ドラゴンボール

劇場公開日:

解説

孫悟空とその仲間が、ドラゴンボールをめぐって活躍する冒険を描いた鳥山明原作の劇場版アニメ。脚本は「Dr.SLUMP ドクタースランプ」の井上敏樹、監督は西尾大介がそれぞれ担当。「東映まんがまつり」の1本として公開。

1986年製作/50分/日本
原題:Dragon Ball
配給:東映
劇場公開日:1986年12月20日

ストーリー

昔から語り継がれた伝説がある。この世の中には七つのドラゴンボールが散りばめられていて、その七つを集めると神龍が現われ、どんな願いでも一つだけ叶えてくれるというのである。ここはグルメス王国。花々は踏みにじられ、優しい少女パンジは心を痛めていた。悪党のボンゴとパスタがグルメス王をそそのかしてドラゴンボールを集めようとしているのだ。一方、悟空はドラゴンボールを探しているブルマと会ったのだが、悟空のドラゴンボールをボンゴたちが奪ってしまった。ボンゴたちを追う悟空とブルマ。途中、二人は森の中で鬼に襲われているパンジを救出した。ところがこの鬼の正体は弱虫のウーロン。そこへ今度は森の盗賊ヤムチャとプーアルが現われ、悟空と決斗するのだが、女の子に弱いヤムチャはブルマの姿を見ると逃げてしまう。パンジの話を聞いて手助けしようと決心した悟空たちは、世界一強いというカメ仙人に会いに行った。カメ仙人は悟空たちを気に入り、悟空にはキント雲を、ブルマには彼が首飾りにしていたドラゴンボールを与えた。いよいよ悟空たち四人はグルメス王国に乗り込んだ。待ち構えていたボンゴたちの猛攻撃を受ける悟空たち。ドラゴンボールの秘密を知ったヤムチャも巨大化したグルメス王に向かっていった。やがて、王が六つのドラゴンボールを腹の中に隠していることに気づいたブルマが、残りの一つを王の口めがけて投げた。そして--あふれる光の中に神龍が姿を現わした。悟空はパンジに「願いを!」と叫んだ。「私の国をもとどおりにして!」。すると、国中に花々があふれはじめ、グルメス王は、もとのやさしさを取り戻したのだった。

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映画レビュー

追悼・鳥山明さん

2024年3月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、DVD/BD、映画館

鳥山明さん死去。
時々突然の訃報を知る事あるが、これは余りにも突然過ぎた。
体調崩されている事を知らなかった。ご病気だった事も知らなかった。急性硬膜下血腫(頭蓋骨の下にある硬膜と脳の間に血液が溜まり、それが脳を圧迫する症状)だったらしい…。
たまたま今日、仕事が休みで良かった。呆然と、上の空になっていただろう。
にしても、間もなくDisney+で『SAND LAND』新シリーズや年内に『ドラゴンボールDAIMA』がスタートするというのに…。

もう本当に『ドラゴンボール』ド世代だった。毎週(火)欠かさずジャンプを読み、(水)夜7時のアニメを楽しみにしていた。
グッズも集めていた。『ドラゴンボール』ごっこなんて弟や友達とよくやったもんだ。
原作漫画やアニメは最初からは見ていなかった。確か“ナメック星編”から。途中からでもドハマりした。
『Dr.スランプ』はその後。
実は原作漫画も最後までは読んでおらず、“魔人ブウ編”の終盤辺りで離脱。この頃アニメや漫画より興味が映画の方へ。
それから何年も経って大人になってから、大判コミックで改めて最初から最後まで読んだ。
大人になってもワクワク楽しさ面白さ興奮は全く変わらず。これ、凄い事だと思う。
以降、BSフジの再放送を見たり、新作アニメ映画やアニメ新シリーズもチェックするように。昨年も『SAND LAND』が最高に面白く、昨年のマイベストムービーの一本だった。
いったん離れた事あったが、子供の頃から今も、藤子先生の『ドラえもん』と同じく、常に当たり前のように存在していた。
強い奴やスゲー力を“悟空”とか“アラレちゃん”とか“超サイヤ人”と形容したり、何かを放つ時は“かめはめ波”、元気が欲しい時は“元気玉”、アニメや漫画の悪役は“フリーザ”を基準にする。
おそらくそれはオラだけじゃない。世界中のオラたち皆そうであっただろう。

