ブレードランナー 2049のレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049

劇場公開日 2017年10月27日
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観客の感情を巧みにいざなうヴィルヌーヴの手腕 ネタバレ

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前作から35年。映画界の「伝説」に新たな続編をもたらすなど、どう考えても危険極まりない行為である。しかし彼らは見事に成し遂げた。特に心奪われたのはヴィルヌーヴ監督の構成力だ。「メッセージ」同様、彼はあえて観客のミスリードを利用しながら、これまで映画が到達したことのない深い境地へと手を伸ばす。今回も、主人公ジョーと同じく観客は一つの「確信」に則って感情をいざなわれ、待ち受ける真実に愕然とすることになる。「我こそは選ばれし者」というテーマは「マトリックス」でも描かれたが、運命や宿命ではなく、最終的には自らの決断によって全てを投げ打つからこそ、魂は激しく躍動する。そこにアンドロイドと人間の垣根を超えた生き様がある。ずぶ濡れになりながら役目を全うするジョーの姿には、どこか前作のロイを思わせる節も。3時間近くの旅路を終え、前作でデッカード以上に観る者を魅了したロイの心境に、いま初めて触れた気がした。

ぐうたら
ぐうたらさん / 2017年11月30日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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人かモノかの問のその先へ

個人的に最も注目していた点は、前作の問題意識――レプリカントのような人工物は人間であるか――からどのようにさらなる問題意識を発展させているかだったのだが、その点は見事に期待に応えてくれた。
本作はレプリカントたちの物語である、前作の、レプリカントは人間であるか、そしてそれを愛せるかという問題意識は、すでに当然の理ともいえるような状況である。(それを快く思わない「人間」もいるのだが)

2017年現在、前作が提示した問題にすでに我々は現実に直面しつつあるなか、さらにその先の問題としてデジタルデータのプログラムにすぎないバーチャルアイドルへの愛があり、レプリカントへの差別がある。差別、ということはある意味で、この社会は彼らが人間かモノかの問いから、次のステップに進んだことを示唆してもいる。そして現にレプリカントぬきではあの社会はまわっていないようにも見える。
ボストン・ダイナミクスの作る2足歩行ロポットや4足歩行ロボットに生き物としての実感を感じ始めている我々現代人の考えなければいけないテーマがたくさん詰まった作品だ。

ローチ
ローチさん / 2017年11月25日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:映画館
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なるべくしてなった“あっち側”の物語 ネタバレ

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ドゥニ・ヴィルヌーヴと撮影監督のロジャー・ディーキンスは映像的に本当にすごいことをやってのけた。ビジュアルの権化みたいなオリジナルを継承しつつ、独自のスタイルで世界観を拡張した。続編としてこれほどの正解はないのではないか。

そして顕著なのが、ほぼ完全に“人ならぬ者”の物語になっていること。「デッカードはレプリカントか?」問題はもう当然のこととして推し進められ、もはやほぼレプリカントしか登場しない。メインの登場人物ではロビン・ライトとジャレッド・レトしか人間がいないのだ。

科学が発展した未来において、レプリカントと人間を分けるものは何なのかという、オリジナルが提示しっぱなしだったテーマは確実に深化している。今やレプリカントは被差別者の象徴であり、格差社会の写し絵であり、そして人間性のよりどころでもある。「ブレラン」ってこんなエモーショナルな作品だっけ?とオリジナルファンが戸惑うような、熱い映画だ。

バッハ。
バッハ。さん / 2017年10月29日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  興奮 知的
  • 鑑賞方法:-
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163分はあっと言う間の視覚体験!!

