Winnyのレビュー・感想・評価
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Winny‼️
ファイル共有ソフト「Winny」における著作権法違反ほう助の容疑をかけられた開発者・金子勇の無罪を勝ち取るまでの物語‼️社会派のエンタメとしてガッチリ作ってあって面白かったのですが、吉岡秀隆さんの警察官が警察組織の裏金疑惑を告発するエピソードが中途半端に終わってしまってザンネン‼️もっとメイン・ストーリーと密接に絡むエピソードなのかなと思ったのですが・・・‼️
そこに山があるから登っただけ
1年越しにやっと配信で鑑賞しました。
この作品を通じて金子さんの事を知りましたが凄腕のパイオニアなのですね。
当時の事を知らないのですが映画を通して見る金子さんは世の中を良くしたい、自分の表現としてプログラミングをする純粋そのものです。
監督の松田さんと紀里谷和明さんが話す動画を昨年拝見しました。映画界の話はとても興味深く友人にも動画を送りつけました笑
まだ若い監督さん、応援しています‼︎
winny 上質の映画でした。 最高裁迄行ったのは当事者にとっては...
winny 上質の映画でした。
最高裁迄行ったのは当事者にとっては大変。対する当局の連中はほぼ全て悪者。もどかしさ感蔓延の流れは「さも有りなん。これが日本」って感じ。
映画化するなら描かなければならない背景が、まったく描かれていなかった。
本作のネタ元になった事件は大々的に報道もされましたし、映画自体としての本作も世評が低いものではないと承知はしているのですけれども。
(実際、評論子が入っている映画サークルの中でも2023年公開作品の年間ベストテンに挙げている会員は少なくない。)
しかし、評論子には、残念ながら大いに不満な一本になってしまいました。
それは、本作には、この事件の本当の「意味づけ」というのか、「構図」というのか、「背景」というのか、そういうものがまったくの描かれていなかったことで、個の事件の、いわば「上っ面」を簡単になぞっただけに終始していることによります。
つまり、本作のネタ元になった事件が事件化された背景には、「功を焦る警察」+「検察」とは言いつつも、ちっとも警察の捜査を「検じよう」としない検察当局+はんかくさい(北海道弁。馬鹿とか、思慮が足りない、とかいうくらいの意味)裁判官=本件の事件」という構図があります。
本作ではこの事件の、いわば上っ面をなぞっただけで、本来描かれるべきこと、描かなければいけなかったであろうことが、まったく描かれていなかったと思います。
本作の事件は、その実相において「法制度が技術の進化に追いついていない」とかいう単純な話ではないと、評論子は思うので。
その意味では「観終わって、がっかりした作品」というほか、なかったと思います。評論子には。
(追記1)
=京都府警の「勇み足」=
警察の仕事は、いま「曲がり角」にあります。
近年は年を追うごとに犯罪(刑法犯)の認知件数が減り、死亡交通事故も減っています。過激派も、暴力団も暴走族も、活動が鈍くなっています。
代わって、警察の仕事として新たに登場してきたのが、DVやストーカーといった生活安全の事件です
しかし、それは、従来型の警察には、もっとも苦手とするタイプの犯罪―。
それらは、被害者・加害者の生活関係に深く入りこまなければ解決は覚束ないタイプの犯罪で、これまで「警察公共の原則」、そしてそれ故に「警察は民事不介入」と教え込まれてきた現場の警察官には、もっとも不得手な犯罪ということになります。
そういう不得手な犯罪ということで、どうしても対応が後手に回っているうちに、警察は、桶川では手痛い失敗をして「大やけど」を負ってしまった。
その失地挽回とばかりに、どこの警察本部でもリキを入れているのが、コンピュータ化時代を背景として「サイバー警察」ということになっています。本件の京都府警を含めて、どこの警察本部でも。
とくにwinnyの開発者が住んでいた、つまり事件について管轄権を有する京都府警は、ここぞとばかりに勇み立ったことは、想像に難くありません。
(ここで大きな事件を摘発して名を挙げれば、京都府警は警察業界でも大きな顔ができるようになる。)
その「勇み足」が、winnyの無理な摘発だったことは、疑う余地がなかったことと思います。
(追記2)
=「検察」とは言いつつも、ちっとも警察の捜査を「検じよう」としない検察当局=
このことについては、今更、言い足すこともないので、詳細は割愛します。
(追記3)
