朴性厚 : ウィキペディア(Wikipedia)

朴 性厚(パク・ソンフ、박성후) は、韓国のアニメーター、アニメ監督。株式会社E&H production代表取締役社長。釜山広域市出身。主に日本で活動している。

概要

小学生の頃に『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』を観て衝撃を受け、アニメーション業界で働くことを決める。

韓国では、中学と高校で芸術を学び、アニメーション学部のある大学に入学した。大学在学中、視野を広げるためにピクサー・アニメーション・スタジオのあるアメリカか『超時空要塞マクロス』を産んだ日本に留学することを決心する。結果的に手書きアニメーションの強さから留学先として日本を選び、千代田工科芸術専門学校に入学した。卒業後はスタジオコメットに入社し、「おねがいマイメロディ」などの制作に携わる。

アクションを得意とするアニメーター・演出家であり、作画枚数(フレーム)を少なく使う代わりに、カメラ視点を大きく振る手法を活用する。

かつてはC2CやGONZOを主な活動拠点としていたが、丸山正雄の目に留まりMAPPAで監督として『牙狼-GARO- -VANISHING LINE-』でデビューして以来、MAPPAをメインに2021年まで活動した。

2021年3月、アニメーションスタジオとしてE&H productionを設立し、代表取締役社長に就任。2022年には朴が10年間構想していた企画を基にしたオリジナルアニメーション「Project BULLET/BULLET(仮)」の制作を発表している。

人物

業界でも認められる実力者であり、『ゾンビランドサガ』のキャラクターデザインを担当したアニメーターである深川可純は、インタビューの中で彼を天才と表現した。

子どもの頃の好きなアニメは『ドラゴンクエスト』であり、後にスタジオコメットに参加することを選んだ理由の1つとなった。

お気に入りの映画の1つに『ドランクモンキー 酔拳』を挙げており、ジャッキー・チェンのファンである。

インスピレーションを与えた映画と俳優には、それぞれ『ダークナイト』と「ソン・ガンホ」の名を挙げている。

「もしも、アニメ業界で働いていないならば、旅人になるだろう」と『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』のインタビューの中で答えている。

サービス精神も旺盛であり、2020年9月27日には『THE GOD OF HIGH SCHOOL ゴッド・オブ・ハイスクール』を毎週レビューした韓国人YouTuberであるタンジノル(단지널)に感謝の意味で礼電を送った。

関連人物

よく一緒に作業するアニメーターには、平松禎史や、同じ韓国人アニメーターである金濟亨がいる。

2021年に朴が設立した株式会社E&H productionにはMAPPAで活躍したクリエイターが多く移籍しており、『呪術廻戦』『劇場版 呪術廻戦0』の副監督や『GRANBLUE FANTASY The Animation Season 2』の監督を務めた梅本唯、『体操ザムライ』監督で『ダンス・ダンス・ダンスール』助監督の清水久敏のほか、複数の作品でメインアニメーターを務めた佐野誉幸、西澤千恵、3D監督の申在勲、朴昌楫など多くのクリエイターとともに独立している。

参加作品

テレビアニメ

劇場アニメ

OVA

Webアニメ

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2024/08/02 22:44 UTC (変更履歴
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike and/or GNU Free Documentation License.

「朴性厚」の人物情報へ