劇場公開日 2017年11月3日

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ノクターナル・アニマルズのレビュー・感想・評価

全152件中、1~20件目を表示

0.5夜行性動物って実はあのことじゃね?おっさんはシンプルにこう思った。

2017年11月18日
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鑑賞方法:映画館
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しんざん

4.0すべての表現には真実が宿る。その真理が刃のごとく胸を貫く、凶暴かつ深遠な怪作

2018年6月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

興奮

知的

前作の静謐さからガラリと変わり、凶暴性と混沌の中に表現者としての研ぎ澄まされた真理を忍ばせる。誤解を恐れずに言えば、前半部分には胸をかきむしりたくなるほど困惑させられたし、不意に突き落とされる闇の深さには絶望の二文字すら浮かんだ。が、そこからトム・フォードの目論見が徐々に浮かび上がってきてからは、またしても鋭利な刃物で貫かれたみたく思い切り目を見開かせられた。

「創られしもの」が内包する、ある種の真実。世の中にはファンタジーやSFの構造を借りてそれらを器用に行き来するものもあるが、この作り手は細部にまで神経を行き届かせながら巧みに繊細な襞を織り込んでいく。ふと映る人、車、言葉などの要素が反響しあっていることに複数回の鑑賞でようやく気付いたりも。すべての表現には真実が潜む。本作がトム・フォードの内面投影だとするなら、映画が幕を閉じる時、そこには三重の表現世界が層をなしたことになるのだろう。

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牛津厚信

4.5あの二人にまったく違った結末はありえたか?

2017年11月30日
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怖い

興奮

知的

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村山章

4.0コスチュームを介した現実と虚構の逆転劇。

2017年11月17日
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鑑賞方法:試写会

知的

自分を見限った元妻に渾身の自作小説を送りつけ、架空の物語を通して封印してきた現実の思いをぶつける男。それを読み進むうち、次第に架空の世界に魅了されていくヒロイン。稀に見る間接的復讐劇の登場である。そこに、世間の古い価値観と格闘してきた監督、トム・フォードの怨念が凝縮されていそうだが、主人公のキュレーターが身を置く現実世界が虚飾に塗れていて、小説の方がよりリアルという空間の逆転を、俳優たちが着用するコスチュームによって表現したところも、デザイナーでもあるフォードらしい。中でも、小説に登場するマイケル・シャノン扮する警部補が着る、いかにもテキサンらしいワイルドなカウボーイ・スタイルには、フォードにとって今は遠くなった故郷、テキサスへの熱い思いが感じられて、ちょっと切なくなる。

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清藤秀人

4.5映像の美、構造の妙。

2017年11月8日
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鑑賞方法:試写会

興奮

知的

エイミー・アダムス扮する画廊オーナーのスーザンのもとに、売れない小説家だった元夫(ジェイク・ギレンホール)から校正原稿が届く。映画の構造としては、スーザンの公私の現在と過去の回想、スーザンが読み進む小説世界での出来事が交互に描かれる。小説内の主人公をギレンホールが2役で演じ、小説内の妻をアダムスに似たアイラ・フィッシャーが演じることで、スーザンが小説内の夫婦に元夫と自身を重ねていることが示唆され、スーザンが否応なく引き込まれる感覚がリアルに伝わってくる。

ファッションデザイナーとして名を成したトム・フォード監督らしく、スーザンの現在の映像はファッション、インテリア、アート作品でハイセンスにまとめられているが、冒頭の全裸の太った女性など、前衛アートを皮肉ったような「醜」を挿入してアクセントを添える。洗練された現実世界と、不穏な気配に満ちたワイルドな小説世界の対比も効果的だ。