=第一審のはんかくさい裁判官=
作品中で、いみじくも壇弁護士が指摘しているとおり、ナイフは飽くまでも肉を食べるための道具なのであり、それ以上のものでも、それ以下のものでもない―。
結果としては、それに尽きるのですけれども。
しかし、第一審の裁判官は、合議事件として三人も関与しながら、雁首揃えて起訴状(検察官の作文)どおりに考え、結果として自分たちの「はんかくささ」には思いが至らなかった(合議事件ですから、まっとうな裁判官が一人はいたかも知れませんが、結果が有罪だったということは、残り二人の裁判官は、はんかくさかったということ)。
ちなみに、この事件について最終的に無罪を言い渡した最高裁の決定文(平成23年12月19日)は、誰でも最高裁のウェブページで読めるようになっています。
それを読むと、いかに第一審の裁判官が「はんかくさかったか」ということは、一目瞭然だと思います。
それ以上は、何も付け加える必要はないと思います。評論子は。
日本でもクルマにはねられて亡くなる方が跡を絶たなくても、クルマの開発者が逮捕されたという話は、ついぞ聞きません。
また、包丁で刺され殺される人も、これまで枚挙に暇(いとま)なかったことと思いますが、さりとて、包丁職人が立件されたということもありません。
(追記)
「検察」とは言いつつも、ちっとも警察の捜査を「検じよう」としない検察はさて置くとしても、もちろん、警察は、社会の中で必要欠くべからざる大切な仕事をしていることは、万人に異論のないところだと思います。
そして、その大切な警察の活動(捜査)が適正なものでなければならないことにも、異論の余地はないことだろうと思います。
それ故、その大切な警察が、いたずらに功を焦ることなく、地道な活動をしてほしい(公器としての組織なのですから、相手の認識不足を「もっけの幸い」として自分たちに都合の良い書面を書かせたりしない)と思っているのも、独り評論子だけではないことと思います。
法廷劇としても白眉の出来
これは面白かった!
Winny事件はほとんど追ってなかったので、いろいろ衝撃的だった。
映画的にも情緒的な演出に頼ることなく、それぞれの立場で蠢く様々な思惑を想像させられるので、法廷劇としても見応えあった。
あと東出昌大の役作りがすごい。最初東出とわからんかった。
本作を見終わった後に金子勇氏のWikiの批判を見ると思う所はある。
作品自体は当時子供の頃だったので曖昧にしか知らなかったことを知れた気がして面白かった。
作中で何度か「ナイフで人を殺した場合、ナイフを製造した者が罰せられるか?」という例が出てくる。作品を見ている最中は確かにそうだと思った。
しかし、批判を見ると考えが覆った。
金子氏が行ったことは、自身が製造したナイフをナイフ協会やナイフコミュニティに披露して技術研鑽するのではなく、闇市で「俺の作ったナイフはあのナイフより優れてるから使ってみてくれ」と提供したようなものと考えることが出来る。これだと話が変わってくる。
P2PのソフトウェアであるNapsterの運営会社が2001年にアメリカ連邦裁判所で著作物に関して違法判決を受けているという情報をP2Pの勉強をしている者が知らなかったのかという疑問が残る。知っていた場合、未必の故意なのではないか。
金子氏は性善説の上、Winnyを提供したのかもしれない。もしそうならば、人間が余りにも愚かであるということを考えなかったのだろう。
自身が積極的に参加しているコミュニティ(2ちゃんねる)で自身の実力を見せつけたいという今で言う承認欲求があった可能性も否めない。2ちゃんねるの技術部長などのように祭り上げられることに快感を得ていた可能性も今となっては知る由もない。憶測の域を出ないが良くも悪くも想像というものは膨らんでいく。
意図的に織り込まえている無能な年長者たちの描画が気になった。
冒頭でP2Pの説明をしている時に話を聞いていないおじさん弁護士、裏金の主犯格のおじさん警察官、ITが全く分からないおじさん裁判官。
愛媛県警の裏金問題はWinnyによって暴かれたがどうも関連性が薄く感じてしまう。
「無能なおっさんが未来ある若者を潰す」というメッセージをねじ込んだのではないかと個人的には感じた。
当て書のような役者東出昌大
個人評価:4.0
どの役でも無機質で透明なカラーで演じ、まるで東出昌大への当て書で作った役と感じてしまう。
劇中最後に映る実際のモデルの人が、演じている東出昌大にそっくりな事から、もちろん当て書でない事は明白で、東出昌大の何者にもなれる無機質な凄さを感じる。
