永い言い訳のレビュー・感想・評価

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永い言い訳

劇場公開日 2016年10月14日
162件中、1~20件目を表示 映画レビューを書く

『そして父になる』へのアンサームービー?

妻を亡くしても悲しみを感じられない男が、自分がいかにマトモでないかを認識していく物語だ。アメリカ映画『雨の日は会えない、晴れた日は君を想う』と似通ったプロットだが、同時に是枝監督の『そして父になる』も思い出した。

『そして父になる』は、エリート意識にとらわれた男が父親としての愛情を見つけ出す話。その触媒になるのが貧しいが愛情豊かな別の家庭という点でも本作とよく似ている。

た、西川監督は「親は、夫は、家族はこうあるべき」という結論に向かおうとはしない。本作の主人公は物語の冒頭からして、性格のねじくれた、相当に面倒くさいダメ人間だ。それが倫理的な正しさに目覚めるのでなく、ろくでもない自分を認識した上で、ちょっとマシな人間になる。

しゃっきりしない話ではあるが、ある意味ストレートな成長物語だった『そして父になる』の反歌のようで、似た素材でここまで違うものを描く西川監督の手腕を楽しんだ。

バッハ。
バッハ。さん / 2017年1月31日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  知的
  • 鑑賞方法:映画館
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心を抉るような鋭さと、深く抱きしめる優しさと

突如の別れはどのように受け入れられるものなのか。遺された者はそこで何を感じるのか。

主人公が即座に感情表現できる人であれば本作は成立しえない。その分“サチオ”はうってつけだ。2時間かけてゆっくりと寄せる喪失の波。いやむしろ「一向に泣けなかった自分」についての探求の旅というべきか。その意味で彼は、最後まで己にしか関心のない人間だったのかもしれない。

しかしそれでも心に差し込む光の角度だけは、徐々に、確実に変わりゆく。妻への思いは曖昧だが、この先の生き方として、「他人との間」にこそ自分の現在地を見出していくような気配が見て取れる。そのことが何よりの尊さを持って胸に響く。

「オンブラマイフ(優しい木陰)」の調べに乗せ靄を進む列車は人生の縮図のようだ。共にいた人が下車し、新たな旅人と旅を続ける。そうやって木陰を求め人は彷徨う。西川監督はまたも、慈愛と切れ味が同居する演出で人生の本質をすくい取って見せてくれた。

ぐうたら
ぐうたらさん / 2016年10月31日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい
  • 鑑賞方法:映画館
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「おくりびと」に並ぶモックンの代表作

テレビに出演するような有名作家だけれど、本業の執筆に生きがいを感じているようには見えない。無名時代に支えてもらった妻との愛は冷め切っている。妻の留守中、自宅で浮気相手と一夜を過ごした朝、妻の事故死の報を受けるが、悲しむ感情すら起こらない……。

外づらはいいが中身はダメダメな中年男を、本木雅弘が説得力十分に演じている。別の遺族一家に出会って、子育てを手伝っていくうちに変わっていく過程の表現もうまい。

妻役の深津絵里は、諦念を漂わせるクールな美しさが光る。出番が少ないのがちょっと残念。

西川美和監督が映画に先駆けて描いた原作小説にも同じ空気が流れていて、ちゃんと地続きの世界観なんだなと思わせる。映画を楽しめた方、小説もぜひ。

AuVis
AuVisさん / 2016年10月17日 / PCから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  泣ける 知的
  • 鑑賞方法:試写会
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ゆったりとした

全体がとてもゆったりとした時間が流れていて、それでも時は着実に進んでる

美しい画面と音楽の中で、みんなのやり切れない、どうにもならない思いが重なり合って、切ないお話しでした

普段クールでカッコいい本木雅彦が、どうしようもないダメ男に見えて、とてもよったです

おんぷ
おんぷさん / 2017年11月18日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:VOD
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良い映画

良い映画でした。

哲也
哲也さん / 2017年11月14日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:VOD
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原作の西川美和さんが監督だけあって原作の雰囲気そのままでとても良か...

