ジェイソン・ステイサム : ウィキペディア(Wikipedia)
ジェイソン・ステイサム(Jason Statham、1967年7月26日 - )は、イギリスの俳優、元飛び込み選手。ジェイスン・ステイサムと表記されることもある。身長178 cm、体重75-88 kg。
来歴
イングランドのダービーシャー出身。水泳の飛込競技の元選手で、イギリス代表チームに所属していた。 1992年に飛込競技を引退し、ファッションモデルに転向した。ネット上や紙面においてバルセロナオリンピックへ出場したとの記述が見られるが、当時のオリンピックイギリス代表チームにはジェイソン・ステイサムの名前はなく噂が一人歩きしたものだと思われる。誕生日について「1972年生まれ」と「1967年生まれ」の二つの説があったが、2013年に1967年7月26日と公言している。
1998年に映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』で俳優デビューを果たす。これは、当時モデル契約していたブランド“フレンチ・コネクション”がこの映画のスポンサーになった事がきっかけであった。
『ザ・ワン』でジェット・リーとの共演を機にアクション俳優としての幅を広げ、『トランスポーター』シリーズや『アドレナリン』などアクション俳優としての地位を確立した。そして2010年に公開された『エクスペンダブルズ』では、往年のアクション俳優シルベスター・スタローン演じる傭兵バーニー・ロスの相棒兼右腕のリー・クリスマス役に抜擢され、肉体派アクションだけでなく見事なナイフ捌きも披露し、これを好演した。大ヒットした第1作に続き、2012年公開の『エクスペンダブルズ2』においても引き続き同役で出演し、前作では顔見せ程度のカメオ出演だったアーノルド・シュワルツェネッガーやブルース・ウィリスらとも共演を果たしている。 また、2008年公開の『デス・レース』撮影前には海軍特殊部隊と共に週6日の肉体トレーニングを10週間に渡って行ったエピソードがある。
スタントなしで演じることが多く、2012年のインタビューではアクションシーンについて問われた際「俳優として、すべてのシーンに責任があると思っている。もちろんアクションシーンもね。だから、そこだけを他人に任せるというのは、ちょっと違う気がする。可能な限り自分で演じ、その緊迫感で表現できることが大事だと思うんだ」と述べている。『キラー・エリート』ジェイソン・ステイサム インタビュー 2012年5月17日 ムービーコレクション
私生活
結婚歴は一度もなく、2004年からイギリスのモデルのケリー・ブルックと交際していたが、破局。 2010年4月から同じくイギリスのモデルで20歳下のロージー・ハンティントン=ホワイトリーと交際している。 2017年6月24日、ハンティントン=ホワイトリーとの間に第一子となる男児が誕生し、ジャック・オスカー・ステイサム(Jack Oscar Statham)と命名した。https://www.instagram.com/p/BV4xTuyj7De/?hl=ja 2022年には第二子となる娘が誕生。
フィルモグラフィ
年 | 題名 | 役名 | 備考 | 吹き替え |
---|---|---|---|---|
1998 | ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズLock, Stock and Two Smoking Barrels | ベーコン | デビュー作 | 山路和弘 |
2000 | スナッチSnatch. | ターキッシュ | 山路和弘(ソフト版)中井和哉(BD新録版) | |
Turn It Up | ミスター・B | |||
2001 | ゴースト・オブ・マーズGhosts of Mars | ジェリコ・バトラー | 内田直哉 | |
ザ・ワンThe One | エバン・ファンチ | 諸角憲一(ソフト版)立木文彦(テレビ東京版) | ||
ミーン・マシーンMean Machine | モンク | 丸山純路 | ||
2002 | トランスポーターThe Transporter | フランク・マーティン | 山路和弘(ソフト版)木下浩之(テレビ朝日旧録版)井上和彦(テレビ朝日新録版) | |
2003 | ミニミニ大作戦The Italian Job | ハンサム・ロブ | 内田直哉 | |
2004 | コラテラルCollateral | 空港の男 | カメオ出演 | 古田信幸 |
セルラーCellular | イーサン・グリアー | 宝亀克寿(ソフト版)谷口節(テレビ朝日版) | ||
2005 | トランスポーター2Transporter 2 | フランク・マーティン | 山路和弘(ソフト版)井上和彦(テレビ朝日版) | |
リボルバーRevolver | ジェイク・グリーン | 山路和弘 | ||
エクスタシーLondon | ベイトマン | 山野井仁 | ||
2006 | カオスChaos | クエンティン・コナーズ | 田中正彦 | |
ピンクパンサーThe Pink Panther | イブ・グリュアム | カメオ出演 | (台詞なし) | |
アドレナリンCrank | シェブ・チェリオス | 山路和弘 | ||
2007 | ローグ アサシンWar | ジョン・クロフォード | 立木文彦 | |
2008 | デス・リベンジIn the Name of the King: A Dungeon Siege Tale | 農民(ファーマー) | 東地宏樹 | |
バンク・ジョブThe Bank Job | テリー・レザー | 山路和弘 | ||
デス・レースDeath Race | ジェンセン・エイムズ | |||