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高森郁哉

4.5なかなか深い心の闇

2025年9月8日
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鑑賞方法:VOD

2017年の作品
原作は小説 「トニー&スーザン」という原題名
これを映像化し、「夜行性の動物たち」というタイトルにしたもの。
このタイトルが象徴するエドワードの小説「夜の獣たち」は、不眠症のスーザンと同じ。
彼は以前、スーザンを「夜の獣」と呼んだ。
スーザンの現在は不眠症かもしれないが、おそらく夜になると急に恐怖に怯えだす症状があったのかもしれない。
情緒不安定になり、エドワードとの生活に耐えられなくなる幻想を抱く。
おそらくそれは決まって夜になると起こるこので、エドワードはそう呼んだのだろう。
彼女のその性質はエドワードの手に負えず、やがて離婚となってしまう。
20年、19年間というのが正しいのだろうか?
離婚後、エドワードはそれだけの時間をかけてようやく1冊の小説を発表した。
「夜の獣たち」
この小説には、トニーと妻と娘が乗った車が高速道路で嫌がらせを受けた挙句、徐々にエスカレートする男たちの言動 そして連れ去られた妻と娘という非常に暴力的な小説となっている。
そしてこの小説を読むスーザンは、そのストーリーに呼応するかのように反応し始める。
小説の内容はまったく異なるが、トニーが受けた心の傷は、スーザンがトニーにしたことと同じことだということにスーザンは気づく。
冒頭、太った女性のおかしなダンスは、スーザンの展覧会だった。
ジャンクカルチャー
芸術を追及できなかったスーザン
その彼女が八トンの財力でできた展覧会
エドワードは言った。
彼女は「物事から何時も逃げている」
少しでも嫌になればすぐ諦めてしまう。
この彼女の悪い癖を、エドワードは見抜いていた。
やがて結婚し、妊娠したスーザン。
同時にエドワードとの裕福ではない生活が嫌になり、ハットンと浮気し始めた。
エドワードにとって、スーザンを守れなかったことが、あの小説を生み出した。
一生の後悔
彼はスーザンの妊娠に気づいていたが、同時に中絶したことも知り、また同時に他の男に彼女を奪われたことも知った。
この事実こそ、小説の中で激しく表現されていた。
スーザンがその小説を読みながら反応したのは、表面上書かれた非情さこそ、彼女がエドワードにしたことだったことを悟ったからだ。
同時にいま彼女は夫の浮気を知ってしまった。
因果応報
それとも、
もしかしたら彼女は、自分のどこが間違っていたのかを探し始めたのかもしれない。
保安官のボビー
彼はガンで1年も持たないことを悟っていた。
地方検察と弁護士の司法取引によって、レイが釈放された。
最後の事件を葬られるわけにはいかない。
ルーとレイを捕獲し、小屋に連れて行ってトニーにガンを握らせた。
しかしトニーは未だ決心できず、二人は逃走してしまう。
ボビーはルーを撃ち、止めをさす。
しかしレイは逃げた。
こうなって初めてトニーは激しく後悔した。
あの現場でなぜ男たちを止められなかったのか?
自分の不甲斐なさを痛感した。
この感覚こそ、エドワードが妻を守り切れず、中絶させ、浮気された悔しさだった。
トニーはレイを撃った。
しかし、レイに金属棒で殴られ左目を失明した。
もしかしたら脳挫傷まで行ってしまったのかもしれない。
テキサスの荒野で横たわるトニー
トニーの復讐は敢行された。
さて、
数年前、スーザンはエドワードに電話したが、切られてしまった。
しかし小説を読み始めたスーザンは、エドワードにメールして会いたいと言った。
エドワードはそれに応え、日時を決めた。
グリーンの胸の開いたドレスを着て、真っ赤なルージュを引くスーザン。
しかし、ルージュを拭く。
そこにあるのは彼女の素顔
展覧会での「顔」ではなかった。
バスタブに頭から漬かり、スーザンは何を思い描いていたのだろうか?
小説に引き込まれ、思わず娘に電話する。
壊れかけている夫婦関係
そして、過去を思い出させ、またエドワードの気持ちを小説によって知らされた。
「スーザンに捧ぐ」
それは彼女に対する復讐だったのか、それとも憐れみだったのか?
スーザンがエドワードにメールしたのは、謝罪の気持ちがあったからだろうか?
レストランでなかなかやって来ないエドワードを待ちながらエンドロールが流れる。
スーザンは、いったいどんな思いでエドワードと会うのだろうか?
スーザンが予約した高級レストラン
なかなかやって来ないエドワード
この思わせぶりなシーンに感じるエドワードの「過去との決別」
復讐の敢行も考えられるが、それはすでに小説で成した。
または、未だにまだ動きの撮れないスーザン自身の「孤独」を象徴しているのかもしれない。
今スーザンには、また逃げ出すという選択肢もある。
夫の浮気とだらしのない娘
誰にも認められないジャンクカルチャー 虚栄
高級レストランの佇む孤独感は、彼女自身を表現している。
彼女自身「不幸だ」と言っているが、その原因が未だにどこにあるのかわからないでいる。
エドワードはそれらをすべて見抜いた上で、あえてレストランに行かなかったのだろう。
そうすることで、「何故」が生まれ、彼女自身を見つめ直すきっかけとなる「かも」しれない。
最後のシーンには様々なことが詰まっているように感じた。

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R41

3.0ここで終わり!?

2025年9月4日
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驚くほどなにも解決せずにぶつ切りで終わりびっくりした
結末は好きじゃないけど小説内容が気になるため最後までわりと退屈せずに観れた
でも別に面白い映画ではない

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承太郎

4.0かけひき

2025年6月12日
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これは元夫の未練がましい愛ではなく、自分を裏切り小説に対しては批評家気取りだったスーザンに対するプライドをかけた復讐だと思う。スーザン完敗。

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ゆうき

4.0ムズイ‼︎でも面白い‼︎

2025年2月15日
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たいやき

4.0エイミー・アダムス

2024年12月4日
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2024年12月4日
映画 #ノクターナル・アニマルズ (2016年)鑑賞

20年前に別れた夫から突然小説が送られてきてそれを読み進めながら話が進んでいく

現在の話、別れた夫との20年前の話、小説の話が織りまぜられながらの展開が巧みです

結末をどう捉えるかは見る人によって違ってくるのかな?