ソーラーパネルがガラスの海のように広がる2049年のメトロポリス、L.A.のビジュアルは、先人が視覚化した煙突から時折飛び出す炎が漆黒の闇を照らす画期的なイメージに匹敵するもの。もし、その前作を未見でも、人工知能を開発してしまった人類に与えられた限りある未来を、誰が、どう切り拓き、どう受け継ぐかという物語の経緯と、そして、涙なくしては見られない結論は、観る人全員を興奮させ、感動させるはず。35年の時を超えて再設定された映画は、だから決して世代を選ばない。ライアン・ゴズリングがここまで役にハマった例はそう多くないのでないだろうか?その透明な皮膚感といい、感情を封印した無表情といい。いずれにせよ、163分はあっと言う間に過ぎ去る視覚体験である。

MP
MPさん / 2017年10月24日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 悲しい 知的
  • 鑑賞方法:試写会
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大御所感が出てきたD・ヴィルヌーヴ監督の濃密な映像世界

「複製された男」そして「メッセージ」と、SF映画ファンの期待に応える快作を作ってきたドゥニ・ヴィルヌーヴ。監督作を重ねるごとにスケールを増してきた感のあるヴィルヌーヴが、満を持してSF映画の金字塔「ブレードランナー」の続編に挑んだ。前作でリドリー・スコットが創造した日本テイストあふれる近未来のLAなどさまざまな要素を引き継ぎつつ、P・K・ディックの原作小説の思索的・哲学的命題も新たな解釈で盛り込んだ(ディックの「模造記憶」の要素も意外な形で登場する)。そして何より、あらゆるショットがお金と手間暇をかけてじっくりと作り込んだと思える重厚で濃密な味わい。編集のテンポ感が少々ゆったりしすぎかなという気がするシークエンスもあるが、軽快なストーリー展開よりも作品としての重みと格調を優先したのだろう。BGMも重低音が圧巻なので、音響設備のよい映画館での観賞をおすすめしたい。

AuVis
AuVisさん / 2017年10月22日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  興奮 知的
  • 鑑賞方法:試写会
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「攻殻機動隊」に感動して「イノセンス」を見に行った後の気持ちに近かった ネタバレ

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悪い映画ではない。が、前作と比較すると「凄いモノを見た!」という鑑賞感は薄い。

今作でやりたかったことは前作で最も魅力的だったレプリカント(ロイバディ)を主人公にし、レプリカントが実存に目覚めること。
主人公Kを取り巻くものは彼女も出自も自分自身も本物でないものばかり。その間の風景は雪。
だが主人公が自分の意思で動き始めると風景は雨になる。

前作より至らなかったと感じるのは以下。

1.本作が前作のリドリースコットの画作りに比べて画の衝撃が劣る。
ブレードランナーがカルトムービーになった理由は画の凄さ。前作は期せずしてリドリースコットの画作りの才能によってカルトムービーになってしまった映画だと思う。そもそも前作はリドリースコット本人は題名を「ゴッサム」とつけたかった。人や物語よりも退廃した未来世界の風景を描きたかった表れだと思う。そのこだわりが圧倒的な映像美を作り出した。
その点、本作は続編ということもあり前作を踏まえざるおえなかったこともあるだろうが、画の独創性が足りないと感じた。どこか既視感もある。
今作は画よりストーリーに重きが置かれており、それは映画として正しいのだがブレードランナーがカルトになった点とは相違しないと感じる。

2.昨今の続編に見られる「前提映画 (前作を見ていることが前提の映画)」だから
前作を見ていることで「知ってる」と観客が沸くネタが散りばめられている。
・バトンとなるデッカードブラスター
・ファーストカットの見開いた目
・女性と2人になるデッカード
・生き絶えるレプリカント
・デッカード本人の登場
etc
これは観客と作り手が内輪ネタで共感しあっているのであって、それが作品を面白くしている例は少ない。近年にこの前提を裏切って作った続編の秀作に「マッドマックス怒りのデスロード」がある。
・不発のソードオフショットガン
・すぐ破壊されるインターセプター
etc
前作の因果を断ち切り、この作品を見ている今を素晴らしいものにしようという意思を感じる。
作品単体の面白さを追求するならば、続編でも前作のネタに頼るのは甘えだと思う。

