって思った。
公式HPによると原作の著者小坂流加さんは小説家で、大学生のとき原発性肺高血圧症を発症、「余命10年」の文庫本の校正の後に亡くなる。
この作家の心の葛藤と「生き続けたい」という思いを込めた小説そして映画だったのだと思う。
WOWOW
最初から最後まで泣きっぱなし
プライムビデオにて。
泣く映画を見たいと思って選んだら、予想より泣いてしまった。
俳優の方達が、脇役の方も含め、演技くさい人がいなくて、本当の日常をたまたまカメラが切り取ったみたいな、素敵な作品だった。
大学時代の女友達との飲み会、お姉さんとの会話、編集長のいい具合のサバサバ感、寡黙な父親との川沿いを歩くシーン、どの役にも感情移入できて、どの役の人生にも共感できる。
娘がこの病気にかかったら、このお母さんみたいに強くいられるかな。。。
と思うとまだ涙が止まらない。
せつない物語には、小松菜奈が似合う
なんでかなぁ。こういうせつない物語には、小松菜奈ってめっちゃ似合うよね。目力が強くて、そんな儚いようには見えないんだけど、物語にめっちゃハマる。
そして、坂口健太郎も、実らない恋が似合うよねぇ。朝ドラ『おかえりモネ』では、恋が実ったけど、『今夜ロマンス劇場で』とかでも、叶える事の無い恋だったしね。そんな弱っちい感じの人じゃないんだけど、優しい人にも見えるんで、その優しさがそうさせるのかな。
なんか、泣けた。
悲しくても
悲しい物語です。しかも原作者の小坂流加さんが体験された実話ベースなんですね…(涙)。余命の実話、ドラマは数限りなくあり、一つ一つに違う人生が描かれていて、心を揺さぶられます。小松菜奈と坂口健太郎という2代俳優の演技は安定感がありましたが、脚本のせいか、演出のせいかわかりませんが、やや予定調和な印象ではありました。二人が出会ったことで、悲しみがより強くなってしまったのかもしれませんが、悲しいだけではない人生になったところに感動がありました。限りある命を大切にしたい…と思いました。
小松菜奈さんの魅力とパワーで、月並みさを乗り越えて、惹きつけられるものとなっていた
藤井道人 による2022年製作(125分)の日本映画。配給:ワーナー・ブラザース映画。
静岡県三島市出身で肺動脈性肺高血圧症を患っていた小坂流加(1978年〜2017年)さんの同名小説が原作。
小松菜奈が母親に生きたい!と強く訴えるところは、グッときた。いつもながら、パワーを感じさせる演技で凄い、応援したいと思った。ただ、暴飲暴食して、トイレでゲロ吐くところは、菜奈ファんとしてはあまり見たくもないものを見せられ、少々安易な脚本や演出にコレはイカンだろうと文句をつけたくなった。
小松の父親役松重豊の演技、セリフ無しで表情で、親としての心配とか悔しさ、愛情を表現していて、とても素晴らしかった。RADWIMPSが手掛けた音楽も、アニメで見せてきた饒舌さを抑えめにして、キレイな音楽で好感を覚えた。
原作者への敬意というか、2人の出会いの舞台を三島に設定したのも、好印象。背景の映像としても、映えていた。ただ、四季の風景を映画に取り込むのは贅沢で丁寧な映画作りで基本良いのだが、欲を言えば満開の桜の表現が今一つで工夫が無い様にも思えた。満開を表現したいのなら、いきなりすべてを見せない方が効果的だろうし、風で舞う桜を描きたいとしても、いきなり大量パラパラでなくチラチラから大量に舞う絵となる方が効果的だろうと思ってしまった。
なお肺動脈性肺高血圧症であるが、2000年にエポプロステノール持続静注療法が登場し、さらに新しい複数の飲み薬も加わり、現在では某大学病院ホームページでは当院の10年生存率が85%を超えていると謳っていて、状況は相当に改善されている模様。映画で述べられていた通り、実際、治療法の進歩はあった様である。
