川又昂 : ウィキペディア(Wikipedia)
川又 昻(かわまた たかし、1926年7月3日 - 2019年10月5日)は、日本の撮影監督。日本映画撮影監督協会(J.S.C.)元・副理事長・名誉会員。
川又昂と正字体で表記されることもあるが、戸籍上の氏名は川又昻である。川又昴(すばる)の表記は明らかな間違いである。
経歴
茨城県水戸市出身。茨城県立水戸中学校(現在の茨城県立水戸第一高等学校)、日本映画学校卒業。1945年松竹に入社。
松竹大船撮影所で小津安二郎作品の撮影助手を経て、33歳で撮影監督に抜擢される。
以降、同世代の大島渚、野村芳太郎監督らのコンビで98本に及ぶ作品で撮影監督を務める。新人の頃、スター女優・原節子に付けられたあだ名は「訛りの坊や」。
代表作には、『青春残酷物語』『拝啓天皇陛下様 』『砂の器』『八つ墓村』『震える舌』『疑惑』。日本アカデミー賞最優秀撮影賞を受賞した『事件』『鬼畜』『黒い雨』など多数。
1991年、紫綬褒章受章「91年春の褒章 晴れの受章835人 女性は兼高かおるさんら64人」『読売新聞』1991年4月28日朝刊。
2010年に公開された大島渚監督の半生を描いたドキュメンタリー映画『THE OSHIMA GANG』では出演をしている。
神奈川県藤沢市鵠沼に居住していた。
2019年10月5日、多臓器不全のため藤沢市内の病院で死去。。
撮影作品
※太字は日本アカデミー賞撮影賞受賞作。★印は大島渚監督作品。☆印は野村芳太郎監督作品。
1940~50年代
1960年代
1970年代
1980年以降
受賞歴
- 1960年 第4回三浦賞:『太陽の墓場』
- 1978年 第33回毎日映画コンクール:撮影賞『事件』『鬼畜』
- 1979年 第2回日本アカデミー賞:最優秀技術賞(撮影)『事件』『鬼畜』
- 1990年 第13回日本アカデミー賞:最優秀撮影賞『黒い雨』
- 1991年紫綬褒章
参考文献
関連項目
外部リンク
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/12/24 16:32 UTC (変更履歴)
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