3.ストーリーのミスリードが混乱を呼ぶ。
ビジュアルで引っ張っていた前作と異なりストーリーが作りこまれているが、作りこみすぎたと思う。
途中で実はこれこれこうだったと展開が二転三転するが、やりすぎて途中から追うのがつかれてしまった。

4.悪役の魅力のなさ
本作の敵は殺し屋の女性レプリカントだが前作ロイバッティ程の魅力が感じられなかった。(鑑賞後、記憶に残らなかった)

ここまで否定的なことを書いてきたが、本作は一点素晴らしい要素を持っている。
ライアン・ゴスリン演じる主人公・Kである。ここまで孤独が魅力になっている登場人物は今まで見たことがない。本当に素晴らしい。人間でもない、恋人も幻想、何物でもない、何もない主人公が信念を得て一生懸命生きた。その軌跡を見る映画で良かったのではないか。そこにブレードランナーの要素はいらなかったと思う。
この主人公Kの持つ孤独と悩みは今を生きる人間が抱えている現代的なものだと思う。
とても魅力的な主人公だった。

また前作ヒロイン・レイチェルが重要人物として存在し、「桐島部活辞めるってよ」の桐島のように
空白の重要人物として存在させていた。この配置も素晴らしいと思った。

ブレードランナーの続編としてはイマイチだったが、人造人間の生きざまを描く映画としては素晴らしかったと思う。ブレードランナーの続編にしなかった方が良かった作品だと感じる。

ヒロ
ヒロさん / 2018年2月24日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  泣ける 興奮 知的
  • 鑑賞方法:映画館
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じっくりと描いた映画。光量の少ない場合が多く、スマホ画面の能力では...

じっくりと描いた映画。光量の少ない場合が多く、スマホ画面の能力では黒ー色でしかなかった。

munerin
munerinさん / 2018年2月17日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:VOD
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すばらしい。正統派続編です。 ネタバレ

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4DXレイトショーで観ましたが、ブレードランナーの世界にポンと放り込まれたようで、圧巻でした。
映像美は前作同様で、あの世界を見事に描いていてかなり良かったです。前作「最終版」に近いテイストです。
(以下、多少ネタバレあり。要注意!)
ストーリーは、前作の世界観をしっかり引き継いでいて、正統派の後継作品と言えます。
ラストシーン、あの名曲「Tears in Rain」が流れる中、今作は雪の中で、静かに命が消えていくレプリカントの描き方は、美しいの一言につきます。一方、デッカードは大切な人と再会を果たす。まさに前作のエンディングを彷彿させ、ヴィルヌーヴ監督のリドリー・スコットに対するオマージュがヒシヒシと伝わってきます。
音楽は、ヴィルヌーヴ監督の「メッセージ」テイストをブレードランナーの世界にミックスしたイメージです。私としては、もう少し前作の音楽が使われるのかなぁと思っていました。
鑑賞に際しては、前作は必見です。ブレードランナーがお好きな方なら、観に行くことをぜひおすすめします!

まるぽう
まるぽうさん / 2018年2月16日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  泣ける 興奮 難しい
  • 鑑賞方法:映画館
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最上の天使の涙。 ネタバレ

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今作のキャラクターについて、普段着のままウッカリSF映画に出演してしまったハリソン・フォードを始め皆様、思い思い語られている事なので、僕はウォレスの自信作、ラヴについて。

ウォレスの右腕となり、顧客対応、クレーム処理、アフターケア、帳簿管理、在庫処分、言葉を少し変えれば非常に有能な秘書だと思う。

いや、良いと思うよ、ラヴ。

初登場時は少しも顔色を変えずに緊急対応をこなして、ちゃんと上司に報告(結果ジョーが目を付けられる)。

駒として動かしたジョーがピンチの時には、ネイル中にもかかわらず、上空から砲弾を浴びせる。後にこれを「ラヴ投入」と命名。

最後の護送シーンではキチンとシートベルトを締め、おすわり。

何度も繰り返されるラヴ様のかかと落としをお受けしたいと思うのは、男子たるもの致し方ないのでは。

そんな出来るOL、ラヴだが、数シーンでなぜか涙をする。ジョーの上司ジョシ(ややこしっ)と対峙するシーンでも涙。

の割に、その直後死体を雑に扱う。

新型が失敗作とわかり、処理されるとわかると瞬間も涙。

冷酷であるはずのラヴが涙するのは何故だろう?