トランスポーター3 アンリミテッドTransporter 3 | フランク・マーティン | 山路和弘(ソフト版)井上和彦(テレビ朝日版) | ||
2009 | Crank: High Voltage | シェブ・チェリオス | 山路和弘 | |
2010 | ロシアン・ルーレット13 | ジャスパー・バッジェス | ||
エクスペンダブルズThe Expendables | リー・クリスマス | |||
2011 | ノミオとジュリエットGnomeo and Juliet | タイボールト | 日本未公開声の出演 | |
メカニックThe Mechanic | アーサー・ビショップ | 山路和弘 | ||
ブリッツBlitz | トム・ブラント | |||
キラー・エリートKiller Elite | ダニー・ブライス | |||
SAFE/セイフSafe | ルーク・ライト | |||
2012 | エクスペンダブルズ2The Expendables 2 | リー・クリスマス | ||
2013 | PARKER/パーカー Parker | パーカー | ||
ワイルド・スピード EURO MISSIONFast & Furious 6 | デッカード・ショウ | カメオ出演 | ||
ハミングバードHummingbird | ジョゼフ・スミス / ジョーイ・ジョーンズ | |||
バトルフロントHomefront | フィル・ブローカー | |||
2014 | エクスペンダブルズ3 ワールドミッションThe Expendables 3 | リー・クリスマス | ||
2015 | ワイルドカードWild Card | ニック・ワイルド | ||
ワイルド・スピード SKY MISSIONFast & Furious 7 | デッカード・ショウ | |||
SPY/スパイSpy | リック・フォード | 日本劇場未公開 | ||
2016 | Mechanic: Resurrection | アーサー・ビショップ | ||
2017 | ワイルド・スピード ICE BREAKThe Fate of the Furious | デッカード・ショウ | ||
2018 | MEG ザ・モンスターThe Meg | ジョナス・テイラー | ||
2019 | ワイルド・スピード/スーパーコンボFast & Furious Presents: Hobbs & Shaw | デッカード・ショウ | ||
2021 | キャッシュトラックWrath of Man | パトリック・“H”・ヒル / ハーグリーヴズ | ||
ワイルド・スピード/ジェットブレイクFast & Furious 9 | デッカード・ショウ | クレジットなし | ||
2023 | オペレーション・フォーチュンOperation Fortune: Ruse de guerre | オーソン・フォーチュン | 兼製作 | |
ワイルド・スピード/ファイヤーブーストFast X | デッカード・ショウ | |||
MEG ザ・モンスターズ2Meg 2: The Trench | ジョナス・テイラー | |||
エクスペンダブルズ ニューブラッドExpend4bles | リー・クリスマス | 兼製作 | ||
2024 | ビーキーパーThe Beekeeper | ミスター・クレイ | ||
2025 | レヴォンズ・トレード (仮題)Levon's Trade | レヴォン・ケイド | ||
TBA | Munity | コール・リード | ||
Baltasar Kormákur's Movie | メイソン |
日本語吹き替え
ステイサムのデビュー作である『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』以降、ほぼ全ての作品を山路和弘が担当し、専属(フィックス)となっている。
山路とステイサムの地声は非常に似ており、 山路自身もステイサムの吹き替えをするにいたっては、「特に何も考えなくてもステイサムの吹き替えはやりやすい」とコメントしている。他にもステイサムについて山路は、自身のブログにて「あの役者はいいねぇ。無駄な芝居をしない。獣のような動きと身体」と述べるほど非常に気に入っている。 山路自身、数多くの俳優の声を担当しているが、「ステイサムが一番自分に近い声ですし、作ることなく、感情の動きにあわせて自然に演じることができる俳優なんです」とインタビューで語っている。 なお、山路は一番好きなステイサムの映画として、『アドレナリン』を挙げている 。
現在ではアニメでステイサムを意識したキャラクターにも山路が起用されることもあるほか、 最新作のキャスト発表時には山路がコメント内でステイサムをテーマにしたインターネット・ミームについても触れるなど、更にステイサムとの関わりが深くなっており、 その後は、山路自身もステイサムに対して「大好きな俳優さんなので、毎回のように吹替を任せていただけることをうれしく思っています」「長らく演じさせてもらえて本当に良かったです」と語るなど愛着を示しており、ステイサムの魅力については「こどもみたいな笑顔が好き」と語っている(詳しくは山路の記事におけるステイサムの項を参照)。
山路以外にも、過去に井上和彦、内田直哉、立木文彦、東地宏樹、木下浩之、山野井仁、中井和哉などが声を当てたこともあった。
注釈
出典
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/11/12 09:10 UTC (変更履歴)
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.