Winnyのレビュー・感想・評価
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ジレンマを感じつつ、考えさせてくれる作品
見る角度や立場によって、意見はかなり変わるであろうこの実際の事件を、開発意図と関係なくWinnyが使用されて影響を及ぼした事実も描くことで、単なる権利や裁判を描くだけの視点以上の、世の中にとても大きな影響を与える開発だったということが表現されている。金子さんのキャラクター、そして弁護団の役者達もそれぞれリアルに感じられ、映画としてとても面白かった。
ただ、愛媛県警の告発事件については、かなりしっかりと描かれている意図が今ひとつ分からない。本筋と何か絡むのか?と思ったが、出る杭は打たれる という言葉の連想のみに留まった感じで、吉岡秀隆の告発からその後脅迫に怯える辺り、勿体ないが必要なかったように感じる、ということでマイナス0.5。
金子さんの気持ちを考えると泣けてくる。
金子さんの貴重な時間が長い裁判に奪われて行く。会いたい人に会えない。やりたい事が出来ない。少しずつ手放していかなければならなかった事諦めなければならなかった事。代わりに、これからの人若い人プログラマーの未来の為裁判で戦われた事。金子さんの気持ちに泣けました。彼の最後の半年はどのようなものだったのか、知りたくなりました。
不遇の天才を演じた東出昌大完全復活❗️
ファイル共有ソフトWinnyの開発者である金子勇氏の法廷逃走を描いた作品。無罪確定まで7年を要したが、今現在で考えると何故に起訴される事案だったのか不思議だ。警察の不祥事、新しい技術に対応出来ない司法、それに対峙する弁護士の熱量で最後まで引っ張る。法廷ものとしては秀作だと思う。金子氏演じた東出昌大は体重を18kgも増やして臨んだらしいが、喋り方や腕を組むくせなど本人になりきったさまは凄い役者魂だと思った。エンドロールでご本人が登場するので分かります。弁護士役の三浦貴大の熱演も良かった。彼は普通に太っただけだったのかな。金子氏は本当のパソコンオタクで他のことには何も興味の無い人だったのでしょうが、非常に優秀な方でした。この不当逮捕、裁判がなくご存命であれば、現在の日本のPCやネットの歴史は大きく変わっていたと思う。彼が発した日本を良くしたいという言葉が胸に刺さりました。若くして亡くなった天才の不遇の人生だったが、今でも彼の作った技術は進化して受け継がれている。あと法廷ものには阿蘇山大噴火はいいアクセントになるね⁉️
23-040
新しい技術や情報に
好奇心を持って向き合う人たち、
過去の経験と自信の理解を超えるものに
目と耳を塞ぎ遠ざけようとする人たち。
技術立国であるならば
前者を護り育む風土と制度であって欲しい。
こんな邦画が観たかった。
阿曽山大噴火、出てましたね🤣
良質なノンフィクションドラマ。
専門用語がいっぱい出てきて眠くなるかも〜と思ったら…そうゆう私のような者にも分かりやすく伝わりました。
Winnyの話より弁護士の手法が興味深かった。
リアリティ溢れる法廷闘争と東出昌大の演技が見物
「Winny」という実に懐かしい言葉を聞き、思わず本作を観に行きました。Winnyのことは今でも覚えていますが、当時利用者が逮捕されたらしいということはなんとなく聞いたような気がするものの、開発者が逮捕され、一審判決は有罪となり、その後最高裁で無罪となったまでは知りませんでしたので、非常に興味深く観ることが出来ました。
開発者であった金子勇氏をはじめ、基本登場人物は実名のようで、この点だけでも日本の映画、ドラマにしては結構攻めてるなあというのが第一印象。内容的にも、当時のネット界におけるWinnyの位置付けが、警察の取り調べから裁判でのやり取り、弁護士同士の会話などを通じて手に取るように理解できる創りになっていて、中々”教育的な”味付けになっていました。特に悪役になった検察・警察側の人間の描き方は、非常にリアルに再現されていた感じでした。この辺りは、2018年に行われた「ホリエモン万博」というイベントの映画祭でフランプリを受賞し製作が決定したことを踏まえると、さもありなんという気がしないでもありません。