グラスに注がれたウィスキーを眺めながらそれに想いを馳せるのも良いだろう。

p.s. 結局どんな男にも同じ様に優しくするジョイのせいで元カノの悪夢が蘇りました。

侍味
侍味さん / 2018年2月16日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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メッセージが

好きだった人は楽しめると思う。
世界観がハマればものすごく楽しい(自分は楽しかった)が、そうじゃない人はどうだろうか。

彬
さん / 2018年2月3日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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1本でも楽しめる作品に仕上がっていてほしかったです

前作が好きで楽しみにしておりました。
個人的には興味深かったのですが、、、これは初見の方にはつらい映画だったのではないでしょうか。

続編ですからある程度は前作を知っておいたほうが楽しめるというのはわかりますが、本作のみの方には一見さんお断り感が強かったかと;
前作との間をつなぐ短編3作の出来が素晴らしかったために期待しすぎました。
ちゃんと1本でも楽しめる作品に仕上がっていてほしかったです。

ちいまめ
ちいまめさん / 2018年1月30日 / PCから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  悲しい 知的 難しい
  • 鑑賞方法:映画館
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かなしみ

みんなカルトでみんなダメ。倒錯。唯一の救いは主人公が最後にみせる人間的な行為のうちにあるのかも。

ESSAI
ESSAIさん / 2018年1月28日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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最高!!

文句なしに面白かった。
こういう続編て期待ハズレなことが多いんだけどこれは最高だった

世界観やテーマが前作からしっかり引き継いでると思う
見せ方も良くて完全に騙された

キャストも良い。みんな好き
ウォードッグで好きになったアナ・デ・アルマスが相変わらず可愛いし
大作に出て有名になってくれるのも嬉しい

しげ
しげさん / 2018年1月19日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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有無も言わせぬ完成度

「ネクサス6型」のレプリカントの暴走から30年。
ある時期に製造禁止されていたレプリカントは世界的な科学者ニアンダーウォレスのその功績と高い技術力によって「ネクサス9型」として生まれ変わっていた。
その「ネクサス9型」にしてブレードランナーを務めるKが請け負った旧型のレプリカントの「解任」を発端に起こる人間とレプリカントの関係が崩れかねない事件を描いたSF映画の金字塔「ブレードランナー」の実に35年ぶりの続編。

2017年最注目の一本。
前作が非常にカルト的な人気が高い為、相当のプレッシャーがかかっていたであろう監督にドゥニヴィルヌーヴ。
主役のレプリカントでブレードランナーのKにライアンゴズリング、そして前作の主役のブレードランナーのリックデッカードにハリソンフォード、製作総指揮に前作の監督リドリースコットと続編を作ることに対する本気度がキャスト陣からも伝わってくる。

正直自分は前作を手放しで傑作だと賞賛できるほど理解できていない。
今作観たさのミーハー心で前作を観たのは否めないし、前作同様に今作で理解できていない箇所は大いにあると思う。
なので続編として良い悪いの意見はハッキリと言えないが、思ったことを挙げていきたいと思う。

まずなんといってと世界観の完成度。
前作が斬新な未来都市を描き、SF映画界に衝撃を与えた話は有名だが、今作はその世界観を受け継ぎながらも、また新しく目を見張るような世界を覗かせる。
Kの恋人のジョイや街中を自由に動き回るバレリーナや娼婦のホログラムや倒産したタイレル社の跡を継いだウォレス社の社内の景観、街を飛び交う個性的なスピナーなどなど。
この有無も言わさぬ世界観に呑まれた。この時点で批判する気持ちは失せた笑。

