フロリアン・ゼレール
フランス出身。2002年、22歳でデビュー小説「Neiges artificielles」を発表する。以降、パリ政治学院で文学を教えながら小説家、劇作家として活躍し、2004年に小説「La Fascination du pire」でフランスの最も権威ある文学賞のひとつであるアンテラリエ賞を受賞。2012年、戯曲「Le Pere」で認知症の父とその介護を務める娘の絆と喪失を描き、仏演劇界の最高賞として知られるモリエール賞作品賞を受賞、ローレンス・オリビエ賞とトニー賞でも作品賞の候補となった。同作の映画化「ファーザー」(20)ではアンソニー・ホプキンスとオリビア・コールマンを主演に迎え、自らメガホンをとって長編映画監督デビュー。脚本はクリストファー・ハンプトンと共同で執筆し、ゴールデングローブ賞の最優秀作品賞と最優秀脚本賞にノミネートされた。舞台版は日本でも2019年に上演されている。