原作の西川美和さんが監督だけあって原作の雰囲気そのままでとても良かった。特に竹原ピストルさんと子役の子が抜群。

k
kさん / 2017年11月13日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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純粋に悲しめない僕たち ネタバレ

※本文にネタバレがあります。 [ ▼クリックして本文を読む ]

この監督は何でここまで男の心理を読めるのか不思議です。
トラックの運ちゃんのように奥さんの死を真っ直ぐに悲しむのではなく、主人公のような状態になってしまう人に共感する男の方が多いというのが分かってるんでしょう。

主人公に対して知的レベルが低く、それでいて純粋な人を比較対象にして、ダメっぷりを表現するのは流石です。

最初の方で主人公の奥さんが浮気に感づいていたという前フリが、直接的には回収されず、それでいて見終わった後に気持ち悪い感じで残像のように残されるという効果があります。

欲を言えば、主人公が「俺のようなるなよ」みたいに悟るまでにもう一手必要だったかなと思います。

ラストは自分で片付けをして、本当の意味で「整理をつけた」ということでしょうか。

ジンクス
ジンクスさん / 2017年11月12日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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映画全体的に素敵

本木雅弘さんも、他の役者さんも皆様素敵です。
最初から最後まで満足出来た作品です。

Yumi
Yumiさん / 2017年11月12日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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男ゴコロの機微

人によって「良い」の基準は違うだろうけど、鑑賞の前と後
自分の中の何かが変わるような作品はやっぱり「良い映画」だと思う。

本作はまさにそんな感じで、
派手なシーンがあるわけでもなし、謎解きの面白さがあるわけでもなし、
でも不思議と、静かに惹きつけられるように見入ってしまった。

肝心のストーリーは、ある男が別れと出会いを通してちょっとだけ変わるお話。

観る人に感情移入させてしまうモッくんの演技がまた秀逸で、
(当然あんなイケメンではないし社会的な成功もしていないけど)
「それって逃避ですよね?」って言われるシーンにはドキっとしてしまった。

最後に、モッくんの衣裳が非常にカッコいい。
調べてみたらビームスが全面協力だとか。

西川監督の作品、もっと他にも見てみようと思う。

mar
marさん / 2017年11月6日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:VOD
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人間は変わる

主人公(本木雅弘)は作家だが、最近は駄作が続いていた。
糟糠の妻(深津絵里)とは関係は終わっており、惰性の結婚生活が続いていた。
妻が旅行に行き、愛人を連れ込んでいたが、妻の乗ったバスが転落事故を起こし、亡くなってしまう。
一緒だった友人も亡くなり、少し知っていたその夫(竹原ピストル)との交流が始まる。
長距離トラックの運転手をしていたので、残された子供二人の面倒を、主人公はどいうわけか申し出る。
人間は変わるので、ある時点だけを知っていていることになり、人生は語れない。。

いやよセブン
いやよセブンさん / 2017年11月1日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 怖い
  • 鑑賞方法:VOD
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すこし平坦?

タイトルからいつ言い訳の理由がわかるのだろうと思っていたが、それが分かるのに時間がかかり長いな、と思ってしまった。

でも子供の存在はとても大きいし、子供って凄いな、と実感した映画でもあった。

結論も、理解力がないのでもやっとしたままになってしまったのですこし残念です。

kanaa
kanaaさん / 2017年10月29日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 2.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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もどかしい

理解力に欠けている私なので、ハッキリしたエンディングを好む方なので、考えさせられました。

奥さんの、結局の旦那さんに対しての思いが気になる点です。
是非、見れなかっただけで、残りの2件には温もりのある愛が感じられるメールの下書きであってほしいと思いました。

奥さんを亡くしても、
悲しむことが出来ずに、同じ立場の周りの人や、周りの家庭を見て、自分との違いを感じていく、
子供と触れ合う事を通して、今までのダメな人間を忘れて正しくなっていく、
そんな感じでした。

この先、さちおくんが奥さんの事も忘れず、でも幸せな家庭を築いて欲しいと思いました。

Re
Reさん / 2017年10月22日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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じんわりと・・

余韻のある映画でした。
本木雅弘と竹原ピストルとのかかわりがすごく良かった。
竹原が、いまにも怒りだすのではないか・・とはらはらした
シーンが良い意味期待はずれで、ホッとしたりして。
最後は、予想もつきましたが何だか救われた感じがして、
私には良い感じのラストになりました。

本木雅弘が、父の代わりに右往左往しながら 自分自身が再生されて
いくような。。
そんな明るさを感じる映画でした。

☆ムーミン
☆ムーミンさん / 2017年10月5日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  悲しい 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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遺された者の心の痛みを幾重にも描く

西川美和監督。本木雅弘。

結婚しているけれど不倫中。妻にはもう愛情が持てない。そんな妻を事故で突然亡くしても実感が無い。
家事が溜まっていくのが唯一妻を亡くした証なのが皮肉。

一緒に事故にあった友人の家族と、頻繁に会うようになり、子供の扱い方も分からないのに、仕事の日は子供を預かる約束をする。
戸惑う不器用な様子を丁寧に描いていて、だんだん馴染んでいく。