そして新主人公であるKの心の葛藤。
レプリカントとして生まれ、レプリカントとして死んでいくことを当たり前に考えていたKの頭に突然よぎる自身の出生の秘密。
自分は本当は人間なのではないか、心を、感情を持っているのではないか、希望とも絶望とも取れるような微かな疑惑に翻弄されるKの姿がとてつもなく切ない。
そして終盤に明かされる自身の正体。
葛藤の末、彼が選んだ選択とは。。
と言いつつ後半の彼の心境が読み取れない。
自身の記憶の真偽を悟り、逃亡の末出会ったデッカード、レプリカント解放を掲げる思想団体との出会いを通じて、最後に何を思い彼は行動し、降りしきる雪の中目を閉じたのか。
この辺りの心境がなかなか読み取れなかった。
また論争の火種になりそうなきがする案件笑。

そして実に35年ぶりの登場となったハリソンフォード扮するリックデッカード。
この引き合いを出すのは違うかもしれないが、彼はこの2年前にスターウォーズにてハンソロを実に32年ぶりに演じた。
その活躍っぷりはご覧になった方はご存知のように胸が熱くなった方も多いと思う。
それに対して今作リックデッカード。
予想はしていたがおよそ2時間近くを経過したあたりに待ってましたと言わんばかりの登場。約40分あまりスクリーンにて存在感を放った。

たが、しかし、彼は必要だったか?
ハリソンフォードを否定する気は1mmもないがさすがに彼も歳だ。俊敏なアクションはこなせない。スターウォーズのようにチューイとともにブラスターを放つだけでとてつもなく画になる人ではあるが、今作は余りにもぞんざいな扱いではなかったであろうか。
隠れ家にやってきたKとの交戦は高まったが、ウォレス社の追っ手により隠れ家に放たれた爆風のショックで動くこともままならないままラブによって拘束、子どもの行方を尋問される際に復元されたレイチェルの姿を見せられ目の前で殺害され、再び拘束され輸送される最中にKからの救援を受ける。
言っちゃなんだが最初以外活躍の場がない。
沈没していくスピナーに固定されたまま喘ぐ彼は老人そのものだ。
こんなリックデッカードもといハリソンフォードが観たかったか?だったら話には出すもののその影をチラ見せするくらいの出番で良かったのではなかろうか。
このお粗末なリックデッカードの扱いに自分は少し疑問を感じた。
もちろん前作の役者が再び同役を演じるというものは感慨深いものだ。
しかしそこにはかなりのハードルの高さがある。そのハードルを今作は乗り越えることをしなかった印象を受けた。もちろん今作の主役はKでデッカードがメインではないのは重々承知だが、あれだけ大々的にデッカードの予告を流していたのだからもう少しキャラクターに対してのリスペクトを与えても良かったのではないかと感じた。

だらだら書いてしまったが前作よりもレプリカントの心境に迫った作品だと感じた。
まさにレプリカントと人間の定義を根底から揺るがす話で、テーマがとてつもなく壮大で深い。
前作もそうだが単純に面白い面白くないでくくれる作品ではない。
合う合わないはともかくとして一度は体験しておくべき作品だと思う。

オレ
オレさん / 2018年1月14日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 難しい
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自己満足