一つの作品を作ったんじゃない。
一つの世界、その世界で生きているキャラたち。
夢とロマンとワクワクの摩訶不思議アドベンチャー。
戦う事があっても、その敵とも絆を育む。
オラたち少年は皆、鳥山先生から教えて貰った。
ワクワク興奮させたのは子供だけじゃない。
アラレちゃんは勿論、ブルマやチチ、18号やビーデル、ご本人は女性を描くのは苦手と何かで仰っていたが、女性キャラも魅力的で、強い。
女も戦う。それを当たり前のように教えてくれたのも鳥山先生だった。
今の平等や多様性。それを昔から誇張する事なく自然に描いていた。
女性だって楽しめる。日本国内のみならず、世界中の誰もが。
特に『ドラゴンボール』の世界的人気は周知の事。
漫画を通じて世界の人と語り合える。友達になれる。政治家どもの頼りない外交なんかより、漫画で世界を一つにする事が出来る。
今の日本の漫画人気の土台を築いたのも鳥山先生の『ドラゴンボール』であったろう。
漫画の力を世界に知らしめた。

そんな偉大な方でありつつ、ご本人はとても恥ずかしがり屋で謙虚だったと聞く。
ご本人の写真も色々あるが、鳥山先生と言ったらあのロボット自画像。これ、好きなんだよね~。『Dr.スランプ』では“原作者”として堂々登場しながらも、アラレたちにおもちゃにされる。マシリトのモデルは有名。鳥山先生の笑いのセンスは天才的。
笑いでは『Dr.スランプ』だが、ワクワク興奮では『ドラゴンボール』。
どうしてこんなにも、オラたちの心をワクワクさせるのだろう。これでも多少は幾つか漫画を読んでいるが、『ドラゴンボール』を超えるワクワクはそうそうない。それは漫画だけじゃなく、映画でも。
何故こんなにもワクワクに精通しているのだろう…?
きっとそれは、鳥山先生が永遠の童心をお持ちだから。
いつまでもそれを忘れない。クリエイターにとってとても大事な事の一つ。
だからこそ、鳥山先生の作品はこんなにもワクワク興奮するのだ。

場を借りての追悼コメントにさせて頂いたが、本作のレビューも少々(ほとんど追悼コメントになったので無採点)。
『ドラゴンボール』の劇場版第1作。1986年の作品。昔、劇場で観た記憶ある。
悟空とブルマの出会いは同じだが、話は原作とは別に。一種のパラレルワールド。
原作漫画と別で尺も50分ほどだが、これはこれで楽しい。
鳥山先生の訃報を聞いて、無性に『ドラゴンボール』が見たくなった。

今日は世界中のファンが同じ思いだろう。
漫画家やアニメのスタッフ/キャストやファンたちの追悼コメントは後を絶たない。
それほど鳥山先生の訃報を悲しみ、惜しんでいる。語りたい。
と同時にまた改めて気付かされてくれた。
その面白さを。オラたちの力の源になっている事を。

もし、今、ドラゴンボールがあったら…?
願う事はただ一つ。
でもそれは願っちゃいけない願いだと思う。
今尚不滅の人気の“世界”を創造し、世界中で愛されリスペクトされ、ご自身の人生を全うされた。最高の人生ではないか!

鳥山先生、本当に本当にありがとうございました。
これからどんな強ェ敵(困難)が待ち受けても、鳥山先生の元気玉が力をくれる。CHA-LA HEAD-CHA-LA!
鳥山先生が遺してくれたデッカイ宝物を胸に、オラたち鳥山チルドレンはいつまでもいつまでも、摩訶不思議な冒険すっぞ!

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近大

4.5神龍の伝説

2022年4月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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