悪人のレビュー・感想・評価
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受賞で騒がれる前から見たかった作品。 深津絵里よりも妻夫木聡に最優...
受賞で騒がれる前から見たかった作品。
深津絵里よりも妻夫木聡に最優秀主演男優賞あげたいと思うほど。
出会い系で出会った女が殺される。
同じく出会い系で出会った女と逃亡生活する。
どんな出会いであれ、1つ1つの出会いを真剣に求めていた結果なのだろうか・・・。
殺人を犯した人を「悪人」というならば、その一言だけでは片づけられない。富士山のように、その人の一側面であって、たまたまその殺人者ということが山の良く見える部分を占めているだけなのかもしれない。
殺された女。
殺された女の父親。
殺される女と直前まで一緒にいた大学生。
大した楽しみのない服屋の店員。
薬の悪徳業者。
誰が悪人!?となったら、それぞれに悪い定義があってそれによって順番付けしていく。
でも。
相対的に悪人がいるのではなくて、みんな絶対的に悪人とも思えてくる。
最後にガラスが割れることで、現実が現実として、悪が悪として浮きだって印象的。
「ノーボーイズ・ノークライ」でもそうだけど、妻夫木聡は家庭環境が複雑で影のある役がすごくはまっている。うつろなような、焦点が合っていないような、それでいてたまにすごい眼力がある。そんな役は彼しかいない。
役者さんはよいけど。。
何が言いたいのかがよくわかりませんでした。
悪人と言われる人は本当に悪人?というのがテーマだとすると。。
この映画では殺人を犯した妻夫木が「女に罵られて暴言吐かれたからカッとして殺した。」
も、罵った満島ひかりや蹴り捨てた岡田将生、もしくはマスコミの方が悪であるかのように書かれているように感じる。
満島ひかりも岡田将生も悪いが、妻夫木がもっとも悪い。どんなに追い詰められても人を殺して言い訳がない。
その上でどれだけ情状酌量の余地があるか、ということだと思うが、誰もが鬱屈した気分を持ったりするし、人付き合いで悩んだり、人を傷つけたりしたりがいたりするわけで。
犯罪というのは所謂線引きの話で、やったらアウト、手のがあるわけで、その手前はセーフ
セーフだけど傷つけたり酷いことはある、なんて日常感覚でわかり切ってること。
恋愛なんか振られて自殺なんてのもあるし。
「女に罵られて暴言吐かれたからカッとして殺した。」
アウトでしょ。同情の余地なんかない。
例えば冤罪着せられて、人生無茶苦茶になった後ならまだ同情の余地あるけど。
さらに言えば、岡田将生や満島ひかりにそういった裏側がまるで無いように描かれているように見える。
柄本明が「人のこと笑ってればいい」とか「大切な人はいる?」や「必死な人間を笑うな」などとテーマめいたなこと言うけど、それまで描いてきたことと矛盾して見える。
つまり、
『人付き合いが下手で「表面上」いわゆる上手く立ち回れない人間は必死にもがいてて鬱屈した何かを抱えており、なにか起こすと悪人とレッテル貼られるけど中身は悪人ではないかも?
そして人付き合いが上手で「表面上」いわゆる上手くやってる人間は必死にもがいたりしていなくて実は裏では悪人かも?』
という、「表面上」見えてる印象でレッテルを貼っているように見えて仕方ない。
(被害者遺族として相手の事情を推し量るなんて無理な話だけど、この映画ではそう言っているよに見える)
ということで、徹底してテーマらしきものに乗れませんでした。
良かった点は役者さんの演技は良かった。
特に満島ひかりさん!彼女の演技は見てて楽しくなるので好きです。
あと、樹木希林さんも楽しい、独特の演技がいい!
ラストよし
最後の数十分は素晴らしい。
妻夫木が深津を絞め殺そうとしている時などは、美しすぎる映像だった。
樹木希林の安定感。
妻夫木は、あともうちょっと、ソレっぽ感を出して欲しかったかな。
ていうのを描いてる自分が、柄本さんの「そうやって生きてろ」に合致しそうで…
普遍的な愛をテーマにした作品なので、コンセプトは好きでした。
善悪
●誰が悪人か。
すべては一部
いろんな人が、いろんな状況を抱えて出てくるけど、みんな不器用な生き方なんですよね。普通はそんなもんじゃないですかね。
器用に生きることが良いことだとも思わないし、不器用な生き方が恥ずかしいと思わない。
みんな、求めるものは幸せなんでしょうね。
人間って
見方によって印象の変わる作品
殺人を犯した男、それを庇う女、殺害された女、殺害された女を捨てた男、殺人を犯した男の祖母と母、殺害された女の両親、、
それぞれの心情が見事に描かれててよかったですね!
果たして本当の悪人は誰なのか?
これは見方によって色々意見が分かれるんじゃないですかね?
そこにこの作品の深さがあると思うんですよ
個人的には人はみんな簡単に悪人になるんだよって言うように感じた作品でしたね
まぁ単純な見方をすれば殺した男が悪いんですけどね…
でもそれだけで片付けるには勿体無い作品だと思いました
人とは?
苦しくて切なくて涙が止まらない
誰しもが持っている弱さ
人に流されたり
見栄をはったり
ずるかったり
表現できず
冒険できず
愛がわからず
そんな弱さが引き起こした事件
奇しくも人を殺してしまった後に愛を知り、温かみを帯びていく主人公
長くは続かない幸せがとても切ない
愛する人を守るため、全てを自分だけの罪にするために、首をしめるフリはとても胸が締め付けられるように苦しいシーンだった
本当に切ない映画
なにが悪いのかわからなくなる
こんなに苦しくて悲しい映画だが、とても心に残った
素晴らしい
感動しました
これは秀作です。が、若者にすすめていいか、悩みます。暗い。 この映...
人の本質
原作を読んでから映画を観た
重松清の「疾走」と少し似てるなと思っな
私はすごく祐一が愛おしいと思いました
ただ誰かに出会いたくて、ただ誰かを愛したくて
セックスをしたい、本当に誰かと出会いたい、
出会い系サイトを利用する様々な目的が存在すると思いますが、その一線って大きなものだと思うんです
母親の胎内から生まれ出た途端、「寂しい」という感情が発生するんだそうです
だから、人が誰かを求めるという事は多分本能で、
誰しもが抱く感情だと思います
だから祐一がかわいく思え、愛おしかったです
でももっと早く出会っていたら、事件を起こす前に出会っていたら、二人は本当に幸せになれたんだと思う
観終わった後、虚しくて、切なくて、落ち込んだ
また観るのには結構な気力が必要だと思う
いい映画、好きだなあ
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