ミア・ハンセン=ラブ
仏パリ出身。17歳のときオリビエ・アサイヤス監督と出会い、同監督の「8月の終わり、9月の初め」(98)で俳優デビュー。続いて「感傷的な運命」(00)にも出演し、その頃から公私ともにパートナーとなる。映画批評誌「カイエ・デュ・シネマ」に寄稿する傍ら映画製作を志し、2004年に短編「Après mûre réflexion」を発表。長編第1作「すべてが許される」(06)に続き、身近な独立系映画プロデューサーの死という実体験をもとに29歳の若さで撮り上げた「あの夏の子供たち」(09)でカンヌ国際映画祭ある視点部門の審査員特別賞を受賞した。イザベル・ユペールを主演に迎えた「未来よ こんにちは」(16)でベルリン国際映画祭の最優秀監督賞(銀熊賞)を受賞。スウェーデンの巨匠イングマール・ベルイマンが愛した島を舞台に据えた「ベルイマン島にて」(21)はカンヌのコンペティション部門に出品された。