本作は物語を見ながら、この事件の問題定義された部分を自身でも考えながら鑑賞する事ができ、当時のNEWSと、当時の価値観を思い出しながら見ることが出来た。
令和にこの事件が起きたなら、もっと違う結末があったかもしれないが、このwinnyという新時代の技術に、現代でも人間側のモラルと民度が追い付かないとも感じた。
坦々と流れるストーリー展開で盛りあがりもなく、「で、何?」と言いたくなる作品、全然面白くなかった
現代に繋がるIT黎明期の重要な歴史的出来事だということは理解してるのと、実話の映画化ということで、事実以上にドラマチックにできないのはわかりますが、それにしても起伏のないのっぺりした雰囲気で見どころが全く無く、脚本がイマイチだなあ、と思いました
その分、キャストの演技で魅せてほしかったけど、それもなく残念
ハリウッドならもっと上手に作るんだろうなと思いました
本作に強いてコメントするなら、
木竜麻生さんが綺麗で魅力的な女優さんだなあと思って観てました
それぐらいの印象しか残らなかった作品でした
Winnyの功罪について考えさせられる
Winny。当時すごく話題になっていたのを覚えています。
当時多くの損害を被っていた業界の一つが映画業界だと思いますが、これを映画として取り上げたことはとても意義がありますね。
東出昌大の怪演ぶりがよかったです。これからも映画界では重宝されそう。
誰かのせいにしたくて僕になった。
2023
87本目
東出さん演じるwinny開発者の金子勇氏。
個人的にかなり良かった。
むしろ怪演だったと感じた。
さて、実話なんだよな。
さわりしか知らない輩で、無罪まで7年かかって…
コレって大々的に報道された??
この映画はwinnyの技術的な部分ではなく、いかに日本が閉鎖的で司法まで影響したかを描いた作品。
ひろゆき氏、ホリエモン氏、、、
日本は新しい物が発明すると、守ってきた物が壊れるのを恐れ衰退した国なのか…
裁判を審議する側がパソコン素人で公平差なんてあったもんじゃない。
また相手は古き良き時代を守ってきた人達…
警察の裏金問題は当時はTVや新聞が信憑性が高いと信じてたから、ウソの表現だと大衆コントロールをしやすかったはず。
現在では無理だろう…?
いや、隠すのか???
映画の内容から、色んな事を考えさせる映画でした。
…
誰かのせいにすればいいってもんじゃ無い。
前向きに今出来る事を最大限やっていくべき。
惜しい人を亡くしちゃった...
わずか42歳で病死したWinnyの作者、金子さん。一説ではビットコインの作者、サトシ・ナカモトではないかとも噂のある方。自分も技術屋として非常に興味がありました。
Winny事件で理不尽に被告人となって、多分、メシよりも好きなプログラム作成を禁じられた金子さんは気の毒としか言いようがなく、日本にとっても大きな損失だったと思います。
冤罪事件でよく描かれることですが、誓約書を書いてほしいとかの警察からの甘言。本当に腹立たしい。「認めたら家に帰したる」みたいな人質司法は本当に許しがたく恐ろしいです。結局は最高裁で無罪。そりゃそうでしょう。ナイフで殺人が起きた時にナイフを作った人を殺人ほう助で起訴したようなものですから。それでも地裁では罰金150万円という有罪判決が出てるのだから驚きます。
彼のような天才プログラマの時間を数年奪ったことは大きいです。劇中の内容を信じるなら彼はAIにも興味を持っていたよう。今の生成AIの隆盛をみると、生きておられたらきっと何らかの貢献をしておられると思います。もし噂の通り、ビットコインの作者であるならば経済の世界にも大きな影響を与えています。
映画としてはWinny事件と並行に愛媛県警の捜査費汚職が描かれています。
Winnyが役立った実例として描きたかったかのかもしれませんが、
正直に言えば愛媛県警の話は不要だと思います。
もっとWinnyそのものと金子さん自身について時間をかけても良かったのではないかなあ。とかく技術の話は難しいと思われがちですが、一技術者としては、その部分をもう少し知りたかったですね。金子さんの残したメールや書き込み、手記などでもっと人柄や考えを知りたかったです。
東出さん、好きになりました
本作で初めて分かったことがあり、色々と考えています。この技術はもしかするとGAFAMになり得たかも?そうしたら、アメリカの利益にならないかも?金子さんは邪魔?誰が金子さんを潰したの?もしかすると日本政府もグルなの?どうして金子さんを逮捕したの×100?こんな風に技術が潰されて来たのはアメリカの属国だから?
