リリーのすべて インタビュー: エディ・レッドメインが語る、「20世紀の最も素晴らしいラブストーリーの1つ」との出合い

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リリーのすべて

劇場公開日 2016年3月18日
2016年3月22日更新
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エディ・レッドメインが語る、「20世紀の最も素晴らしいラブストーリーの1つ」との出合い

博士と彼女のセオリー」(2015)でオスカーを射止めたエディ・レッドメインが、ヒット作「レ・ミゼラブル」(12)のトム・フーパー監督と再タッグを組んだ。世界初の性別適合手術で女性になった実在の画家の半生に迫った「リリーのすべて」だ。1926年のデンマークで、あるがままに生きようとした“女性”を演じきったレッドメインが、作品にかけた思いを語った。(取材・文/編集部、写真/堀弥生)

(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved. (C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved. [拡大画像]

レッドメインが本作と出合ったのは、「レ・ミゼラブル」の撮影中のこと。05年に製作されたテレビドラマ「エリザベス1世 愛と陰謀の王宮」からの付き合いとなるフーパー監督から脚本を渡されたレッドメインは「何も予備知識もなく読んで、素晴らしいラブストーリーだと感じたし、ありのままの自分で生きる、ということを掘り下げたところに感動して、読んですぐ『やりたいです!』と監督に伝えたんだ」と直訴したという。製作にはそれから4年の月日を費やしたが、その間にレッドメインはオスカー俳優となり、名実共にトップスターの仲間入り。本作自体も「オスカー俳優の次回作」となり、ポテンシャルが大いに上がったわけである。

レッドメインが演じたアイナー・ベイナーは、風景画家として人気を博していたが、肖像画家である妻ゲルダ(アリシア・ビカンダー)に頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、自らの中に眠る“女性”の存在に気付き、やがて“リリー”という女性として過ごすようになっていく。リリーへの変身ぶりはもとより、そこに至るまでのアイナーの苦悩を繊細に表現。レッドメインは本作でもオスカーノミネートを果たし、卓越した演技力を見せ付けている。

「(役作りにおいて)1番大きかったのは、やはりトランスジェンダーの女性たちに出会ったこと。色々なことを学んで、リリーが誰なのかということを掘り下げていったんだ。(演じるに当たっては)“女性性”だけでなく、“男性性”も探求した。リリーが誰なのか自分なりの解釈で見つけようとするなかで、女性らしさだけではなく、そこからさかのぼって男として生きていたときはどうだったのか(を考えた)。(アイナーとして生活する前半では)リリーに男らしさという“外殻”をまとうやり方をしていたから、“男性性”も模索することになったんだ」。

映画では、アイナー(リリー)が自分らしく生きようとすればするほど、本作で第88回アカデミー賞助演女優賞を獲得したビカンダー扮する妻ゲルダとの溝は深まっていく。愛することと、あるがままで生きること。その葛藤にさいなまれるアイナーの姿が切なさを呼ぶが、レッドメイン自身も「作品の核にある複雑な部分だね。何が正しいのかという答えが僕の中にあるわけではない」と神妙な面持ちで話す。そんなレッドメインに示唆を与えたのが、役作りの一環で出会ったという、米ロサンゼルスに住むトランスジェンダーの女性とパートナーの存在だった。

「彼女(トランスジェンダーの女性)のパートナーは、彼女がトランジション(性別移行)する間、ゲルダのように一緒にいてくれたそうなんだ。性別移行することは1人の人間としての権利だけど、独立した個の行為でもある。同時に、パートナーへの愛情も持っている。彼女(トランスジェンダーの女性)は、相手の思いやりはどれくらい大きいのだろうか、という不安も感じていたそうなんだ。『あるがままの自分の人生を生きるためには、何もかもささげてもいい』という個の行為と、『相手の思いやりはどこまで深いのか』という疑問。この2つの言葉を脚本に書き留めて撮影に臨んだよ」。

(C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved. (C)2015 Universal Studios. All Rights Reserved. [拡大画像]

本作を経て「僕が感じたのは、愛というのは肉体やジェンダー、セクシャリティによって定義付けられるものではなく、2つの魂が出会うということなんだ」と考えるようになったと語るレッドメインは「僕がこの役をやりたいと感じたのは、20世紀の最も素晴らしいラブストーリーの1つだと思ったからなんだ。僕が脚本を読んだときと同じように、深く心を動かされてくれたらとてもうれしい」と映画ファンに呼びかける。

さらに、共に実在の人物を演じた本作と「博士と彼女のセオリー」を振り返り「自分の愛する“演じること”が仕事にできるだけでも幸せなのに、さらにこういった興味深い人たちを演じられる。この2つの役(アイナーと『博士と彼女のセオリー』のスティーブン・ホーキング博士)を演じられたのは大きな幸運だったと思う。2人を演じたあとに、フィクションである(『ハリー・ポッター』シリーズの新作映画)『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』にも出演するんだ。今後も色々な役にトライできればと思っているよ」と意気込む。演技への情熱に正直に「自分の本能を信じて作品を選ぶ」レッドメインもまた、“あるがままに生きる”ことを信条としていた。

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3.8 3.8 (全165件)
  • 何よりもゲルダがすごい。自分だったらどうするだろう?リリーを愛せる... 何よりもゲルダがすごい。自分だったらどうするだろう?リリーを愛せるかな…。 あとハンスがプーチンに似すぎ。 ...続きを読む

    まるこ まるこさん  2017年1月15日 05:16  評価:5.0
    このレビューに共感した/0人
  • もどかしい 映像がとても美しく音楽も素敵です 繊細で物悲しく、心惹かれるとても綺麗なストーリーでした すごく好きです ...続きを読む

    ジェス ジェスさん  2017年1月10日 03:54  評価:3.5
    このレビューに共感した/0人
  • 無償の愛 無償の愛とはこのことだと思った。 男らしさ、女らしさ、見た目に関係しない愛。どんな姿であっても相手を受け入れるということ。相手によって変わってしまった自分との関係性を受け入れるということ。世間か... ...続きを読む

    あや あやさん  2017年1月8日 13:07  評価:4.0
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