フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
ドイツのケルンで生まれ、ベルリンやフランクフルト、ベルギー・ブリュッセル、アメリカ・ニューヨークで子ども時代を過ごす。ロシア・サンクトペテルブルグでロシア語を学んだ後、オックスフォード大学で哲学、政治、経済を専攻する。96年からリチャード・アッテンボロー監督に師事。翌年ドイツに戻り、ミュンヘンのユニバーシティ・オブ・テレビジョン・アンド・フィルムに入学。以降、数々の短編作品を撮りあげる。06年、東ドイツの秘密警察の諜報員を主人公にしたヒューマンドラマ「善き人のためのソナタ」で長編監督デビューを果たし、アカデミー外国語映画賞を受賞する。監督第2作目「ツーリスト」(10)ではジョニー・デップとアンジェリーナ・ジョリーの豪華共演を演出した。