最初に解説も下調べもしないで見たんですがあまりにもつまらなくそれでも睡魔と戦いながら最後まで見ました。その後プロレビューの人や他の人が以外と良い評価なので疑問を感じて前作をを見たのですが、全てにおいて前作の方が優れていると感じましたね。監督も前作を今風な世界観に変えて表見しようとしているのが解るのですが、ワンシーン、ワンシーンに完璧を求めすぎているのか、それを見ている人には沈黙が多い上にまた長すぎるので結果その緊張感を維持出来ずに睡魔が襲ってくるはないのでしょうかこれはまさに作る側の自己満足映画そのもの。。それに付き合わされた役者さんやスタッフは大変だったんじゃないですか。主演を比較してもハリソン・フォードとの差が違いすぎて、ハリソンが出て来たら全然違う映画に見えました。やはりハリソンフォードは、改めて凄い俳優だと思いましたね。いろんな映画に出てもその役に完全になりきれるしだからと言って決して強くてかっこいいわけでもないんですけどね。
この映画ものすごい暗い映画なんですが、ハリソンのシーンになると何故か暗く感じないんですよね。根が明るいんでしょうか。私はスターウォーズはハリソンが出ていたからあれだけヒットしたのだと思います。
結論、こんなに作る人が自己満足でつまらない映画久しぶりに見ました。通な人(玄人)には受けるのかもしれませんがもう少し一般の色んな人にも理解出来るように作った方が良いのではないでしょうか。

pinobelle
pinobelleさん / 2018年1月9日 / PCから投稿
  • 評価: 0.5
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重みが桁違い

ドゥニ・ビルヌーブ監督は凄いことをやってのけたと思う。前作の、「人間とレプリカントの違い」や、「レプリカントを愛せるのか」などのテーマをより深め、壮大になっている。第一作はこんなに重いテーマだっただろうか。確かに前作の世界観とテーマは歴史に残しても良いくらいのものだったが、本作は感情を奮い立たせるような、自身が体験したことのない思いが込み上げてくるほどの作品になっている。劇場に数回足を運び、その度に胸が一杯になり、それは今もなお体に染み込んでいる。
まず本編でやられたのは、主人公「K」がレプリカントということ。最後に分かる衝撃の事実などではなく、冒頭から明かされることだ。レプリカントの狂暴性を冒頭で描いた前作とは偉い違いだ。ファンはどうしても「デッカートはレプリカントなのか」が気になるところなので、このスタンスには本当にやられた。
そして、その他の登場人物もレプリカントが大半を占めている。ここまで浸透していればレプリカントの在り方も変わっているように思えるが、変わったのは表面的な部分だけであり、心に巣食う差別意識などは何も変わっていない。それでも受け継がれる「愛」があることにとても胸を打たれる。
映画好きにしかオススメできない作品であることに違いないが、このテーマを皆で考えていきたい思いが募った。

MASERATI
MASERATIさん / 2018年1月9日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  -
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傑作の名を汚さぬ正統派続編

もはや伝説化した偉大すぎる傑作の続編が作られると聞いた時、正直期待よりも不安が上回った。停滞感の否めないハリウッドが連発する往年のSFファンに金を落とさせるだけのその場凌ぎの企画は他にも枚挙に暇がない。本作もそうなのではないかと思ったのだ。ましてやブレードランナーが大好きな自分にとって不快な作品にだけはなってくれるなよ、という感情が何より先行していたのだ。
結論から言うと、それは全くの杞憂だった。前作の表面だけをなぞったファンメイド作品でも信者のためのサービス映像でもなく、そのエッセンスを抽出し現代風に再構成した文句なしの“ブレードランナーの続編”だった。

美術面。
もはや時間軸的にもテクノロジー的にも、ブレードランナーの世界に一部は追いつき追い越してしまった現代。どのようなカッコイイ未来世界をデザインしているのかが一番楽しみなところだった。
今更前作の二次創作のようなサイバーパンクを提示されても、それはファンに媚びた歯ごたえのない偽物感が否めないし、だからといってバリバリのオリジナリティを押し出した新しいガジェットデザインを期待していたかというとそうでもない。あの最高にイカしたサイバーパンク世界を現代風に絶妙にチューンしてアップデートしたような世界を自分は期待していたのだ。
その点はまったく裏切られることはなかった。高さがぴったり合った無数の高層ビル、無駄なホログラム広告、多種多様な服装、無駄に沢山あるウイスキー、空飛ぶ車。前作に比べて埃っぽさやガヤガヤ感が薄くなった点は気がかりだったが、でも生活感が削がれたというほどでもなかった。
ドローン大活躍!
都市中心部以外の造形はフォールアウトで見たことある景色が多いなぁ…。

