ブレックファスト・クラブ
劇場公開日:1986年5月17日
解説
学校側から休日登校の間を言い渡された男女5人の高校生が、友情の絆に結ばれていく姿を描く。製作は「すてきな片想い」の監督を手掛けたジョン・ヒューズとネッド・タネン、監督・脚本もヒューズが担当。撮影はトーマス・デル・ルース、音楽はキース・フォースーが担当。出演はエミリオ・エステヴェス、ジャド・ネルソンなど。
1985年製作/アメリカ
原題または英題:The Breakfast Club
配給:ユニヴァーサル=UIP
劇場公開日:1986年5月17日
ストーリー
1984年3月24日、土曜日の早朝、イリノイ州シャーマー・ハイスクールの5人の生徒が、休日にもかかわらず登校してきた。彼らを学校に寄びつけたヴァーノン先生(ポール・グリーソン)は、図書室に5人を集め、<自分とは何か?>という題日でエッセイを書くよう命じた。午後4時までの約9時間の自習タイムが始まった。それまでの間、トイレに行く以外席を立ってはいけないとヴァーノン先生は言い残し、隣りの職員室へ引き上げた。彼らには、それぞれ、休日に登校しなければならない理由が解ってた。まず、学校中の嫌われ者ジョン(ジヤド・ネルソン)が、図書室のドアの止め金に細工をし、ドアが開けっぱなしにならないようにした。休日登校させられた訳を4人にしつこく問い正すジョンに、美人のクレア(モリー・リングウォルド)と、スポーツマンのアンドリュー(エミリオ・エステヴェス)は特に腹を立てた。やがて昼食の時間になり、思い思いに持参のランチを取り出し食べ始める。そんな時、ジョンはヴァーノン先生の目を盗み、マリファナの隠してある自分のロッカーに皆を誘った。彼の誘いに乗った4人ではあったが、図書室に帰る途中、部屋を出ていたヴァーノン先生の姿を見つける。先生の目を盗んで帰ろうとする5人だったが、どうしても図書室にたどりつけない。ジョンは自らオトリになり、奇声を発して先生の気を引いているうちに、4人を図書室へ帰した。1人別室にジョンは移されるが、排気口を通って図書室に戻ってきた。やがて5人はマリファナ・パーティを始める。心地良くトリップした5人は、次々に今日登校させられた理由を語り出した。レスリング部のアンドリューは仲間の選手に悪戯をしたため。ブライアン(アンソニー・マイケル・ホール)は工芸科目を落としてしまったから。アリソン(アリ・シーディ)は休日にもすることがないという理由で登校に加わり、クレアの場合はヤル気を起こさせようとの先生の考えからだった。そしてジョンは人一倍の反抗心故に。これまで顔は知っていても何一つ共通するものを持たなかった5人。だが、それぞれの悩みや疑問を語り合ううちに、いつのまにか心の秘密までをも隠すことなく吐露し、次第に強い絆で結ばれていく。エッセイは結局、ブライアンが5人を代表して書き上げ、彼らは校舎を出た。若さの傷みや優しさを、数時間一緒にいることで互いに知り合った5人は朝とはうって変わった晴れ晴れとした表情で、それぞれに別れの言葉を交わし家路についた。彼等の顔には以前のように暗く思い悩む影などはなかった。明日から又、学校で一緒に会えるという喜びで光り輝く5人の顔が眩しかった。