全米映画ランキング : 2015年10月2日~2015年10月4日
全米映画ランキング:2015年10月5日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2015年10月2日~2015年10月4日
(金額・順位は確定後のもの)Rentrak Box Office Essentials
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 初 | The Martian | 1 | 55,000,000 | 55,000,000 | |
2 | 1 | Hotel Transylvania 2 | 2 | 33,000,000 | 90,541,765 | |
3 | 10 | Sicario | 3 | 12,075,000 | 15,076,295 | |
4 | 2 | The Intern | 2 | 11,620,000 | 36,523,892 | |
5 | 3 | Maze Runner: The Scorch Trials | 3 | 7,650,000 | 63,241,124 | |
6 | 5 | Black Mass | 3 | 5,905,000 | 52,521,030 | |
7 | 4 | Everest | 3 | 5,506,470 | 33,177,780 | |
8 | 6 | The Visit | 4 | 3,949,000 | 57,694,090 | |
9 | 8 | War Room | 6 | 2,800,000 | 60,544,613 | |
10 | 7 | The Perfect Guy | 4 | 2,400,000 | 52,615,190 |
リドリー・スコット監督&マット・デイモン主演のSF大作「オデッセイ」がV
10月第1週の全米ボックスオフィスは、巨匠リドリー・スコット監督とマット・デイモンが初めてタッグを組んだSF超大作「オデッセイ」が、10月公開作では「ゼロ・グラビティ」(約5580万ドル)に次ぐ歴代2位となる約5500万ドルのオープニング興収で、見事首位デビューを果たした。
同作はアンディ・ウィアーによるベストセラー小説「火星の人」(早川書房刊)を映画化した作品。火星調査中に嵐に見舞われて調査隊からはぐれ、ただ一人「赤い惑星」に取り残されたマーク(デイモン)の壮絶なサバイバルが描かれる。火星版の「ゼロ・グラビティ」「キャスト・アウェイ」といった内容で、批評と興行の両面で好スタートをきった。オープニング興収約5500万ドルは、リドリー・スコット監督にとってもマット・デイモンにとっても歴代2位の成績。スコット監督の歴代オープニング興収1位は「ハンニバル」(2001/約5800万ドル)、デイモンの歴代1位は「ボーン・アルティメイタム」(2007/約6930万ドル)である。
脚色は「クローバーフィールド HAKAISHA」「キャビン」「ワールド・ウォーZ」のドリュー・ゴダード。共演にはジェシカ・チャステイン、クリステン・ウィグ、ジェフ・ダニエルズ、マイケル・ペーニャ、ケイト・マーラ、ショーン・ビーン、キウェテル・イジョフォーら豪華キャストがずらり。賞レースでも要注目の作品となっており、今後の成績にも期待が持てそうだ。
2位は前週首位だった「モンスター・ホテル」の続編「Hotel Transylvania 2」。2週目も好調を維持し、10日間の累計興収は約9000万ドルに。
拡大公開で3位に入ったのは、ドゥニ・ビルヌーブ監督&エミリー・ブラント主演による批評家絶賛の犯罪スリラー「Sicario」。麻薬戦争を描いた群像ドラマ「トラフィック」(2000/スティーブン・ソダーバーグ監督)でオスカーを受賞したベニチオ・デル・トロは、この映画でも麻薬戦争の最前線で戦う男に扮し、再度オスカーを狙える位置につけている。
今週は、ヒュー・ジャックマン、ギャレット・ヘドランド、ルーニー・マーラ共演でピーターパン誕生秘話を映画化したファンタジー超大作「PAN ネバーランド、夢のはじまり」(ジョー・ライト監督)が全国公開されるほか、今週IMAX先行公開で11位に入ったロバート・ゼメキス監督の「ザ・ウォーク」が拡大公開に。また、アカデミー賞監督ダニー・ボイルとマイケル・ファスベンダー主演による伝記映画「Steve Jobs」も限定公開になる。
2015年10月5日更新 藤井竜太朗