うまれる(2010)

劇場公開日:

うまれる(2010)

解説

“赤ちゃんは親を選んで生まれてくる”という子どもの胎内記憶をモチーフに、妊娠から出産、そして出産と隣り合わせにある不妊や流産・死産といった命のドラマをめぐるドキュメンタリー。ウェブサイトで応募した約200組のなかから選ばれた4組の家族を追い、生まれてくることの意味や家族のあり方、人とのつながりについて考えていく。私生活で良き父親として知られるタレントのつるの剛士がナレーションを担当。

2010年製作/104分/G/日本
配給:マジック・アワー
劇場公開日:2010年11月6日

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
牛山朋子
撮影
中谷宏道
音楽
古田秘馬
主題歌
つるの剛士
ナレーション
つるの剛士
コメンテーター
池川明
鮫島浩二
大葉ナナコ
見尾保幸
岡井崇
吉村正
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(C)2010「うまれる」パートナーズLLP

映画レビュー

2.0望まれて生まれてくる子ども達の映画

2023年7月3日
PCから投稿

単純

幸せ

寝られる

様々な世代の男女に観てもらいたい映画であると同時に、
場合によっては、人を傷つける映画でもあると思います。

命の誕生につきあう。静かな感動を貰えます。自然と涙がこぼれ落ちます。そして今ここにこうして在ることをしみじみと噛みしめたくなります。

障害を持つ子を中心にして家族の絆を深めている夫婦。続編ではその成長をこの作品に引き続き見守れます。

授からない命を医療の力で得ようとしても授からなかった夫婦。

授乳する前に、旅立ってしまった赤ちゃん。

子を”作る”、”計画出産”などという言葉が普通の交わされるようになった今でも、こちらの思い通りにはいかない命の神秘。やはり究極は”授かる”ものなのだろうと思います。

そんな夫婦達の中で、御自身の生い立ちから、子を持つことに葛藤しながらの出産。
 だったら妊娠しない工夫をするべきなのに無責任な!と思ってしまいます。結果的には産み、二人とも親の顔になっています。「良かったね」で締めくくられるるるものの、ドキュメンタリー的な予定調和。

そんな彼らの顛末に安堵させられ、感動しながらも、ふと考えてしまいます。
 「なんで俺を産んだんだ」と言いたくなるような扱いしか受けてこない子ども達もいます。
 障害を持っていたって我が子であることには代わりはないけれど、かわいい、自分の命と引き換えにしてもかまわないくらいに思っていても、同時に受け入れがたい想いを抱えている方もいます。
 否、障害を持っていなくとも、様々な理由から我が子を受け止めきれない方もいます。
 本来”授かる”命が、”作る”ものになって、まるで子どもがブランドバックやアクセサリーのように親のステータスを飾るものになってしまっている方もいます。

同じシチュエーションでも、その想い・言動・生き様は家族ごとに様々です。
この映画に出てこない家族の現状が、ちらちらして、苦しくなってきます。

 ドキュメンタリーとはいえ、監督・制作陣の意図によって選ばれ、出演を承諾して下さった家族の記録を、監督が編集した映画。だから、出演者への配慮もあるし、監督の想いが全編を覆うのは当然なのでしょう。
 とはいえ、あまりにもポジティブすぎて、光が充ち溢れすぎて、苦しくなってきます。
 監督の踏み込み方が足りないのか、出演家族への配慮なのか、2年も取材した割には、各家族に起こった出来事をニュースのように切り取ったものを繋ぎ合わせただけのように見えてしまいます。制作陣の葛藤すら見えてきません。ご家族に寄り添い、ともに葛藤しているようにも見えないのです。
 命の讃歌は大切なものだけど、それだけを押し付けられても。
 通り一遍的な賛歌に息苦しさも覚えます。

特に、胎内記憶とか、「旅だった命がお空からみているよ」と言うくだりは、感動するものの、ドキュメンタリーとしての質を落としているんじゃないでしょうか。ドキュメンタリ―として制作するのなら事実だけで勝負してほしかったです。
 体内記憶を持つ子どもと、持たない子どもの成長を追うだけでも、家族内のコミュニケーション・関係性とか、その子の持って生まれた資質とか、見えてくるものがあるかもしれません。
 「お空」の話を、あの夫婦がどう受け止めて、その後を生きていくのかを丁寧に追っていくだけでも、”命”・”授かった子”について、見えてくるものがあるのかもしれません。
 「お空」からのエピソードを活かしたいなら、絵本仕立ての、限りなくノンフィクションに近いフィクションとして構成して欲しかったです。

画も、わざとホームビデオっぽくしている?でもそうする必然性が活きていません。

それでもやはり、4家族の生きざまが訴えてくるものがあり、応援したくなります。
と同時に、この映画が表現していないものが気になって、複雑な想いが交差します。

ご家族には☆5つ。でも、映画としては☆なし。
ご家族に配慮すると、低い☆はつけにくいですね。

(何かのイベントで鑑賞したような)

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とみいじょん

3.5☆☆☆★★ ※ 鑑賞直後のメモから 女性にとっての妊娠から出産に至...

2019年12月30日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★

※ 鑑賞直後のメモから

女性にとっての妊娠から出産に至る長い時間。
絶えず不安と戦い。やっと出産に漕ぎ着けたとしても、まだその先にも危険は潜んでいる。

4組みの夫婦を、2年間に渡って撮影したこの作品は。それぞれの妊婦さんにとって、不妊・流産・死産・先天性障害とゆう事実が描かれている。
因みに最後の妊婦さんには。幼い頃に母親から受けた、幼児虐待のトラウマを抱えての出産でもある。

4組それぞれが、様々な障害を夫婦力を併せて乗り越えて行く様子を見せてくれる。
本来ならば悲しい事実等を抱えながらも、4組の夫婦共々〝 希望 〟に満ち溢れた未来を見据えており。それが映画全体をハッピーな気分にさせてくれているのが素晴らしい。

個人的には3番目に登場し、苦渋の決断を選択するも。自分の経験を伝える事で、多くの妊婦さんの手助けをする生き方を選んだ、彼女の力強さが心に残った。

2010年11月21日 銀座シネパトス2

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松井の天井直撃ホームラン

3.0職場にて 冒頭、子どもが親を選んで生まれてくる、選んでくれてありが...

2018年10月1日
iPhoneアプリから投稿

職場にて
冒頭、子どもが親を選んで生まれてくる、選んでくれてありがとうってのは宗教チックで引いた。
以降は出産にまつわるドキュメントとして普通に見ることができた。確かにいろんな「うまれる」があり、本人たちがそれで納得ならいいんだが、その考えは…と思う箇所もある。やっぱりやや宗教チック。
こういうのは素直に感動できる若い時に見ないとダメですね。
出産場面で気分悪くなる奴続出(特に女子)そういう鋭い感性が大切だ!

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はむひろみ

4.0親の愛情をかんじました。

2014年12月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

赤ちゃんを通じて、それぞれの人生、考え方が語られています。
赤ちゃんに向けられた愛情が皆素敵でした。
一生懸命生きなくては。

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りろ

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