何故、子供を預かるなんて言ったんだろう。子煩悩には見えないし、謎の行動。家事が得意なわけでもない。
それは現実逃避なのか。

子供と触れあううちに何かが変わっていく。
他人の子供だけど、初めて家庭の営みを知った。羨ましいと思ったのかもしれない。

とにかく本木雅弘の演技が秀逸。
感情の起伏が大きく、クズだけど繊細な作家の孤独をよく表現している。

凛
さん / 2017年9月22日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  悲しい 知的
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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事故後に残された遺族の話

素晴らしい。

伴侶を失った悲しみと向き合えずに逃避する夫と、
失った悲しさを正面から受け止めすぎて苦悩する夫とを、
遺された子どもとの触れ合いを通して描いた緻密な人間ドラマ。

色々なところで2人は対称的で、その描写が秀逸。
難しくて咀嚼しきれないところもあったけど泣けた。
2回目観たらさらに理解が深まりそう。

もりり
もりりさん / 2017年9月16日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  泣ける 難しい
  • 鑑賞方法:-
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愛するということ

売れっ子作家にもなった。お金もある。若くて綺麗な愛人もいる。

幸夫は、いわゆる世間では「成功」している人です。でも、心の中は愛する人ができなかった虚無感で一杯です。お互い、嘘をつき続けた夫婦だったから。

今作で西川監督が描く「嘘」は、自分に対する嘘です。そして、幸夫の「嘘」と対局に描かれるのが、大宮です。

妻を失って、気がついた自分への「嘘」。本当は、自分よりも大切な誰かが欲しかったんだ。

そんな「嘘」を、少しずつ少しずつ、大宮やシンちゃん、あーちゃんから剥がされることを許していく幸夫が、人間臭くて好きです。

ミカ
ミカさん / 2017年7月21日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 3.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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私はとても好きな作品

西川美和監督は「ゆれる」でとても印象に残っていたので、今回も期待していました。
この監督は、人間の微妙な心の動きを描かせたらピカイチだな、しかも男性心理描写がすごいのです。見栄とプライドの影に隠れる女と違った黒くて弱い感情。それが今回もひしひしと伝わってきてよかった。
配役もよく、もっくんの成熟した男の色気を拝見できるだけでも十分価値があるのでは。こういう作家いそう。それと真逆の竹原ピストルさんの人間味溢れる演技もよかったなあ。対比が文句なしによかった。
強いて言えば、あまりにラストがふわっとしており、物足りない人には物足りないかもしれません。でも、人間そんなに劇的に成長なんていきなりしないよ、という監督の意図だとすれば、それはそれでリアリティーがあり納得です。

にゃあ
にゃあさん / 2017年7月16日 / スマートフォンから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:-
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辛気臭い

心に何の淀みもなく、平常心で話の深みを探れる時はいい。
だが、今の私にそのような余裕はなく、端的に目に映るものが総てだ。
そうなると、ただただ陰鬱で辛気臭い映画だった。
落ち込みがちな心がさらに暗がりに引きずり込まれるような感覚があった。
ハッピーエンド風のラストも、でっ?としか思えない。
浅はかな私には、考えの及ぶべくもない世界だった。

みみず
みみずさん / 2017年7月11日 / Androidアプリから投稿
  • 評価: 2.0
  • 印象:  寝られる 難しい
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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題名の意味

死んだことで分かる妻の真意、皮肉だ。素直で言い訳をしない人間が幸せだ。なんだかずっと悲しかった。ずっと涙が止まらなかった。役者はみんな良かった。もっくんの妻が死んで間もない時の人ごとのような振る舞い、竹原ピストルの未練たらたらの闇の表情と取り繕った明るい表情の落差、妹役の子は特に良かった。あれは確実に演技ではないだろう。監督の力。人生は他者。

いつこ
いつこさん / 2017年7月2日 / iPhoneアプリから投稿
  • 評価: 4.5
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:DVD/BD
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どんでん返しではないけど、先が読みづらい作品。 妻が泣くなり、悲劇...

どんでん返しではないけど、先が読みづらい作品。

妻が泣くなり、悲劇の主人公をTVでは演じなければならない、冷え切った関係。そして亡くなった妻の友人(この友人も亡くなる)家族とのふれあいによって、自分の家族観を見つめるきっかけとなっていく。

冷めきった関係からドライな思いを持ちながらも、妻への思いが揺れ動く微妙なさまが見事に描かれている。

細かい目の動き、携帯とスマホ、カメラワーク、すべてで心情が表現できるのだなーと感じた。

キッスィ
キッスィさん / 2017年7月1日 / PCから投稿
  • 評価: 4.0
  • 印象:  -
  • 鑑賞方法:映画館
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