キム・ジウォン : ウィキペディア(Wikipedia)
キム・ジウォン(、1992年10月19日 - )は、韓国の女優。ソウル特別市出身。東国大学演劇学部卒業。 身長164cm、血液型A型。
来歴
2005年、中学1年生の時に母方の親戚が住んでいたアメリカ合衆国イリノイ州シカゴで約1年の留学を経験。
2007年、アメリカから帰国後、中学3年生時にスカウトされ、2008年からLION MEDIAに所属。
2010年、BIGBANGとともに「ロリポップ」のCMに出演しデビュー。その後、清涼飲料水のCMで一躍有名になる。
2011年頃から女優活動を始め、ドラマ『ハイキック3 -短足の逆襲-』ではOSTにも参加し、「Over the rainbow」を歌った。
デビュー当時は歌手志望で、同じ事務所で歌手のユンナのバック・ボーカルやピアノとして"JessicaK"の芸名で練習生生活を送っていた。 2012年、エイベックスエンターテイメントを通して日本で歌手デビューする計画だったが、実現しなかった。
2013年、ドラマ『相続者たち』のユ・ラヘル役で知名度を上げる。この作品でSBS演技大賞ニュースター賞を受賞する。
2014年からキングコングエンターテインメント(現・キングコング by STARSHIP)に移籍。
2016年、最高視聴率41.6%を記録したドラマ『太陽の末裔』でメインキャストの1人である軍医ユン・ミョンジュ役を演じ本格的に人気女優の仲間入りを果たし、数々の賞を受賞。このドラマ以降CM出演も急増した。
2017年、パク・ソジュンと共演した『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』ではヒロインを務めコメディエンヌとしての才能を開花。劇中での彼女の愛嬌シーンが大人気となり、歌手のIUやペ・スジを筆頭に、彼女のセリフのモノマネが流行した。
2020年、S.A.L.Tエンターテインメントに移籍。
2022年4月、『私の解放日誌』で主演を務め、劇中での「私を崇めて」という彼女のセリフが話題となる。この作品の演技により、第59回百想芸術大賞でTV部門「最優秀演技賞(女性)」にノミネートされる。
2022年6月、S.A.L.Tエンターテインメントとの専属契約終了し、9月にHighZium studioに移籍。
2024年、キム・スヒョンとW主演を務めた『涙の女王』では全国視聴率24.9%というtvN歴代最高視聴率を記録。 Netflixの英語以外のテレビ番組ランキングで初公開から15週間連続でランクインし、国内外で大成功を収める。 本作での彼女の深みのある繊細な演技は批評家から絶賛され、大衆文化評論家のチョン・ドクヒョンは、彼女を「優雅で美しく、他に並ぶものがない尊敬すべき女優」と評した。
本作出演以降、様々なメディアから「ロコ(コマンティック・コメディの略称)女王」と呼ばれるようになる。また、本作の出演により彼女は韓国四大脚本家キム・ウンスク、イム・サンチュン、パク・ヘヨン、パク・ジウン (脚本家)の作品に出演した唯一の俳優となる。
同年9月、ブルガリのアンバサダーに任命され、同ブランド初の韓国人ハウスアンバサダーとなる。
2025年10月、韓国で最も名誉のある芸術文化賞である大韓民国大衆文化芸術賞国務総理表彰を受賞。
人物
家族関係
- 家族ととても仲が良く、現在も独立せず両親と一緒に生活をしている。2歳年上の姉がおり、撮影がない時は自宅で姉との会話を楽しむ。
- 厳格な両親のもと幼い頃から礼儀作法を重視し育てられた。そのため、撮影現場では礼儀正しく、低姿勢ということで知られている。
特徴
- 幼少期は左利きであったが、右利きのトレーニングを受け現在は両利き。本人は文字を書く時、食事の時は左利き、絵を描くときは右利きだが、作品内ではシーンに合わせて利き手を使い分ける。
- 幼少期の夢は幼稚園の先生、教会のピアノ伴奏者。
- 練習生時代に約3年間ボーカル、ダンス、ピアノ、作詞作曲、日本語の訓練を受けており、現在も優れた歌唱力や日本語を流暢に話す姿を披露することがある。
性格
- MBTIはINFPだが、『涙の女王』撮影期間中だけ役の影響を受けINTPに変わったことを明かしている。
- 役柄では気の強い女性を演じることが多くクールな印象であるが、実際は謙虚でおっとりとした優しい性格である。
