マイケル・デュドク・ドゥ・ビット
オランダ出身のアニメーション作家。スイスとイギリスの美術大学でエッチングとアニメーションを学んだ後、スペインでアニメーターとしてキャリアをスタート。1980~90年代にかけてフリーランスで活動し、ディズニー・アニメーション「美女と野獣」(91)にはストーリーボード・アーティストとして、「ファンタジア2000」(00)にはアニメーターとして参加した。世界各国で大手企業のCMを多数制作し高い評価を得る一方で、短編アニメを監督するようになる。「掃除屋トム」(92)を経て、「お坊さんと魚」(94)がアカデミー短編アニメーション賞にノミネートされ、「岸辺のふたり」(00)で同賞に輝く。8年の年月をかけて完成させた初の長編作品「レッドタートル ある島の物語」(16)は第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で特別賞を受賞した。絵本作家でもあり、欧米の美術大学や専門学校で後進の育成にもあたっている。