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とし

4.0去った女への恨み節

2024年11月19日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

スーザンは過去の抜け殻なのでしょうか?
なかなか深淵なで難解な映画でした。
スーザン(エイミー・アダムス)に突然送られてきた
元夫エドワードからの小説。
それも校正済みのゲラ・・・これって出版される事が決定した小説・・
という事ですよね。
このエドワードも小説を書くような男だから、
複雑な思考回路の持ち主です。
小説は、元妻への当てつけ?見栄?成功しそうな事の報告?
自分を捨てた妻への復讐?
どうとでもとれます。

大体に作中、読んでるゲラがズンズン映像化されて行くのです。
映画は、
暗くて怖くてショッキングなノワール。
テキサスのハイウェイであおり運転されて、妻と娘が拉致され、
妻と娘はレイプされ殴られて殺されて、
裸でゴミ捨て場に放置される・・・
“良い加減にしろ!!“
と言いたくなる気分の悪い話し。
“私小説しか書けない“と、スーザンに馬鹿にされていたエドワードは、
バイオレンスのノワール小説を書く男に変わっている
20年の月日を感じます。

画廊のオーナーで成功したスーザン。
夫は超イケメン・・・アーミー・ハマーですもの。
でも夫の会社の経営は思わしくなく、浮気もしてるらしい。
スーザンは疲れてるし眠らないし、幸せそうには見えない。

愛し合った過去の思い出に縛られた2人の、
「戻らない愛」
スーザンの忘れられない傷
・・・エドワードとの子供を中絶した過去。
幼馴染みだったスーザンとエドワード。
懐かしむには、あまりに距離が離れてしまった2人。

初出版まで20年。
待っててくれ・・・と言うのは余りに酷。
無理だよ。

テキサスの青い空は澄み切って美しかったけれど、
何にもない荒れたハイウェイ・・・20年走れば、
ニューヨークの摩天楼まで届いたのだろうか?

監督はトム・フォード。
グッチやサンローランの元は有名デザイナー。
一番覚えているスーツは、お尻が生地がなくて、
オケツが丸出しのデザインだった。
トム・フォード名を冠したブランドもある。

トムさん、
もし時間があったら、もう一本、
映画撮って下さい。

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琥珀糖

3.0怖くて苦々しくて え?って感じ

2024年7月31日
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怖い

興奮

ラストまで怖くて目が離せない
2つの物語(現実と読み物)がリンクしているように感じながら、主人公に捧げられた物語だとすると…と結末を予想しながらみる
突然ラストをむかえて、巻き戻す
難しい

ただ、ドキドキ感は半端なくあった

あの1番悪い俳優さんがめちゃ魅力的だった

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きなこ

2.0回りくどいやり方で下らない嫌味な復讐劇はいただけない

2024年7月31日
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徒然草枕

5.0タイトルなし(ネタバレ)

2024年6月17日
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マサシ

3.5観念的で挑戦的

2024年6月15日
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ひたすら観念的な、文学小説な映画。サスペンス風味を期待して観ると肩透かしを食うに違いない。

20年前に別れ、小説家志望だった元夫から送られる小説。激しい暴力と復讐が描かれたこの小説(劇中劇)に思わず惹き込まれ、身構えるような気持ちで展開を見守ってしまう。

これほど傷つけられたのだという告白なのか、誰も説明しないので、訳が分からなくなり、夫婦の複雑な愛憎に胸を締め付けられる。

この映画の肝心な部分は、小説を読んだリアクションを表情で語るエイミー・アダムスの芝居に込められている。そういう意味で観る側の洞察力を期待しているようなところがあり、何とも挑戦的な投げかけを感じる。

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Yuk

4.0一気観

2024年6月9日
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ジャーニー

3.0のっけから不穏な空気プンプン

2024年2月7日
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こんなにインパクトあるオープニングは他にあっただろうか!変な汗だらだらで始まって5分でバテてしまった…
やたらシャープな映像に、目を背けたくなるほどの残酷なシーンの連続。そして、ところどころで映し出されるとてつもなく壮大で美しい大自然。めくるめくジェットコースターストーリーに、とにかくメンタル的にやられてしまう。
ラストシーンの解釈も本作の話題のひとつのようだが、個人的には疲れ果ててしまって追求する元気なし…(汗)
映像やストーリー等々とても凝っていたと思うのだが、個人的にはどうしても残酷過ぎる印象が強く、星3つ止まりというところか。

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いけい

4.0やっぱり

2023年12月22日
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ジェイクギレンホールの演技はいつ見ても最高。かなり豪華キャストで、アーロンやアーミーハマーも出演している。

ストーリーはある日元夫から小説が送られてきた。内容知らずに見た方いいと思う。過激な箇所もあり要注意⚠️

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ken

2.5むずい

2023年12月16日
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難しい

小説の話し、現実での現在・過去の話し、途中からわからなくなりました😭
小説の内容からしても、とても体力のいる映画だと思いました、、、。

他の人の考察見て楽しみます笑

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うさぎどん

3.0終わり方が駄目

2023年11月30日
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映画の中の更に小説の話だけど、めちゃくちゃ理不尽やなあと思って見てたけど、
見せ方とかは面白かったが、えっ、終わり?っていう終わり方。。
こういう終わり方の映画ってたまにあるね。

エイミー・アダムスはやっぱ好きだな。

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sin
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