全米映画ランキング : 2017年4月21日~2017年4月23日
全米映画ランキング:2017年4月25日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2017年4月21日~2017年4月23日
(金額・順位は確定後のもの)Rentrak Box Office Essentials
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | Fast & Furious 8 | 2 | 38,408,415 | 163,304,635 | |
2 | 2 | The Boss Baby | 4 | 12,712,144 | 136,954,014 | |
3 | 3 | Beauty and the Beast | 6 | 9,662,645 | 470,787,029 | |
4 | 5 | Going in Style | 3 | 4,910,895 | 31,671,738 | |
5 | 4 | Smurfs: The Lost Village | 3 | 4,880,377 | 33,418,362 | |
6 | 初 | 1 | 4,790,367 | 4,790,367 | ||
7 | 初 | Unforgettable | 1 | 4,785,431 | 4,785,431 | |
8 | 6 | Gifted | 2 | 4,558,508 | 10,773,300 | |
9 | 初 | The Promise | 1 | 4,095,718 | 4,095,718 | |
10 | 28 | The Lost City of Z | 2 | 2,121,540 | 2,270,953 |
「ワイルド・スピード ICE BREAK」V2 全世界興収は9億ドルを突破
先週末の全米ボックスオフィスは、3本の新作がランクインするも、前週首位の「ワイルド・スピード ICE BREAK」が約3800万ドルで首位を守り、V2を果たした。
同作の10日間の累計興収は約1億6300万ドルを記録し、全世界興収は早くも9億ドルを突破。全世界で約15億ドル超のグロスを上げた前作同様、北米以外で強く、実写版「美女と野獣」(約11億ドル)、「ローグ・ワン スター・ウォーズ ストーリー」(約10億5590万ドル)を抜くのはほぼ確実だ。
2位は「The Boss Baby」で累計は約1億3600万ドル、3位は先週末日本でも公開された実写版「美女と野獣」で、こちらの北米累計は約4億7080万ドルに到達。
そして約479万ドルのオープニング興収で6位デビューとなったのは、ディズニーネイチャーブランドの動物ドキュメンタリー「Born in China」。パンダ、ゴールデンモンキー、ユキヒョウといった中国の奥地に棲息する野生動物たちの生態が、美しい大自然の映像とともに描かれる。監督は「ミッシング・ガン」「ココシリ」「南京!南京!」などで知られるルー・チューアン。
キャサリン・ハイグル&ロザリオ・ドーソン主演のサスペンス「Unforgettable」は6位と僅差で初登場7位に。90年代は「シザー・ハンズ」「バットマン リターンズ」「エド・ウッド」などでティム・バートン監督と組み、2000年以降は「旅するジーンズと16歳の夏」「ラブ・アゲイン」「フォーカス」などを手がけてきた女性製作者デニース・ディ・ノービの長編初監督作だったが、レビュー、興収ともに振るわず苦いデビューとなった。
また9位には、「ホテル・ルワンダ」のテリー・ジョージ監督が、第1次大戦下にオスマントルコ帝国によって行われたとされる「アルメニア人虐殺」を背景に男女3人の三角関係を描いた歴史ドラマ「The Promise」がランクイン。主演にオスカー・アイザック、クリスチャン・ベール、「ザ・ウォーク」のシャルロット・ルボン、共演にジャン・レノ、ジェームズ・クロムウェル、ショーレ・アグダシュルーらを揃えた入魂作だったが、OP興収は約400万ドルにとどまった。
その他、拡大公開により前週28位からジャンプアップした「The Lost City of Z」が10位に。デイビッド・グラン著のベストセラー「ロスト・シティZ 探検史上、最大の謎を追え」(NHK出版刊)を「リトル・オデッサ」「アンダーカヴァー」「エヴァの告白」のジェームズ・グレイ監督が映画化。1925年、かつてエルドラードと呼ばれた南米の幻の都市Zを求めアマゾンの奥地へと消えた伝説のイギリス人探検家パーシー・ハリソン・フォーセットの足跡が描かれる。「インディ・ジョーンズ」のモデルとなった探検家フォーセットにチャーリー・ハナム。共演にロバート・パティンソン、シエナ・ミラー、トム・ホランド、イアン・マクダーミド、フランコ・ネロ。製作総指揮はブラッド・ピット。多くの批評家から絶賛評が集まっており、今後のチャートアクションにも期待がかかる。
今週末は、デイブ・エガーズ著の同名ディストピア小説をトム・ハンクス、エマ・ワトソン主演で映画化したSFスリラー「The Circle」などが公開となる。
2017年4月25日更新 藤井竜太朗