全米映画ランキング : 2011年9月30日~2011年10月2日
全米映画ランキング:2011年10月3日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2011年9月30日~2011年10月2日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | Dolphin Tale | 2 | 14,245,000 | 37,516,000 | |
2 | 2 | Moneyball | 2 | 12,500,000 | 38,469,000 | |
3 | 1 | The Lion King | 2 | 11,100,000 | 79,700,000 | |
4 | 初 | 50/50 | 3 | 8,848,000 | 8,848,000 | |
5 | 初 | CourageousTriStar | 1 | 8,800,000 | 8,800,000 | |
6 | 初 | Dream House | 1 | 8,209,185 | 8,209,185 | |
7 | 4 | Abduction | 2 | 5,650,000 | 19,139,188 | |
8 | 初 | What's Your Number? | 1 | 5,600,000 | 5,600,000 | |
9 | 6 | Contagion | 4 | 5,040,000 | 64,702,000 | |
10 | 5 | Killer Elite | 2 | 4,855,000 | 17,425,000 |
「Dolphin Tale」が首位に。クレイグ&ワイズ「Dream House」は6位デビュー
4本の新作がランクインするも上位には食い込めず、全体的に低調だった先週末の全米ボックスオフィス。約1420万ドルの興収で首位に立ったのは、口コミで人気が拡がっていた公開2週目の「Dolphin Tale」だった。
同作の10日間の累計興収は約3750万ドル。最終興収は8000万ドルあたりになりそう。2位は前週と同じブラッド・ピット主演「マネーボール」。こちらの10日間の累計興収は約3850万ドル。「Dolphin Tale」同様、8000万ドルが最終興収の目安になるが、オスカーに絡めば1億ドルに届く可能性もある。ちなみに昨年のほぼ同時期に公開されたソニー配給、アーロン・ソーキン脚本のオスカー候補作「ソーシャル・ネットワーク」の最終興収は約9700万ドルだった。
3位は「ライオン・キング3D」。前週の約50%の興収と落ち込んだが、17日間の累計興収約7900万ドルは見事。「ライオン・キング」は2Dと3Dをあわせると興収が約4億780万ドルとなり、全米歴代10位となった。
4位から6位までは初登場の作品。4位は、27歳の若さで生存率50%というガンの宣告をされた青年の闘病の日々を描いた、ジョセフ・ゴードン=レビット主演のコメディドラマ「50/50 フィフティ・フィフティ」。オープニング興収1000万ドルに満たない低調なスタートとなったが、作品の評価は高く、オスカーに絡む可能性もある。共演にセス・ローゲン、アンジェリカ・ヒューストン、ブライス・ダラス・ハワード、「マイレージ、マイライフ」のアナ・ケンドリック。監督は「The Wackness」(08)でサンダンス映画祭観客賞を受賞したジョナサン・レビン。
5位は、4人の警察官の勇気を描いた、牧師アレックス・ケンドリックの宗教ドラマ「Courageous」。今回は06年の「フェイシング・ザ・ジャイアント」同様、ケンドリック自ら監督と主演を兼任している。
そして6位デビューとなってしまったのが、同作の夫婦役での共演がきっかけで結婚したダニエル・クレイグ&レイチェル・ワイズ主演のサスペンス・ホラー「Dream House」。ニューヨークで成功した出版社の重役(クレイグ)が家族と共にニューイングランドの豪邸に引っ越したが、その家には家族が虐殺された過去があった……というありきたりなプロットがまずかったのか、批評家、観客の双方から総スカンを食らっている。監督はアイルランド出身の名匠ジム・シェリダン。共演にナオミ・ワッツ、イアイアス・コーティーズ、マートン・ソーカス。
その他、8位にはアンナ・ファリス、クリス・エバンス共演のラブコメ「What's Your Number?」がランクインしたが、こちらも低評価の苦しいスタートとなった。
今週はジョージ・クルーニー監督・出演、ライアン・ゴスリング主演の政治ドラマ「The Ides of March」、ヒュー・ジャックマン主演のSFアクションドラマ「リアル・スティール」が公開となる。
2011年10月3日更新 藤井竜太朗