全米映画ランキング : 2014年5月23日~2014年5月25日
全米映画ランキング:2014年5月28日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2014年5月23日~2014年5月25日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
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1 | 初 | X-Men: Days of Future Past | 1 | 90,823,660 | 110,576,604 | |
2 | 1 | Godzilla | 2 | 30,946,416 | 155,785,665 | |
3 | 初 | Blended | 1 | 14,284,031 | 17,735,205 | |
4 | 2 | Neighbors | 3 | 14,022,660 | 116,803,595 | |
5 | 3 | The Amazing Spider-Man 2 | 4 | 7,823,388 | 187,111,831 | |
6 | 4 | Million Dollar Arm | 2 | 6,968,980 | 22,703,446 | |
7 | 5 | The Other Woman | 5 | 3,710,407 | 78,604,149 | |
8 | 7 | Rio 2 | 7 | 2,467,206 | 122,508,740 | |
9 | 15 | Chef | 3 | 2,266,586 | 4,264,083 | |
10 | 6 | Heaven Is for Real | 6 | 2,033,488 | 86,590,084 |
「X-MEN」最新作がV。サンドラー&バリモア、3度目の共演作は3位デビュー
サマーシーズン前半最大の山場であるメモリアル・デイ(戦没将兵追悼記念日)の連休を迎えた全米ボックスオフィス。2本の新作がリリースされた先週末は、マーベル・コミックの人気シリーズ最新作「X-MEN: フューチャー&パスト」が約9100万ドルのオープニング興収で首位デビューを飾った。
同作は、2000年に始まった「X-MEN」シリーズ5作目となる最新作(スピンオフを入れると7作目)。ミュータント殲滅用戦闘マシーン、センチネルが人類にも攻撃を始め、世界が滅亡の危機に直面している2023年。センチネルの襲撃に苦戦するプロフェッサーX(=チャールズ)、マグニートー(=エリック)らミュータントは、この状況を打開するため、センチネル誕生のきっかけとなる事件が起こった1973年に、ウルヴァリンの意識をタイムスリップさせて、センチネルの存在そのものを消そうと試みる。
これまでの「X-MEN」の世界観に「ターミネーター」や「マトリックス」といった名作SF映画の設定を填め込んだ内容だったが、シナリオには現在のアメリカの厭戦気分や米近現代史も巧みに組み込まれており、批評家受けは上々。また、新旧のX-MENメンバーが時空を超えて共通の敵と戦うという集大成的な内容も観客の注目を集め、シリーズでは第3作「X-MEN: ファイナル ディシジョン」(2006/約1億200万ドル)に次ぐ歴代2位のオープニング興収約9100万ドルという好スタートを切った。
監督はシリーズの第1作「X-メン」、第2作「X-MEN2」以来、11年ぶりのシリーズ復帰となるブライアン・シンガー。出演はヒュー・ジャックマン(ウルヴァリン/ローガン)、ジェームズ・マカボイ(チャールズ)、マイケル・ファスベンダー(エリック)、ジェニファー・ローレンス(ミスティーク/レイヴン)、ニコラス・ホルト(ビースト/ハンク)、ハル・ベリー(ストーム)、イアン・マッケラン(マグニートー)、パトリック・スチュワート(プロフェッサーX)。2016年には、再びシンガーのメガホンでシリーズ第6作「X-Men: Apocalypse」の公開が予定されている。
2位は前週首位の「GODZILLA」。11日間の累計興収は約1億5600万ドル。オープニングで稼ぎすぎたか、ややペースダウンしており、グロス(最終興収)は2億ドル近辺にとどまるかもしれない。
初登場3位は、「ウェディング・シンガー」「50回目のファースト・キス」に続くアダム・サンドラー&ドリュー・バリモア、3度目の共演作「Blended」。最悪のブラインド・デートをして、お互いに「2度と会わない」と心に誓ったはずのバツイチ女ローレン(バリモア)とバツイチ男ジム(サンドラー)が、それぞれの家族旅行で再び遭遇。しかも場所はアフリカ。ケンカしながらも二人は寄り添っていく……というラブコメディ。批評家、観客の双方から無視され、オープニング興収約1420万ドルという苦しいスタートとなった。メガホンをとったのは「ウェディング・シンガー」「ウォーターボーイ」「もしも昨日が選べたら」に続き、盟友サンドラーとは4度目のタッグとなるフランク・コラチ。
その他、9日より限定公開されていたジョン・ファブロー監督・主演のコメディ「Chef」が500サイトに拡大公開され、9位にランクインした。
今週末は、アンジェリーナ・ジョリーが「眠れる森の美女」に登場する魔女に扮したディズニー最新作「マレフィセント」に、「テッド」のセス・マクファーレン監督・主演による西部劇「荒野はつらいよ アリゾナより愛をこめて」(リーアム・ニーソン、シャーリーズ・セロン、アマンダ・セイフライド共演)が公開となる。
2014年5月28日更新 藤井竜太朗