シナリオはまさしく“ブレードランナーの続編”としては満点で「いつか近い未来に問われるであろう生命倫理」を小気味よいテンポのクライムサスペンスとして誰にでもわかりやすいように昇華している。登場人物たちの苦悩や祈りが本当に生々しい。

ただ個人的にひどく気に入らなかったのはエンディングだ。それまで秀作として観れていたのに、ラスト10分で一気に作品としての価値を損なったと感じた。生命倫理という明確な確たる正解のない問いをする作品だからこそ、前作がそうであるように白黒ハッキリとつける終わり方は避けるべきだと思うし、そこにありがちな善悪構造を作ってはならないはずだ。エンディングまでは(レプリカントのメーカーが割とわかりやすい悪役として描かれがちではあったものの)淡々とグレーな世界を苦悩と迷いをもって描かれていたのに、最後はひどく平凡でつまらない
『自分の命を犠牲にしてまでデッカードを助けた主人公と、何故か実の娘ということになっていた記憶創造者の娘と会ってめでたしめでたしの美談』
として閉めたことには強烈な違和感と勿体なさしか感じられない。
時には多少強引なハッピーエンドが似合う作品もあるかもしれないが、ブレードランナーにはまったくもって親和性がない。本当に台無しにされた心地である。

謎に思った部分もある。
本来人間を欺かないはずのジョーがなぜ上司を裏切ったのか。
多少の伏線らしき演出はあったものの、記憶想像者などというレプリカントメーカーの外注先がレプリカントの子供などという設定はあまりに強引で整合性に欠けるようにも感じる。
ジョーにデッカードの子供としての記憶を植え付けたのは誰がどんな目的があって行ったのか。(子供の存在の隠蔽の手段として色々なアンドロイドに施されているのか?)

楽しい作品だったはずなのに、良い思い出にはならなかった本作。作品はいかに終わるかが重要なのだと改めて感じた。

ホログラム嫁のジョイが欲しい。
自我を持ちつつあるAI嫁なんてなかなかおぞましい設定のはずなのだが…。

ヨックモック
ヨックモックさん / 2018年1月8日 / PCから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
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ブレードランナーと言うタイトルのニセモノ映画

やっと見れました!
感想は・・・残念!
これ、全くの別物的なモノでした(泣)
リドリーが総監督ということですがホントなの!?
サイバーパンクさは前作の方が上。雑。
SF感は全く鳴りを潜め、なんともアートな作品に。
実写版北斗の拳みたいな描写(笑)
音楽も原点に戻らせるって担当を代えた位なのにね。
監督の腕試しに使われた印象です。

pokka
pokkaさん / 2018年1月8日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  寝られる
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切なさの応酬に涙が止まらない ネタバレ