東出さん、素晴らしい表現で好きになりました。
日本のIT進化を10年遅らせた事件
しんゆり映画祭で鑑賞。上映後のトークショーで監督は「winnyが無くても別の事件が起こっていたと思う」とおっしゃっていましたが、当時のトップランナーである金子さんの7年間はあまりに大きい損失だったと感じます。まだまだ日本を支えていってほしかった若き天才。夭逝が惜しまれます。新しいことをするために必要な度胸と信念を学ばせて頂きました。
丁寧に描かれているからこそ、少し中弛みしている印象がありますが、それもこの作品の魅力なのかもしれません。
「ナイフを作った人」
2002年、ファイル共有ソフトWinnyを作り、公開した金子勇。しかしそれは著作権侵害に利用され、さらにウイルスが入ってしまったWinnyによって社会問題に発展していく。そのため彼は、社会を混乱させたとして逮捕されてしまう。壇俊光らの弁護士団は、それは不当な逮捕として裁判に挑む。
近年の題材が映画化されたことに好印象、邦画ではあまりこういう作品が少なく、見応えがありました。Winnyは、騒動で知ってるだけでした。確かに悪意を持って作成されたなら、罪に問われてもしょうがない。しかし金子は、「ナイフを作った人」。愛すべき人柄と申し分ない才能があり、裁判で失われた七年という時間は大きな損失。さらに結末を知り、今の日本の遅れにつながってしまったのでは、と悔やまれます。
三浦貴大が良かった、こういう役があってるのかも。裁判傍聴芸人の阿曽山大噴火が目立ちすぎて笑えます。
色々知らない事が多かったので大変興味深かった。面白いとはまた違う作...
色々知らない事が多かったので大変興味深かった。面白いとはまた違う作品だと思うが観てよかった。愛媛の警察汚職問題も同時進行していくが、おそらくwinnyには良い面と悪い面があると伝えたかったのだろう。しかしそれなら結末まで伝えて欲しかった。
主演は東出昌大。素晴らしい俳優。最後金子勇本人が出てきた時に観客は東出の素晴らしい演技に気づいたと思う。クセや話し方を極限まで似せており違和感が全くなかった。彼は早く第一線に復帰するべき。
奥深い
実話ってことで余計。
違法ソフトで何かをやらかした話?とみる前は思ったけど。
結構尺をとった裁判シーンと弁護士たち。見応えがありました。
包丁を使った殺人事件が起きても、包丁を作った職人が逮捕されることはない
この例えがわかりやすい。
主人公が作ったWinnyが悪いのではない、はず。
「PC小僧」がそのまま大人になった主人公。
みている方は、その振る舞いにイライラする場面もあった、実は。
そこがまた引き込まれる箇所でも。
随所に吉岡秀隆さん演じる、愛媛県警・巡査部長の話もあって。
これが終盤までわからなかった→そっちか!と意外(ここも実話)。
2003年頃の話。エンドロール最後までじっくり。
何事も「時期尚早か、遅かったのか」。みてよかった1作。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「未来の技術者のために」
勝訴した最高裁判決ではなく、敗訴した第一審をメインに扱っているのは...
勝訴した最高裁判決ではなく、敗訴した第一審をメインに扱っているのは斬新。
また、ソフトの裁判だけでなく、警察官の経費架空請求についても切り込んでおり、なかなかスリリングだ。
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