また、容疑者として逮捕された金子勇氏役を演じた東出昌大も、彼のプライベートでのスキャンダルを踏まえると、中々に適役だったと思います。前述の通り、第一審で有罪となってしまった金子氏に対して、ダブル主演だった三浦貴大演ずる壇弁護士は、「日本では一度有罪判決が出ると、譬え最終的に無罪になろうとも、一生拭えない汚点になる」という趣旨の話をします。東出昌大さんのスキャンダルは法廷で裁かれたものではありませんが、それが身から出た錆とはいえ、一生背負っていかねばならない十字架だけに、金子氏の人生とダブっていると感じたところでした。肝心の演技の方も、二枚目の東出がコンピュータ”オタク”の主人公を演ずることで全く二枚目感を出していなかったところが新鮮でした。
また、本筋とは別の物語として、愛媛県警の裏金捻出事件が描かれています。捜査協力費などの名目で組織的に不正な裏金を捻出していた愛媛県警の事件が内部告発により明るみになり、その証拠となる資料がWinnyを通じて流出するとなるという下りは、金子勇氏の物語とは全然別物でありながら、劇中劇として厚みを加えていたように思えました。実際こちらの話も実話であり、これはこれで映画が一本創れてしまうような話なのですが、創作映画であれば、金子氏と警察の不正を内部告発した仙波巡査部長(吉岡秀隆)が出会うところ、本作では全くすれ違わないで終わりを迎えるところがまた良かったかなと思います。
そんな訳で、評価は★4としたいと思います。
Winnyに私もお世話になりました
東出昌大メジャー復活?作品です。
未だに、ニュースサイトでは悪い話しかありませんが、とても良い役者で好きです。
最近も映画に出ていましたが、公開館数が多い映画は久しぶりかと思います。
Winnyはとても便利なアプリでした。
途中で少し出てきましたが、YouTubeよりも前のことでしたね。今では歴史ですね。懐かしい。
その後の騒動で、Winnyに悪い印象があったのですが、映画で再認識しました。
もし逮捕がなかったら、世界に誇れるサービスやアプリがあったのかもしれないですね。残念です。
事実の話なので、ドキュメンタリーのような映画でしたが、ちょっと淡々とし過ぎと感じました。ただ、事実ということなので、余計な演出は不要だったのかも知れません。
時代について行けない行政と司法
このドキュメントは現在にも言える行政と司法の立ち遅れが、社会の発展の足かせに成って居る点で有る。
Winny開発者の金子氏が裁判で勝ち取った事の重要性は明らかであるが、裁判で失われた時間のよる損失は計り知れない。
当時の警察関係者は、目先の事しか考えずに逮捕、起訴した行為は明らかな冤罪に等しい事。
この時に開発者を起訴する事が、新規開発に影響を与えるのか考えなかったのか?
本当に残念な事である。
この事が無ければ日本のソフト開発がどれだけ進んでいたであろうか、悔しい限りである。
出る杭は打たれる!
何事にも日本って国は、珍しい物に食いつき
国家にとって邪魔なものは、潰される。
良い開発者や優秀な人材は、そりゃあ海外に行きたくなるわ!
そんなに昔では無い事件の作品だが、PCなどに興味無い人にはさっぱり分からなかった事件。
しかし、この便利な現代があるのは それぞれの開発者達がいたからなのである。そう考えると この作品を観ることで色んなことを考えさせらせた。
良い作品だった。
東出昌大さん、お帰りなさい!
実話で、エンドロールの本人の映像を見ていると、天才の発言は独特なんだなぁ~と「Winny」を全く使えなかった凡人は感じました。でも、愛媛事件は、この映画に入れ無かった方が良い映画になったと思います。
生きがいとともに生きるにはどうすればいいのか
表現の自由はどこにあるのか?クリエイティブなことは正しいのか?一人一人の特性や長所を活かすことはできるのか?1人で闘うことはできませんし、一緒に闘う仲間を見つけることは決して簡単なことではありません。維持するために法律や政府がありますが、完璧なわけではありません。法律を作った人も政府で働いている人も私たちと同じく人間です。貪欲はもちろん持っています。業務を通して正義感がなくなり、自分のために、この権力が続くためにどんなこともできるようになります。しかし、それを見ている憧れを持っている人にとっては生きがいや夢を奪われたと同然です。金子さんの逮捕によって日本のIT技術が遅れたのが事実であり、仮説にはなりますがウィニーの技術を活用することで新しいサービスが生まれていたかもしれません。自分のために行った小さな行動が実は多くの人を巻き込んでいます。しかしウィニーがあったからこそ世界のITは進化しました。開発者の思いを考えながら使用するのは難しいですが、新しい技術やサービスはよりよい道に、よくするために使われることを願っています。
客層が激狭?
