山本又一朗 : ウィキペディア(Wikipedia)

山本 又一朗(やまもと またいちろう、1947年10月25日ジ・アニメ(近代映画社)1984年12月号「アニメ人間インタビュー」130 - 133頁 - )は、日本の映画プロデューサー。鹿児島県出身。トライストーン・エンタテイメント代表取締役会長。水島 力也(みずしま りきや)の筆名で脚本家としても活動している。諸外国で、マタ・ヤマモト (Mata Yamamoto) として知られる。

経歴

1966年東京都立新宿高等学校卒業東進「憧れの職業を追え」映画プロデューサー編 後、小学館の漫画雑誌編集部で1年半ほどアルバイトで勤めた縁から、さいとう・プロダクションに入社する。さいとう・プロダクション退職後、23歳でハリウッドのプロデューサーに出会い映画製作へ進むことを決める。1970年代はじめに漫画家小山ゆうのマネージャーを務め『いきなり新連載2』(JICC出版局、1993年2月20日発行)掲載の小山ゆうのインタビューによる。、のちにテレビドラマ『子連れ狼』(日本テレビ系)などの企画やプロデュースを担当する。1970年代後半から1990年代前半にかけて『太陽を盗んだ男』、『がんばれ!!タブチくん!!』、『ベルサイユのばら』(実写版)、『ゴルゴ13』(アニメ映画)、『小説吉田学校』、『』、『ザ・オーディション』、『愛・旅立ち』などの作品を製作して発表した 山本又一朗が「郎」なのは元記事見出しの誤り、記事中は正しく「朗」。。

1993年に映画制作とマネジメント会社のトライストーン・エンタテイメントを設立して代表取締役を務める。

1996年にロサンゼルスで を設立し、アメリカでアニメ市場開拓に尽力する。同社がリリースしたアニメ映画『バンパイアハンターD』はビルボードのトップDVDセールスチャートで初登場7位、総売上は50万枚以上のヒット作となった。

2023年にトライストーン・エンタテイメントの社長職を小栗旬に禅譲し、自らは会長に就いた。

人物

豪放磊落な人物として知られ、2022年2月ごろから東谷義和が自社の所属タレントについて「暴露」した際に「法的措置は全然考えていない。全ネタからしたら大したことはない。」「(東谷は)人間力がある。」と週刊誌の取材に対して述べる。のちに所属タレントが東谷を刑事告訴した裁判で、山本は、同被告について「思考回路がどうかしている」と供述している。

さいとう・プロダクションで同僚として机を並べていた小池一夫は、初期の代表作『高校生無頼控』の中で山本をモチーフとした山本又一郎、又二郎、又三郎の三兄弟のキャラクターを創造している。映画化されて郷鍈治が又一郎を演じた。

担当作品

映画

製作

  • がんばれ!!タブチくん!!(1979年)
    • がんばれ!!タブチくん!!あぁツッパリ人生(1980年)
    • がんばれ!!タブチくん!!激闘ペナントレース(1980年)
  • 太陽を盗んだ男(1979年)
  • ベルサイユのばら(1979年、実写版)
  • アメリカン・バイオレンス(1981年、日本とアメリカの合作)
  • ゴルゴ13(1983年)
  • プロ野球を10倍楽しく見る方法(1983年)
    • プロ野球を10倍楽しく見る方法PART2(1984年)
  • 小説吉田学校(1983年)
  • ザ・オーディション(1984年、四人組女性アイドルグループ、セイントフォーを描いたアイドル映画)
  • 愛・旅立ち(1985年、公開当時交際が噂された近藤真彦中森明菜が共演し話題となった)
  • (1985年、日本未公開)
  • 宇宙からの帰還(1985年、製作指揮兼任。日本とアメリカの合作)
  • GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦(1986年)
  • あいつに恋して(1987年、島崎保久の自伝の映画化、森高千里のデビュー作)
  • 日本殉情伝 おかしなふたり ものくるほしきひとびとの群(1988年、監督:大林宣彦、主演:竹内力
  • ウインズ(1992年、監督:キャロル・バラード、主演:マシュー・モディーン、日本とアメリカの合作)
  • バンパイアハンターD(2000年)

プロデューサー

  • あずみ(2003年、水島力也名義で脚本兼任)
    • あずみ2 Death or Love(2004年、水島力也名義で脚本兼任)
  • クローズZERO(2007年)
    • クローズZEROII(2009年)
    • クローズEXPLODE(2014年、水島力也名義で脚本兼任)
  • 僕の彼女はサイボーグ(2008年)
  • TAJOMARU(2009年、水島力也名義で脚本兼任)
  • シュアリー・サムデイ(2010年)
  • ルパン三世(2014年、水島力也名義で脚本兼任)
  • 新宿スワン(2015年)
    • 新宿スワンII(2017年)

企画

  • 鬼輪番(1974年)
  • 神田川(1974年)
  • 獣兵衛忍風帖 龍宝玉篇(2003年)

テレビドラマ

  • 子連れ狼(1973年から1976年、日本テレビ系)
  • 純愛山河 愛と誠(1974年-1975年、東京12チャンネル系)

オリジナルビデオ

  • バイオ・ハンター(1995年)
  • サイコダイバー 魔性菩薩(1997年)
  • 支配者の黄昏 TWILIGHT OF THE DARK MASTER(1998年)

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/23 15:51 UTC (変更履歴
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