早川千絵 : ウィキペディア(Wikipedia)

早川 千絵(はやかわ ちえ、1976年8月20日 - )は、日本の映画監督。開志専門職大学アニメ・マンガ学部教授。東京都出身。

来歴

ニューヨークの美大 スクール・オブ・ビジュアル・アーツを卒業後、テレビ東京の番組『モーニングサテライト』のニューヨーク支社でアシスタントとして働く。アメリカで出産し、数年を経て日本に帰国。

WOWOWの映画部で業務委託のデスクワークをこなしながら、30代半ばで、映画学校のENBUゼミナールに通い始める。卒業制作『ナイアガラ』が、2014年のカンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門に入選し、ぴあフィルムフェスティバルでもグランプリを獲得。オムニバス映画『十年 Ten Years Japan』の一編を監督後、WOWOWを退社。

2022年、長編映画監督デビュー作となった『PLAN 75』が第75回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品され、新人監督賞に当たるカメラ・ドールのスペシャル・メンション(特別表彰)を受賞。国内でもブルーリボン賞の監督賞を始めとする多数の賞を受賞した。

森ガキ侑大が主宰のクリエイター集団「クジラ」に所属。

2025年4月から開志専門職大学で、における、アニメ・マンガ学部の教授に就任した。

同年、『ルノワール』が5月開催の第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出される。

主な監督作品

映画

  • ナイアガラ(2014年)
  • BIRD(2016年)
  • 冬のメイ(2016年)
  • 十年 Ten Years Japan(2018年)
  • PLAN 75(2022年)長編デビュー監督作品。
  • ルノワール(2025年)

CM

  • WOWOW「WOWOW×あなた」(2023年7月 - )

ミュージック・ビデオ

  • HKT48「君とどこかへ行きたい」(2021年5月12日)

受賞歴 

  • 第36回 PFFアワード2014 グランプリ(『ナイアガラ』)
  • 第12回ウラジオストク国際映画祭 短編映画部門国際映画批評家連盟賞(『ナイアガラ』)
  • 2022年度
    • 第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品 カメラ・ドール特別表彰(『PLAN 75』)
    • 第63回テッサロニキ国際映画祭最優秀監督賞(『PLAN 75』)
    • 第44回ヨコハマ映画祭 新人監督賞(『PLAN 75』)
    • 第77回毎日映画コンクール - 脚本賞(『PLAN 75』)
    • 第73回芸術選奨新人賞(『PLAN 75』)令和4年度(第73回)芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞の決定について
    • 第65回ブルーリボン賞 監督賞(『PLAN 75』)
    • 第46回日本アカデミー賞 優秀脚本賞(『PLAN 75』)
    • 第20回シネマ夢倶楽部 推薦委員特別賞(『PLAN 75』)

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2025/04/28 12:02 UTC (変更履歴
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