川崎敬三
本名は陶山恵司。1954年、大映ニューフェースに合格し、「こんな奥様見たことない」で俳優デビュー。端正なルックスで「夜の河」(56)などで活躍し、57年の「哀愁列車」で初主演を務めた。「新婚七つの楽しみ」(58)や「初夜なき結婚」(59)などで若尾文子の相手役を好演し、山本富士子との共演も多かった。江利チエミ主演のTVドラマ「サザエさん」(65~67)でマスオ役を演じ、TVドラマのほか料理番組などにも出演。74年に始まったワイドショー「アフタヌーンショー」や後続の「新アフタヌーンショー」の司会で広く親しまれる。前者では、リポーターの山本耕一の口癖「そうなんですよ、川崎さん」を、漫才コンビ「ザ・ぼんち」が真似て流行語になった。90年、「世にも奇妙な物語」に出演以降、芸能界から遠ざかっていた。15年7月21日死去。享年82歳だった。