全米映画ランキング : 2011年9月2日~2011年9月4日
全米映画ランキング:2011年9月5日発表(毎週月曜日更新)
全米週末興行成績:2011年9月2日~2011年9月4日
(金額・順位は確定前のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.
順位 | 先週 | タイトル「邦題」/配給(日本配給) | 上映週 | 週末の興収 | 累計興収 | |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | The Help | 4 | 14,209,000 | 118,600,000 | |
2 | 初 | The Debt | 1 | 9,677,278 | 11,500,000 | |
3 | 初 | Apollo 18 | 1 | 8,700,000 | 8,700,000 | |
4 | 初 | Shark Night 3D | 1 | 8,640,000 | 8,640,000 | |
5 | 3 | Rise of the Planet of the Apes | 5 | 7,800,000 | 160,024,693 | |
6 | 2 | Colombiana | 2 | 7,400,000 | 22,000,000 | |
7 | 5 | Our Idiot Brother | 2 | 5,182,000 | 15,917,000 | |
8 | 4 | Don't Be Afraid of the Dark | 2 | 4,941,355 | 16,381,544 | |
9 | 6 | Spy Kids: All the Time in the World in 4D | 3 | 4,637,000 | 29,036,000 | |
10 | 7 | The Smurfs | 6 | 4,000,000 | 131,953,000 |
「The Help」V3。ミレン&ワーシントン共演の「The Debt」は2位スタート
サマーシーズンが終わり、レイバーデイ(労働者の日)を迎えた全米ボックスオフィス。3本の新作が公開された先週末は、過去2週間首位をキープしていた「The Help」がそのまま居座り、約1420万ドルの興収でV3を果たした。
3週連続の首位は昨年7月公開の「インセプション」以来の記録。「The Help」の累計興収は約1億2000万ドルとなり、1億5000万ドル超えを確実にした。すでにオスカーノミネート確実の声が上がっており、来春の賞レースシーズンの再上映を併せると2億ドル超えも十分に考えられる。
約970万ドルの興収で2位デビューとなったのはヘレン・ミレン、サム・ワーシントン共演のスパイスリラー「The Debt」。1965年、イスラエルの諜報機関モサドの工作員男女3人がナチスの残党を暗殺するミッションを成功させる。その後3人は退官後も政府から尊敬の眼差しを集めていたが、約30年後の97年、ある出来事を契機にそのミッションの真相が明らかになり……という2つの時代を行き来するストーリー。オリジナルは「Ha-Hov」という07年製作のイスラエル映画で、そのリメイク権をマシュー・ボーン(「キック・アス」「X-MEN ファースト・ジェネレーション」)が買い、脚本をリライト。それを「恋におちたシェイクスピア」のジョン・マッデン監督が映像化した。レビューはまずまずだが、「The Help」のようにオスカー候補確実というわけではないようだ。出演は上記2名のほか、ジェシカ・チャステイン、トム・ウィルキンソン、シアラン・ハインズ、マートン・ソーカス。
初登場3位は、「ウォンテッド」「ナイトウォッチ」のティム―ル・ベクマンベトフ製作によるSFスリラー「Apollo 18」。歴史では計画そのものがキャンセルされたことになっているアポロ18号が、実は1974年、NASAにより極秘に発射されて月面調査をしていたが、そこでクルーたちが地球外生命体に襲われていたという内容。批評家からはかなり激しく叩かれており、苦しいスタートとなった。
ほぼ同成績で4位デビューの「Shark Night 3D」も苦しいスタート。巨大鮫と若者たちの死闘を描くタイトル通りのわかりやすい内容だが、こちらも批評家からは徹底的に叩かれており、3000万ドル以上のグロス(最終興収)は期待できそうもない。
今週末は、スティーブン・ソダーバーグ監督によるオールスター感染パニック映画「Contagion」(出演:マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロウ、ケイト・ウィンスレット、エリオット・グールド他)に、トム・ハーディ主演の家族ドラマ「Warrior」が公開に。
2011年9月5日更新 藤井竜太朗