WindowsXPの頃、実際に僕のPCにWinnyがインストールしてあった。様々なファイル(もちろん非合法な海賊版も無数)が縦横無尽に置いてあった。しかし、かなりヤバいウィルスが仕込まれた『一見魅力的なタイトル』のファイルもあって、当時はインターネットの進化に目を見張っていたものの、こいつのハードユーザーになる根性は無かった。で、そのうちこの映画の事件が起きた。ナイフを発明した者が殺人幇助で逮捕される、という理不尽に『救え』キャンペーンが、ネットで溢れかえった記憶がある。
リアルタイムで動いていた事件が無罪で終わってよかったが、もし事件になっていなければ、日本にMETAが生まれていたかもしれない。そういう意味では『金子氏の逮捕立件』は、取り返しの付かない国家の犯罪だったと思う。
映画としては、難しいテーマだろうな。知らない人は全く興味ないだろうし。
出た杭は、新しいものは?
鑑賞後、日本らしいなーと痛感した。
島国根性、村人根性。い~とこもあるけど。
たとえば大戦前、飛行機の生産やレーダー研究の無関心など日本の風土としての負の面を浮き彫りにしたこの作品。
考えさせられてとても良かったです。
是非劇場での鑑賞をオススメします。
あと、個人的な感想ですが、
ダウンロードに随分時間がかかった記憶があります。あの時代、ビデオレンタルではダビングした作品の販売があったし、ゲームのエミュとか酷いといえば酷いのがあったな…、。
当時の真実を伝える映画
正直、Winnyが出た頃は”触れてはいけないソフト”という認識で、開いた事もなかった。
だから開発した人に対しても良い印象を持っていなかった。
今回、この映画を観てその人物像がまったく違っていた事を知る。
東出君は、本当にプログラムにしか興味がない悪気のない男をよく演じている。
当時の真実を伝える映画として価値があると思う。
敏腕弁護士!!と共に法廷で戦った7年間の重厚な人間ドラマ
ウィニーと言うコンピューターを開発するプログラムがあったことを初めて知りました。
20年前にあった事例、警察署で書かされた供述書、満えんがまん延していた!
裁判で弁護士が行なう尋問、呼び覚まされた記憶、検事との向き合う姿勢
警察の内部告発、勝訴までの長く辛い道のり
最後まで自分らしく開発するプログラマーとして生き抜いた金子勇の一貫性が伝わる作品でした。残された遺品の眼鏡に弁護士の壇先生が思いを馳せるストーリーでした。
人々の胸に刻まれる、忘れることの出来ない
法廷ドラマの作品でした。
あの頃の『2ちゃん』はサイコー楽しかった
けっして多くはない製作費で見事に日本映画らしい作品に仕上がったと思う。
撮り方がノンフィクション作品としてワクワクしました。
この手の作品でよくある警察側のでっち上げ⁈も大袈裟でなく程よく加減。
ちょっと金子氏が世間知らず?に寄せたのは…
東大で教鞭取ってたんだからあそこまでは(笑)
ラストの締め方もとてもいいと思った。
あの頃俺も『スス板』や『アイドル板』でコテハン持ってて色々呟いてた。
AAなんて芸術的なのたくさんあったよね。
ちょっと出してもらいたかった(懐かしい)
どの板もそうだと思うけど何かあったら『ひろゆきのせい』みたいな流れあったと思うんだけど…⁈
当時ひろゆき氏に警察行かなかったのかなぁ?
ちょいと出演してもらいたかった(笑)
3.2役作りされてた
エンディングで実在した御本人の映像からみて東出昌大も三浦貴大も雰囲気を近づけ様とふくよかな仕上がりで一瞬誰?ってなった。
東出はふっくらして大谷さんの様にもw
イケメンはイケメンだなぁ
愛媛県警の裏金も事実な話で、ヤバい事になるのかと注視してました。素晴らしい。
内容が専門的で解りにくいけれど、何年もかけて弁護人が凄いなぁ
社会派映画としてはよかった
なかなか見応えある映画だった。淡々と進むだけなのに脚本や演技によって終始ダラける事なく内容に専念して観ていられた。ラストwinny 開発者ご本人が出てこられますが、雰囲気似ててすごいと思った。
天才プログラマーはキーボード離れれば普通の人でした。
争いの焦点が違ってるのを覆す質問攻めは見事でした。
プログラマーのネット犯罪を問う裁判では捏造された証拠を盾に繰り返される尋問は一人芝居の様な感じで意味不明でしたが雰囲気から読み取れだけに見応えありました。
天才プログラマーを闇に葬る警察の闇の姿に体当たりする弁護団たち証言する開発者と裁判官たちの表情が面白かった。
伏線で警察の不祥事が闇に葬られるかと思いきや情報が漏れて真実に結びつくと言うシナリオもサービス精神旺盛な展開も良かった。
実在するプログラマーの事件の行方は分かっていたもののこの映画で真実を知り、ようやく解決したのでした。
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