光(大森立嗣監督)

劇場公開日:2017年11月25日

光(大森立嗣監督)

解説・あらすじ

三浦しをん原作「まほろ駅前」シリーズの映画化を手がけた大森立嗣監督が、再び三浦の小説を原作に描くサスペンスドラマ。過去の忌まわしい記憶に翻弄される3人の幼馴染の姿を通して人間の心の底を描き出す。東京の離島・美浜島で暮らす中学生の信之は、幼馴染で唯一の同級生である美少女・美花と付き合っている。ある日、島を大災害が襲い、信之と美花、信之を慕う年下の輔、そして数人の大人だけが生き残る。島での最後の晩、信之は恐ろしい暴力から美花を守るため、取り返しのつかない罪を犯してしまう。それから25年後。島を出て妻子と暮らす信之の前に輔が現われ、25年前の事件の真相をほのめかす。信之は美花を守ろうとするが、輔は記憶の中の信之を取り戻そうとするかのように2人を脅しはじめる。大人になった信之役を井浦新、輔役を瑛太、美花役を長谷川京子がそれぞれ演じる。

2017年製作/137分/R15+/日本
配給:ファントム・フィルム
劇場公開日:2017年11月25日

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(C)三浦しをん/集英社 (C)2017「光」製作委員会

映画レビュー

3.0轟音のテクノBGMを受容できるかどうか

2017年11月28日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

デトロイトテクノ初期のアーティストであるジェフ・ミルズが劇伴に起用されていて、重低音の効いた無機質なサウンドが轟音で鳴り響く。日本のありふれた光景をBGMで異化する狙いが読み取れる。この手の音楽が好みか、まあ許容できるという人ならいいが、個人的にはきつかった。ノイジーな爆音が暴力的に迫ってきて、修行か拷問のように感じられた。

井浦新と瑛太の好演に対し、女優陣が物足りない。橋本マナミはそこそこ露出度の高い濡れ場でがんばったものの演技が浅薄に感じられるし、長谷川京子のファムファタールには無理がある。大森立嗣監督作では「さよなら渓谷」がかなりお気に入りなのだが、今作はやや期待外れ。

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高森 郁哉

2.0型破りではなく形無し

2025年8月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

多くの方がレビューされることでしょうが、敢えて強く言わせて頂きます。とにかく劇伴が不快です。ただただ不快なだけです。不快だからこそ正解、なんてことでは決してありません。それ以上の魅力的な意味なんて、ただのこじつけでしょう(暴力的な衝動性とか?無理無理)。セリフとの音量差も酷くリモコン片手に音量操作に大忙しです。疲れてしまって、もうセリフが聞こえなくてもいいやとさえ思ってしまったほどです。観る者にこんな思いをさせることに意味や価値があろうものなら、家庭から映画は消えてしまうでしょう。映画の価値を下げる最低な表現だと思います。
この点だけで、気持ちとしては-怒りに近い感情でもって-本作への評価は1点も付けたくないほどです。

そういう音楽を含めて本作の演出は、大胆に作られています。衝撃的でラディカルで型破り的な印象を狙ったものなのでしょう。暴力、狂気、支配、愛憎、執着、感情や情動、その根底にある生命力といったものの表出を、「芸術は爆発だ」宜しく思い切って強気に出しているのでしょうが、赤い椿の花、樹木、造形芸術など果たしてこういうアート的な演出が適切なのでしょうか。というより必要なのでしょうか。少なくとも私は、これら音楽を含めたアート的演出が全て省かれていたとしても、この物語を理解できたでしょうし、寧ろもっと没入できたように感じます。
他者(原作者)が作り上げた世界に(自分なりの新たな発想という意味での)アート思考で挑むことにはリスクがあるでしょうし、何よりこの物語の性質にミスマッチな気がしてなりません。これでは形無しです。もう少しロジカルにまとめていただいた方が良かったと個人的には思います。

ついでに悪いと思う部分をもう一つ。
美花(篠浦未喜)のファム・ファタールとしての魅力が足りません。それは演じる長谷川京子さんに因るところもあるでしょうが、もっと根本的にシナリオとして美花を描き切れていないように思います。

さて、随分と扱き下ろしてしまいましたが(だからやはり高評価にはいたりませんが。)、それでも本作は見応えのある作品だとも思います。
先にも書きましたが、首を傾げる演出を抜きにして、ちゃんと物語を咀嚼できる内容ですし、(美花についてを除いて言えば)脚本が優れているのではないでしょうか。端的であり説明的にならずに、セリフ構成なんかも素晴らしいと思います。
役者さんの演技も概ね見応えがあり、とりわけ輔を演じられた永山瑛太さん(当時は瑛太)は危なっかしく不安定で儚くて最高です。

何かに縋らねば、何かのせいにしなければ、生きていかれず、しかし、その何かに生かされていることそのものが苦しみだったりもする。そういうことがあると私は思うのです。暗闇の中で一筋の光を頼りにもがいている。本当は光る方へ飛び出せたらもっと楽になれることがわかっているのに、闇の中にいるからこそ光は綺麗で、ときにまぶしくて、恐ろしくて。「光」は「救い」だけれど、同時に「闇」こそが「救い」でもあるような。

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marumero

2.0音楽がうるさい

2025年3月8日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

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月光仮面

2.0難しすぎる

2024年8月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

とにかく自分には難しすぎた。

唐突に流れるBGMはこの映画に必要なのか?音量が大きくて奇抜。おかげで話がまったく入ってこない。人を殺す時の音もでかい。これはホラーですか?

演技は上手いのにボソボソとした話し方で何を言ってるのかわからない。そして映像がとにかく暗い。暗すぎて演者の表情が見えない。深刻なシーンを表現するのに他に方法はなかったのか。

登場人物それぞれの心理描写が少ないため、わからないまま気付いたら人を殺してて、殺されてて、居た堪れない気持ちになる。本当に必要な殺人だったのか?明るい話ではないとはわかっていたけど、自分にはまったく共感も納得もできなかった。いったいタイトルの光とは何を意味していたのだろうか。

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ぽん