バンド「King Gnu」の井口理が大学友人の夫として出演していた。ドライブ・マイ・カーの三浦 透子も大学友人役で姿見せていた。
最後の坂口健太郎がママチャリで走って病院に駆けつけるシーンは、ベタな演出なれど、胸が熱くなった。死の縁にあった小松菜奈が夢見る希望の映像の数々、海で一緒に泳ぐ、結婚、出産、娘と一緒のファミリー団欒、ファンとしては嬉しい映像。月並みなそれらが全てとても難しいことが、胸に突き刺さった。
監督藤井道人、原作小坂流加、脚本岡田惠和、 渡邉真子、製作高橋雅美、 池田宏之、 藤田浩幸 、善木準二、 小川悦司、 細野義朗、 佐藤政治、エグゼクティブプロデューサー関口大輔、プロデューサー楠千亜紀、 川合紳二郎、 瀬崎秀人、撮影今村圭佑、照明平山達弥、録音
根本飛鳥、美術宮守由衣、装飾前屋敷恵介、ヘアメイク橋本申二、スタイリスト伊賀大介、衣装江ロ久美子、編集古川達馬、スーパーバイジングサウンドエディター、勝俣まさとし、
VFXスーパーバイザー大澤宏二郎、音楽RADWIMPS、主題歌RADWIMPS、助監督逢坂元、制作担当柿本浩樹、キャスティングプロデューサー高柳亮博。
出演
小松菜奈高林茉莉、坂口健太郎真部和人、山田裕貴富田タケル、藤崎沙苗奈緒、井口理三浦アキラ、黒木華桔梗、田中哲司平田先生、原日出子百合子、リリー・フランキー梶原、松重豊明久。
小松菜奈×坂口健太郎の凄み
Amazonプライムで遅ればせながら視聴。
映画、物語、起承転結といったことではなくただただ1人の人生の10年を追った映像作品に思えた。
まさに、余命10年、なのだ。
残された命を懸命に生きること、日々を輝かせようとかそういったことではなくて、とにかく胸に真っ直ぐに、こういった人生がありました。と伝えてくれる。それが何よりも胸に響きました。
小松菜奈の体当たりな演技と相変わらずの瞳の美しさに惚れ惚れ。お母さんに甘える姿もごくごく自然でしたね。。
坂口健太郎も年齢差を感じさせず、人生に迷いがある感じがすごくナチュラルでした。
うん、生きること、とは。
そういった真っ直ぐな作品でした。原作小説にも触れて、著者の人生を知りたいなと思います。
RAD WIMPSのエンディングはあまり好みではなかった、、、
小坂流加さんを偲んで
小坂流加
この作品の原作者
原発性肺高血圧症により38歳で他界
初鑑賞
原作未読
作者の体験談が元になっている私小説のようだ
ほぼ実話らしい
監督は『新聞記者』『宇宙でいちばんあかるい屋根』『ヤクザと家族 』の藤井道人
脚本は『ときめきメモリアル』『スペーストラベラーズ』『いま、会いにゆきます』『おっぱいバレー』『県庁おもてなし課』『おとなの事情 スマホをのぞいたら』『メタモルフォーゼの縁側』の岡田惠和
脚本は他に『凛』の渡邉真子
余命10年と聞き正直はじめ長いなと感じた
3ヶ月とか一年じゃなくて10年
犬の一生はだいたいそのくらい
長いようで短い
短いようで長い
微妙だ
余命10年も何歳かで全然違ってくる
「お前はもう死んでいる」であと10年なら随分悪党にも慈悲深いケンシロウ
ヒロインが不治の病に罹り若くして亡くなる
こういう話は苦手だ
小説『君の膵臓をたべたい』やテレビドラマ『ビューティフルライフ』は例外
前者は2人のやりとりにコメディー要素があったし後者にはキムタクがいたし主題歌はB'zだった
ヒロインと彼氏役はあまり好きなタイプの俳優ではない
だが黒木華奈緒三浦透子松重豊山中崇リリーフランキーと共演するメンバーは自分好み
しかし内容が内容だけに気が進まず映画館では観ることはなかった
人の死は重い
ヒロインなら尚更
その点ではキン肉マンやドラゴンボールや男塾はどうせ生き返るから気楽でいい
どちらかといえば重いテーマだがそのわりに作品としては物足りなさを感じた
