めざめ(2002)

劇場公開日:

解説

4つの家族の人物模様が闘牛というモチーフで結ばれつつスケッチされる群像劇。監督・脚本はこれが長編デビューとなるデルフィーヌ・グレーズ。音楽は「インティマシー/親密」のエリック・ヌヴー。出演は「ライブ・フレッシュ」のアンヘラ・モリーナ、「ホームドラマ」のルシア・サンチェス、「HOTEL」のキアラ・マストロヤンニ、「だれも私を愛さない」のリオ、「レセ・パセ/自由への通行許可証」のジャック・ガンブラン、「存在の耐えられない軽さ」のクロヴィス・コルニヤック、「天使の肌」のマリリーヌ・エヴァン、「EXIT/イグジット」のフェオドール・アトキンほか。2002年カンヌ国際映画祭“ある視点”部門ヤング賞、同年キエフ国際映画祭最優秀作品賞、第46回ロンドン映画祭サザーランド・トロフィー(新人賞)、第13回ストックホルム国際映画祭最優秀脚本賞を受賞。

2002年製作/132分/フランス・ベルギー・スペイン・スイス合作
原題または英題:Carnages
配給:ユーロスペース
劇場公開日:2004年3月6日

ストーリー

保育園に勤めるジャンヌ(ルシア・サンチェス)は、5歳までの記憶がなく、母親のアリス(アンヘラ・モリーナ)に問いただすが、曖昧な答えしか返ってこないため不安になっている。ある日、母娘は共に過ごす機会を持つが、アリスが突然自殺してしまった。その死体を前に、彼女の夫パコ(フェオドール・アトキン)は、アリスが昔、誤って親友を階段から突き落として殺してしまったことをジャンヌに話した。初めての出産を控えたベティ(リオ)は、夫ジャック(ジャック・ガンブラン)に五つ子を身篭もってしまったことを伝えられないまま臨月を迎えている。ジャックは自分自身の立場を受け入れることができず、勤務先の獣医大学の女性職員と不倫関係を続けていたが、ベティが女の五つ子を無事出産すると、喜びと共にすべてを受け入れる心を獲得するのだった。キャンピングカーで息子のリュック(ベルナール・サンス)と二人暮しの老母ロージー(エステル・ゴランタン)は、父親が不在の真の理由を口にできずに剥製作りで生計を立て、リュックを溺愛している。ある日、店番をしているリュックのもとへ、聾唖の老人がやってきて、やがて彼が自分の父親であるとリュックは確信する。そして父子は再会を果たすが、ロージーは息を引き取るのだった。売れない女優のカルロッタ(キアラ・マストロヤンニ)は、母親譲りのホクロがトラウマのようになり、情緒不安定に陥っている。そこに自殺志願の哲学者アレクシ(クロヴィス・コルニヤック)が現われ、二人の心は惹かれ合う。そして最後、亡くなったアリスから肝臓を移植されて奇跡の生還を果たしたヴィクトール(ジュリアン・レスカレ)は、闘牛士としてアリーナで雄姿を披露しているのだった。

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