- 真面目な努力家としても有名で、『太陽の末裔』での共演者チングは、彼女のことを「完璧主義者」と評している。『都会の男女の恋愛法』では幼少期に温泉で溺れかけた経験から水恐怖症であったのにも関わらず、水泳を習いサーフィンのシーンに挑戦した。『涙の女王』の撮影時には、1年間徹底的な食事管理を行い、中華料理を禁止していたことを明かしている。
私生活
- 私生活では、プライベートを重視しており、コスモポリタン・コリアのインタビューで「仕事と私生活は分けています。視聴者にはキャラクターだけに集中してほしいと思っています。」と語っている。
- 趣味は、読書、音楽鑑賞、イラスト・メモを書くこと、雷雨の音を聞くことで家で過ごすことを好む。2024年には最近の趣味としてウクレレをあげ、日本でのファンミーティングで"犬のおまわりさん"、宇多田ヒカルさんの“First Love”の弾き語りを披露し、会場を盛り上げた。
- 普段する運動はピラティス、ジム。
出演
ドラマ
主演作は太字
- ミセス・サイゴン(2008年、KNN) - ヘリョン 役
- ハイキック3 -短足の逆襲-(2011年、MBC) - キム・ジウォン 役
- What's up?(2011年、MBN) - パク・テイ 役
- 花ざかりの君たちへ For You Full Blossom(2012年、SBS) - ソル・ハンナ 役
- 恋愛に期待して(2013年、KBS2) - チェ・セロム 役
- 相続者たち(2013年、SBS) - ユ・ラヘル 役
- 私が結婚する理由(2014年、KBS2) - キム・ジヨン 役
- ワン・サニーデイ(2014年、WEB)
- カプトンイ(2014年、tvN) - マ・ジウル役
- 身分を隠せ(2015年、tvN) - ミン・テヒ 役 ※カメオ出演
- 君を愛した時間、7000日(2015年、SBS) ※第2話に写真のみの出演
- 太陽の末裔(2016年、KBS2) - ユン・ミョンジュ 役
- ロマンス アイルランド(2016年、中国午後TV) - ユナ 役
- サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜(2017年、KBS2) - チェ・エラ 役
- ミスター・サンシャイン(2018年、tvN) - キム・ヒジン 役 ※特別出演
- アスダル年代記(2019年、tvN) - タニャ 役
- 都会の男女の恋愛法(2020年、kakaoTV)- イ・ウノ役
- 私の解放日誌(2022年、JTBC)- ヨム・ミジョン 役
- 涙の女王(2024年、tvN) - ホン・ヘイン 役
映画
- ロマンティック・ヘブン(2011年) - チェ・ミミ 役
- 怖い話(2012年) - キム・ジウォン 役
- 怖い話2(2013年) - サ・タンヒ 役
- 朝鮮名探偵3(2018年) - ウォリョン 役
バラエティ
- 夜鬼(2018年、JTBC)
- SBSテレビ芸能(2018年、SBS)
MC
- 2016 KBS演技大賞(2016年)
CM・広告
- LG Cyon「ロリポップ」(2010年) - with BIGBANG
- 東亜大塚「オランC」(2010年)
- クリーン&クリア(2010年) - with 少女時代ソヒョン、クリスタル
- サムスン(2010年)
- Tous Les Jours(2010年) - with ウォンビン
- CLRIDE.n(2010年) - with ソンジュン
- Hazzy's(2011年)
- S.T.L(2011年)- with キム・テウォン
- thyren(2012年)
- クラウン製菓(2013年)
- Dr.G(2014年)
- Lonsdale(2015年) - with チ・チャンウク
- 南陽乳業(2016年)
- CJ ONEカード(2016年)
- スターフィールド河南ユニオン・スクエア(2016年)
- カムツス(2016年)
- サムスン RAVENOVA(2016年)
- IBCジュエリー(2016年)
- KT(2016年)
- 신한카드 FAN 클럽(2016年)
- キンバリー(2016年)
- アローゴールドD(2016年)
- オプティカル(2017年)
- ピングレ(2017年)
- アロドールドD(2017年)
- ポールヒューマン(2017年)
- J.ESTINA CO.Ltd(2017年)
- 健康保険審査評価院(2017年)