その理由はよくわからない
少なくとも涙は溢れなかった
残念ながらはまらなかった
でもまあ星3つは与えたい
肺動脈性肺高血圧症で余命10年の高林茉莉に小松菜奈
茉莉の恋人・真部和人に坂口健太郎
茉莉と和人の中学の同級生・富田タケルに山田裕貴
茉莉の大学時代の親友で文芸社に勤める藤崎沙苗に奈緒
茉莉と沙苗が大学時代の友人と通うカフェの店長で美弥の婚約者・三浦アキラに井口理
茉莉の姉で看護師の高林桔梗に黒木華
茉莉の主治医・平田に田中哲司
和人の働く「焼き鳥げん」の店主・梶原玄にリリー・フランキー
桔梗茉莉姉妹の父・高林明久に松重豊
桔梗茉莉姉妹の母・高林百合子に原日出子
桔梗の彼氏でのちに夫になる鈴岡聡に山中崇
茉莉と同じ病気で入院している礼子に安藤聖
三島の同窓会幹事に寺田美幸に富山えり子
同窓会で茉莉の隣に座る絵梨に根矢涼香
同窓会に参加した同級生に多田愛佳
茉莉の大学時代の同級生・美弥に上原実矩
茉莉の大学時代の同級生・サオリに三浦透子
礼子の夫に安部賢一
礼子の息子で小一の川原瑛都
文芸社の編集長で沙苗の上司・並川にMEGUMI
茉莉が面接を受けた会社の人事担当者に安井順平
桔梗の結婚式で茉莉の噂話をする高林家の親戚に山下容莉枝
桔梗の結婚式で茉莉の噂話をする高林家の親戚に中島唱子
和人の店の客に呉城久美
深さと美しさがある志が高い映画でした
(ネタバレですので鑑賞後に読んで下さい)
正直言うと、このような病気感動ストーリーはそこまで好きな訳ではありません。
興行収入的にもこのような題材は成功しやすく、安易な作りの作品も(汚く言えば観客を舐めた作品も)数多かったと思われるからです。
しかしこの映画『余命10年』は、初っ端の数シーンからその志の高さが分かる素晴らしい作品だったと思われました。
この映画では、普通であれば短期間に撮り終えるために作りにする季節感を、リアルに1年かけて映像に捉えています。
その四季の美しさはしっかりと映画を芳醇にしていたと思われます。
俳優陣の演技も、主人公の高林茉莉役の小松菜奈さんを初めとして皆さん素晴らしかったと思われます。
個人的には茉莉の姉(桔梗)役の黒木華さんが特に印象的でした。
1点だけ、茉莉の恋人の真部和人(坂口健太郎さん)が終盤のスノーボードに行った帰りで茉莉を追いかけなかったところは引っ掛かりがありましたが、そんなことはかき消されるくらいに素晴らしい映画になっているとは思われました。
今作の藤井道人監督はやはり才能ある監督なんだな、と僭越ながら改めて感じられる作品でもありました。
そしてここまで志が高く作品が出来たのも、実際に亡くなっている原作者の小坂流加さんの存在が大きかったのだとも思われました。
小坂流加さんの人生のリアリティに匹敵するためには、キャストスタッフ全体でこの作品レベルまで挑む必要があったのだろうと鑑賞後に思われました。
大泣きです。
終始、登場人物皆の心の痛みが画面いっぱいに溢れる作品でした。
主人公だけに焦点を当てず、登場人物皆の人生や日常、描いている未来があるということを、随所にしっかりと描かれていたと思う。
主演を務められた小松菜奈さんは、役作りでどんどん痩せ細って行き、元々細い彼女がさらに細く、力無い姿に変わってゆく過程には、この役を引き受けた彼女の覚悟と強さを感じました。
坂口健太郎さんも、イケメンだということを忘れる演技力。
茉莉とお別れをするシーンが特に、
カズくんの心の痛さがこちらに伝染して辛かった。
主題歌を担当されたRADWIMPSは四季を彩ることができる人たちだと思った。
…年始一本めの映画にして大泣き。
映画館で観ていたらと思うと震えます。
とても素敵な役者さんたちと、
監督、演出に拍手を送りたいです。
人生もっと楽しんでほしかった
