スティーブン・プライス
英ノッティンガム出身。ハリウッド映画で音楽編集者や作曲家として活動している。ケンブリッジ大学卒業後、レコーディングスタジオで働き始め、プログラマーやアレンジャーとして経験を積む。作曲家トレバー・ジョーンズが手がけた映画音楽の演奏に参加し、アビーロード・スタジオで作曲家ハワード・ショアと出会ったことから、ショアが作曲家として携わった「ロード・オブ・ザ・リング」3部作の2作目「二つの塔」(02)と最終作「王の帰還」(03)の音楽編集を担当。「バットマン ビギンズ」(05)でも音楽編集に携わり、「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」(05)やボブ・ディランの半生を題材にした「アイム・ノット・ゼア」(07)では出演者に演奏を指導した。エドガー・ライト監督の「スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団」(10)の追加音楽で長編映画の作曲を担当するようになり、ライトが製作総指揮を務めた「アタック・ザ・ブロック」(11)で、初めて単独で長編映画の音楽を手がける。作曲家としては2作目となった13年の「ゼロ・グラビティ」でアカデミー作曲賞に初ノミネートされ、受賞を果たす。ライト監督作では「ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!」(13)、「アントマン(原題)」(15年全米公開予定)でも音楽を担当する。