- Kia Ray(2017年)
- MADIHEAL(2017年 - 2021年)- with ヒョンビン
- MAKE HEAL マスクパック(2018年)- with チェ・ジウ
- ベーシックハウス(2018年)
- ポストグラノーラ(2018年)
- キリン一番搾り(2018年)
- グッドベース(2019年)
- KGC GoodBASE(2019年)
- 農心 辛ラーメン(2019年)
- ロッテ七星飲料 チョウムチョロム (2024年)
- ハンファ損害保険 (2024年)
- JW中外製薬「フレンズ・アイドロップ」(2024年)
ミュージック・ビデオ
- Younha「Gossip Boy」(2008年)
- ペク・スンヘン「Until the sun Rises」(2012年)
イベント
雑誌
- 「InStyle」2013年8月号
- 「InStyle」2013年12月号
- 「GRAZIA」4月1号(通巻第74号)
- 「Singles」2016年5月号
- 「bnt」2016年6月号
- 「SURE」2016年7月号
- 「COSMOPOLITAN」2018年2月号
- 「GRAZIA」2018年9月号
- 「BAZAAR」2019年6月号
- 「Esquire」2021年4月号
賞とノミネート
受賞
- 2013年「SBS演技大賞 新人賞」(『相続者たち』)
- 2016年「KBS演技大賞 新人賞」(『太陽の末裔』)
- 2016年「KBS演技大賞 ベストカップル賞」(『太陽の末裔』)
- 2016年「KBS演技大賞 ミニシリーズ部門女性最優秀演技賞」(『太陽の末裔』)
- 2016年「第5回アジア太平洋スターアワード 最優秀助演女優賞」(『太陽の末裔』)
- 2016年「第1回Asia Artist Awards ドラマ部門ベストセレブリティ賞」(『太陽の末裔』)
- 2017年「KBS演技大賞 優秀演技賞」(『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』)
- 2017年「KBS演技大賞 ネチズン賞」(『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!』)
- 2017年「KBS演技大賞 ベストカップル賞」(『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!』)
- 2024年「ブランド・オブ・ザ・イヤー 年間最優秀女優賞 」(『涙の女王』)
- 2024年「第15回KOREA DRAMA AWARDS ベストカップル賞」(『涙の女王』)
- 2024年「第15回KOREA DRAMA AWARDS 最優秀女優賞」(『涙の女王』)
- 2024年「第15回KOREA DRAMA AWARDS ホットスター賞」(『涙の女王』)
- 2025年「iMBCアワード 最優秀女優賞」(『涙の女王』)
- 2025年「Korea First Brand Awards 最優秀女優賞」(『涙の女王』)
- 2025年「大韓民国大衆文化芸術賞 国務総理表彰受賞」(『涙の女王』)
ノミネート
- 2014年「Asia Rainbow TV Awards 最優秀助演女優賞」(『相続者たち』)
- 2016年「第5回アジア太平洋スターアワード ベストカップル賞」(『太陽の末裔』)
- 2016年「Yahoo!アジアバズアワード アジア人気アーティスト賞」
- 2017年「KBS演技大賞 トップエクセレントアワード」(『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』)
- 2019年「第12回KOREA DRAMA AWARDS 優秀女優賞」(『アスダル年代記』)
- 2022年「APAN STAR AWARDS 優秀女優賞」(『私の解放日誌』)
- 2023年「百想芸術大賞 TV部門 最優秀演技賞(女性)」(『私の解放日誌』)
- 2024年「APAN STAR AWARDS 優秀女優賞」(『涙の女王』)
外部リンク
 出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/10/17 20:34 UTC (変更履歴)
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