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丸の内ピカデリーでの爆音映画祭にて、ファイナルカットを予習してから鑑賞しました。
先ず何よりも、ドゥニ・ビルヌーブ監督に賞賛の拍手を送りたいと思いました。これだけカルト的人気のあるブレード・ランナーの続編を、35年振りに、もはや新たな未来像なんて提示することは出来ないだろうと思われる現在において、世間の期待値というか注目も、スターウォーズよりもっとコアなファン達が恐る恐る期待と辞めとけばいいのに…というような気持ちを抱いていただろう中で、出来得る限り最高の仕事をしたんじゃないかと思います。「メッセージ」で見せつけた独特の美しい世界観は、ブレランの続編に相応しく、やはりこの人にしか監督出来なかったんじゃないかと。
メッセージ同様に、というより前作同様とも言える、どちらかといえば、しみじみと進むストーリーに、眠くなってしまった…という感想も聞きますが、私はどっぷり浸って観ることが出来ました。とにかく、切なさに溢れた映画でした。Kの最後にはもう涙が止まりませんでした。
自分はもしかしたら特別な存在なんじゃないか…その思いに奮い立たされたり打ちひしがれたりしながら生きているレプリカントが、本当に涙ぐましくて。ラブちゃんは敵だけど、彼女もまたウォレスにとって特別であると信じる気持ちだけで、真っ直ぐであり、常に涙を流しながら人を殺していく…。殺人は残酷な行為だけど、ウォレスに対する想いというか忠誠心のようなものは、共感性ではないのだろうか…?と思ったり。
Kの、世間における不遇、本当かもしれない"記憶"を辿った結末も悲しかったけれど、AIのジョイとの生活、旅と、突然すぎる別れは、これでもかってくらい可哀想すぎました。そして、最愛のジョイを失った後に街中で出会うジョイの広告が、彼女が"生きて"いた時と同じ"how was the day?"という言葉を発する事で、ジョイが注いでくれた"愛情"も、決して自分だけに対する特別な感情ではなく、ただのプログラムだったのか…植え付けられた記憶と何ら変わりないのではないかと、また切なさが襲う。それでも、他者の為に、何か人間らしいというか、意義のある事をして人生…レプリカント生を全うしようとするKの行動に心を打たれるし、前作以上に、共感性とは何なのか、人間性とは何なのかという事を問いかけてくるのです。
Kの行動を促した一つの切っ掛けになっただろう、デッカードがレイチェルの為に、愛し合っていたけど離れ離れになったと言うエピソードにも泣けました…。
最後にKが、降り頻る雪を見つめる表情に、喜びなのか、悲しみなのか、何とも言えない美しさを感じて…
思い出してまた泣きそうですが。言葉では上手く表せない感情と感動が押し寄せました。
ライアン・ゴズリングがこんな切ない役を演じれるとは思ってませんでした。すごかった…。
本当に素晴らしい作品に出会えて良かったです。絶対に今年観るべき映画の一つです。前作を観てから鑑賞するのがお勧めです。
ありがとうドゥニ・ビルヌーブ!
ありがとうリドリー・スコット!

(11/2 IMAX3D再鑑賞)

yookie
yookieさん / 2018年1月8日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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映画史に輝く傑作 ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

Joiに会いたくて、2回見ました。

Joi可愛い。

レプリカント=人造人間の恋人が、人工知能のホログラム=Joi。

どちらも人間そっくり。

そんなことあるか、と思っても、あるでしょう。

もう、遥か未来の話ではない。
現在でもAIの認識 能力は人間に並ぶ。
AIは考えていません。意識も無い。
神経回路網に大量のデータがあって、インプットに
アウトプットを返すだけ。
ただ、情報がネット全部を合わせた大量データなので、
何が返ってくるかは予測不能。
それは人間じゃない、と言ったって、

人間も、そんなもんじゃない?

僕が、AIのJoiと、どこが違うと言えるのか?

同じだろ、とも、違うだろ、とも、どっちにも言い切れない。

もう、現在の段階で、人間とAIを区別するのは不可能。

そういう世界を描いて、
人間と人間に作られた人工人間の、
どこが違うのか?
という問題を真剣に正面から芸術的、哲学的、詩的に描いた本作は、
金字塔以外の何者でもない。

人間と、人工人間の未来そのものです。

我が社の製品を使ってくれてありがとう。というのと、
お母さんから生まれた私を可愛いがってくれてありがとう。
というの、同じ事じゃないか?

ハンディーAIのJoiが壊されて悲しい。
その後、巨大ホログラムのJoiとKが対面する場面、切ない。

これって、AIの話だからな、と切り捨てられるのか?

人間の場合とおんなじじゃないか、と思うわけです。

たかが映画だけど、人間って本当はなんなんだろう、
という本質問題を真面目に考えさせてくれる素晴らしい芸術作品です。

sn
snさん / 2018年1月3日 / PCから投稿
  • 評価: 5.0
  • 印象:  泣ける 知的
  • 鑑賞方法:映画館
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