劇場公開日 2016年3月18日

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「暗いが観る価値が多いにある映画」リリーのすべて Kさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0暗いが観る価値が多いにある映画

Kさん
2016年3月18日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

全体的に暗い映画だった。
主人公に救いがないのが辛い。
手術が成功して女になったらリリーとゲルダの関係はどうなるのか。お互い幸せになれただろうか。
科学的に同性愛が先天的なものであると解明されているにも関わらず未だにLGBTの人々は人権を侵害されており、中には苦悩の中で死んでいく人もいる。
今から50年前の映画界で同性愛者に関する作品が多額の予算と力強いスタッフにより作られ、アカデミー賞の作品賞にノミネートされることが予期されていただろうか。確実に人類は差別撤廃に向けて一歩ずつ進んでおり、この映画はその一歩を象徴する作品である。
1人でも多くの人がこの作品を通してLGBTへの理解を深めることを願う。
力強い映画だった。

K