江波杏子
女優だった母・江波和子を幼い頃になくし、高校在学中の1959年、大映(現・角川映画)に13期ニューフェイスとして入社。翌60年、市川崑監督の「おとうと」で銀幕デビューする。初主演作「女の賭場」(66/田中重雄監督)で人気を博し、同作を含む「女賭博師」シリーズ(66~71)全17作で大映の看板女優として活躍する。71年の大映倒産をきっかけに活躍の場をTVドラマにも広げ、「非情のライセンス」(73~76)や、「Gメン’75」(78~82)などに出演。映画でも「津軽じょんがら節」(73)でキネマ旬報主演女優賞を受賞した。その後も、映画、TVドラマ、舞台で活躍を続け、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」(07)や、映画「食堂かたつむり」「相棒 劇場版2」(10)などに出演。近年の出演作に映画「桜、ふたたびの加奈子」「地獄でなぜ悪い」(ともに13)、「ぶどうのなみだ」(14)、「娼年」(舞台版16年、映画版18年)などがある。