樺沢紫苑氏が推しのためAmazonprimeで鑑賞
難病で余命10年を宣告された20歳の女性「まつり」の10年間を小松菜奈が演じた映画
大病になってしまった本人が不幸なのか
それとも
周りで支える者が不幸なのか
考えさせられる映画です
私的には
主人公のまつりには
仕事も恋愛も
周りに気を遣わずに
もっとわがままに
自分が生きたいように
生きてほしかった…と感じました
まつりが人生楽しんでくれれば
それだけ周りの人も
もっと楽しかったんじゃないかなあ…
病気で本人が落ち込む気持ちは分かる
周りから差別されることがあるのも分かる
けど
そこで暗くなってたら
周りまでダークに染めてしまう気がします
自分がいなくなった後のことを考えて生活してたら
自分の人生がたとえ残り10年でも
せっかく与えられた命がもったいない
幸いにして
私は病気にもかからず
五体満足でやってこれてますが
これからの人生
何があろうとも
楽しく生きていかなきゃならない
改めて
そう感じさせられた映画でした
小松菜奈さんと坂口健太郎さんの演技
周りを支えるベテラン陣の演技は
とても良かったです
涙なしでは観られなくですね
原作者が文字通り命を削って書き上げた作品であり、また主演、小松奈々の熱演等、いやーこれは誰しもが涙する作品ですね。
また、RADWIMPSの主題歌がよりこの作品を良くしてくれてます。
自分でも引くほと泣いた
いわゆる「余命モノ」であることをタイトルでドーンと示している映画。この手の泣かせにかかるお涙頂戴系は、個人的にはあまり好みではない。生きたいのに生きられないなんて、そりゃ分かりやすく悲しいに決まってるわけで、そんなストーリーをわざわざ商業映画にするとなると、一歩やり方を間違えればチープでシラケたものになってしまうからだ。
たまたま好きな俳優が出ていて、Amazonプライム無料会員でなければ観ていなかったと思う。
でも、鑑賞した結果、自分でも驚くほど(引くくらい)泣いた。
何でこんなに泣いたのか、よく分からないけれど、まずは演出が凄く良かったんだと思う。あまり説明過多にならず、四季を彩った映像の美しさと、ギュッと凝縮した言葉のやり取りが特徴的だった。他の人のレビューコメントに、「10代の頃なら多分泣けたけど今はそれほど…」という意見があったけど、個人的にはむしろ大人になったからこそ泣ける映画じゃないかという気がした。家族の大切さや色んな視点で見られる年齢になってこそ、家族のシーンも一層泣けた。
あと、脇を固める俳優達の演技が素晴らしかった。松重豊やリリー・フランキーは、台詞が少なくても哀愁や優しさが滲み出ていて、それだけでまた泣けた。もちろん主演の2人も期待どおりだった。
予定調和なストーリーで驚くような展開はないけれど、登場人物1人1人の思いを噛み締められる、上質な映画だと思う。
爽やかで、癒された
映像や、物の色合い、配置
すべてセンスがよかった。
登場人物全員に共感できた。
出ている役者さんが全員豪華で、
だから、こんなに共感できたんだと思う。
闘病や死がテーマかと思えば
生きるということは生き抜くということは、
どういうことかが、テーマのように思えた。
だから、重いテーマのはずが、苦しくならずに
じっくりと最後まで観ることができた。
展開も早いし、恋人には病気について
隠していたこともあって、
淡白なように感じたけど、
それは10年という月日があっという間で、
茉莉ちゃんが人生を駆け抜けたからだと思う。
だから、淡白というより、爽やかだった。
最後の桜吹雪のシーンは
茉莉ちゃんが笑っているようだった。
原作も読んでみたい。
泣きたくて見たけど、泣ける映画だけではなかった
とにかく小松菜奈が綺麗✨えげつない綺麗さ✨そして坂口健太郎がまさに坂口健太郎で、情けな可愛い男の人を等身大で演じていてとても好感が持てる。
もし余命10年と言われたらどうだろうか?主人公が退屈で死にそう、と言う場面があるが、来年でも再来年でもないちょっと遠い未来というのは中々想像ができないものなのだろうな、でも確実に生活に制約は受けて、未来は少しづつなくなっていく怖さ…
すごく泣けたけど、泣かせ映画っぽくないのがとってもよかったです。桜のシーンは本当によかった✨
昔の名前で出ています
Amazonプライムで無料で観られます。
この塩顔のモデルの2人に桜のシーンとあれば、
いいもの見させてもらったなぁと思えますので、
映画館行くほどではないけど、興味はありました。
とにかく何だか特徴の性格がない2人が惹かれ合う。
和人はひ弱な男だけど、たくましくなるし、
元カノの名前で居酒屋開いちゃうし。
昔の名前で出ています、なんて。病人の元カノは
来れないじゃん。
家で告白するタイミングでふられる、まつりが
体のことを気にしていたのはわかるけど、
スキー旅行のデートで、プロポーズな関係なのに、
翌朝、置いていかれる。あのシーンたら。
和人が道に伏しながら泣いてるし、ドSなまつり。
しかも病気もちゃんと伝えてない関係だったとは、
どんだけ浅い付き合いやねん、
本もらった時には時すでに遅し。
本読んでたら、会いたい、会いたい、ラブレターみたいな本ね。
あれ、亡くなった後に本で見たら、後悔しまくりよね。
モデルな2人は美しく映像美はGOOD
菅田将暉は妬いちゃうな
原発性肺高血圧症
「これ以上カズくんといたら、死ぬのが怖くなる」という言葉が最も響いた。大体、難病モノの映画は苦手だ。映画館で観ていたら、確実に泣いて恥ずかしい思いになるのは必至。結末はわかっているし、実話だし、しかも今をときめく藤井道人監督なんだから、老若男女、誰もがグサリとくるはず。だから自宅鑑賞を選びました。
恥ずかしながら茉莉を「まり」と読むものだと思っていたのに、「まつり」だったとは。姉役の黒木華が桔梗なんだから、多分花の名前だと想像できたけど、ジャスミンだったんですね。カズくんがいきなり独立してオープンした店の名前もまつり。こうなりゃ泣かずにいるために、藤井道人ならぬ藤井風の「まつり」を歌うしかない!と、頭の中ではRADWIMPSの主題歌よりも「まつり」のメロディが頭を駆け巡る。そしてジャスミンといえば尾崎亜美の「オリビアを聴きながら」♪
自分の年齢を考えると余命10年は長いような気もするけど、闘病生活を含めると若い人にはとても短い。ビデオを撮りながら、それが走馬灯のように流され、好きなのに別れてしまったカズくんへのメッセージが重さを増す。現代的なアイテムが多いので、『愛と死をみつめて』世代にとっては目新しさを感じずにはいられない(ちょい大袈裟)。
それにしても小松菜奈の演技は上手すぎ。単調になりがちなストーリーなだけに、飛び降りたカズくんへの怒りだとか、プロポーズへの対応だとか、心理描写のメリハリが非常に効果的だった。それを強調するかのように四季の描き方も上手い。茉莉から力をもらったカズくんも、最後には出会った頃の桜吹雪が示すように、明るい未来が待ってるよね。
タイトル以上がある
もっと闘病物かと思ったけど。
若いっていいねえ、でも切ないねえ。
残された命だから、最後全力で行くのか、それとも諦めるのか。
ほとんど親の気持ちになっちゃって。
変わってやれるならとか、思っちゃった。
主人公2人の熱演に加えて。
周囲の人たちの熱い思いが、伝わってくる。
居酒屋のマスター、渋かったね。
ミドルエイジ枠も、十分堪能できる良作。
(ラストのショットは、若干意見が分かれるかなあ)
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